銀河英雄伝説ヤン・ウェンリーの名言まとめました

5巻 風雲篇

世のなか

「世のなかは、やってもだめなことばかり。どうせだめなら酒飲んで寝よか」

ヤンの鼻歌になる。ユリアンも今はいないので酒は飲み放題?

上司

「持つべきものは話のわかる上司だね」
「くえない親父さんだ...給料分以上に働かせようっていうんだな」

ビュコック大将からの命令を受けたヤンが考えたこと。
「行動の自由」を与えられたのだが、同時に二つのことが頭をよぎった...

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放棄

「...せっかく費用と人手をかけて要塞をつくりながら、他人にそれを奪われた帝国軍のほうが、よほど無念だっただろうね」

行動の自由を手に入れるため、イゼルローン要塞を放棄することを決定したヤン。
幕僚たちは悔しがるが、ヤンは物にこだわらない。

勝機

「ローエングラム公は独身だ。そこがこの際はねらいさ」

現在の帝国軍と同盟軍の戦力差は圧倒的であり、勝利は難しいと誰もが考えている。
しかしヤンは唯一の勝機として、この言葉を語るのだった。

政治権力

「私にとっては政治権力というやつは下水処理場のようなものさ。なければ社会上、困る。だが、そこにすみついた者には腐臭がこびりつく。近づきたくもないね」

ヤンが考えている政治権力になる。
今回もシェーンコップの煽動に対して、ヤンは軽く受け流す。

民主主義

「人類が火を発見してから100万年、近代民主主義が成立してから2000年たらずだ。結論を出すには早すぎると思う」

民主主義の欠点を話すシェーンコップに対して、ヤンが語ったこと。
またこの前に「誰も解答できないだろうね」とも言っている。制度が良くても運用が悪ければ意味がない。

ひっかけ

「目前の急務があるわけだから、まずそれをかたづけよう。夕食の用意ができてもいないのに、明日の朝食について論じてもはじまらない」
「相手はロイエンタールだ。帝国軍の双璧のひとりだ。ひっかけがいがあるというものさ」

イゼルローン要塞を放棄することは決めたが、ただでは返さない考えのヤン。
こういう時のヤンは少し楽しそうだ。

「戦略および戦術の最上なるものは、敵を喜ばせながら罠にかけることだろうね」

ヤンがユリアンに話した、敵を罠にかける方法になる。
誰も罠にかかりたいとは思わないのに、それでも詐欺に引っかるのはなぜですかね?

昇進

「返上するほど無欲にもなれないからもらっておくが、いまさら大してありがたくもないな。まあ、ビュコック提督のおすそわけと思うことにしようか」

同盟軍史上最年少の元帥に昇進したヤン。
しかし滅亡が目の前に迫っている状態での昇進に、何の感慨も浮かべなかった。

約束

「約束して勝てるものなら、いくらでも約束したいのですが...」

政治家から「勝つと約束」と言われた時、ヤンが返したこと。
こういう時は嘘でも約束する人は多いが、ヤンにはその感覚は存在しない。

心理学

「まあ戦略や戦術というより心理学の問題ですがね、こいつは」

帝国軍との戦いに対して、どのような戦略で臨むかを話しているヤン。
それは相手の心理を利用したものだった。

正論

「それは正論だ。だが、正しい認識から正しい行動が生み落とされるとはかぎらないからね」

正論とは正しい意見だが、誰もが正しいと感じるかは分からない。
そして正論を正しいと考える人は、それを否定する人が間違っていると考える...

ゆりかご

「ユリアン、吾々はチグリス・ユーフラテスのほとりにはじめて都市を築いた人々とくらべて、それほど精神的に豊かになったわけではない。だが、よしあしは別として、知識は増え、手足は伸びた。いまさら揺籠(ゆりかご)にもどることはできない」

現在広がっている「地球教」に対するヤンの考え方になる。
「聖地」的な考え方を持つと、人は普通ではいれなくなる...

民衆

「ユリアン、戦っている相手国の民衆なんてどうなってもいい、などという考えかただけはしないでくれ」

戦いに勝つことを優先しているユリアンに対して、ヤンが語ったこと。
結果として被害が出るとしても、初めから無視するのは違うことになる。

時間

「では二時間で敵を破り、一時間で逃げ出すとしようか」

敵の援軍が来ていたので、時間的距離を正確に聞いたヤンが決断したこと。
「敵が接近している」とか「挟撃の可能性」などという、曖昧な表現を嫌っている。

ユリアン

「お前にむけて閉ざすドアは私は持っていないよ。はいりなさい」

ラインハルトとの決戦の前、ユリアンが訪ねてきた時にヤンが話したこと。
いかなる時であっても、ギスギスした感じが表面に出ることはない。

大丈夫

「大丈夫だよ。無理するのは私の趣味じゃない。心配してくれてありがとう」

ユリアンからの提案を真摯に聞くヤンだったが、その案を採用することは無かった。
常に勝算を持って戦うのがヤンの流儀だが、今回は五分以上には持って行けなかった。

求婚

「...返事をまだしてもらってないんだが、どうなんだろう」
「ありがとう。何と言うか...何と言ったらいいのか...何と言うべきか...」

決戦の前、意を決して副官のフレデリカに求婚したヤン。
周りから見ると明らかだったが、ヤン本人は不安の塊であり、また不器用でもあった。

「あれは運がよかったのさ。それだけではないが、とにかく運がよかった」

帝国軍の艦隊に連勝したことに対して賞賛された時、ヤンが返したこと。
自分の実力は知っていても、自惚れることは無いヤンだった。

優劣

「...私は最悪の民主政治でも最良の専制政治にまさると思っている」

民主政治と専制政治について比較するヤン。
自国を「最悪」と言わないといけない所に、ヤンの苦しさが有る。

表現

「表現は正確にすることだ。ローエングラム公が何を考えているかということと、何をやっているかということ、この両者の間には一光年からの距離があるよ」

幕僚達が集まっている場所で、ユリアンが自分の意見を言おうとしたため、少し厳しい口調で対応するヤン。
公の場所では、ユリアンと言えど公私の別をつけている。

良将

「良将だな。よく判断し、よく戦い、よく主君を救う、か」

帝国軍のミュラーが戦列に参加したため、ヤンが評したことになる。
人物としての判断に敵味方の区別は付けないヤンだった。

停戦

「...うん、その策もあるね。だけど私のサイズにあった服じゃなさそうだ」

戦いはヤンが勝利を目前にしていたが、同盟政府より停戦命令が届いた。
その命令を無視すれば「独裁者」になることも可能だが、その全てを捨て後退するのだった。

謝罪

「他人がこんなことをしたら、あほうにちがいないと私も思うだろう。だけど、私は結局こんな生きかたしかできないんだ。かえって、私の好きな連中に迷惑をしいるとわかりきっているのになあ...」

戦いの後、ある決断をしたことをフレデリカに謝るヤン。
しかしフレデリカはその全てを受け入れる。

敵艦

「四万隻の敵艦にかこまれて紅茶を飲むのは、けっこう乙な気分だな」

各地に散っていた帝国軍艦隊が戻ってきたため、ヤンの周りは敵艦だらけになる。
しかしその状況も、受け入れている感じになっている。

出身

「私が帝国に生を享けていれば、閣下のお誘いを受けずとも、すすんで閣下の麾下にはせ参じていたことでしょう。ですが、私は帝国人とはちがう水を飲んで育ちました。飲みなれぬ水を飲むと身体をこわすおそれがあると聞きます」

ラインハルトとの会談において、部下として誘われたヤンが断った言葉になる。
人物ではなく、制度に重きを置いている。

否定

「失礼ですが、閣下のおっしゃりようは、火事の原因になるという理由で、火そのものを否定なさるもののように思われます」
「人民を害する権利は、人民自身にしかないからです」

民主主義に否定的な意見を話すラインハルトに対して、ヤンが反論したこと。
自分で失敗するのと、失敗する権利すら与えられないのでは、全然違いますからね。

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6巻 飛翔篇

仕事

「仕事をせずに金銭をもらうと思えば忸怩たるものがある。しかし、もはや人殺しをせずに金銭がもらえると考えれば、むしろ人間としての正しいありかたを回復しえたと言うべきで、あるいはけっこうめでたいことかもしれぬ」

ヤンが退役後に書いたと思われるメモになる。
仕事をしないでいられる収入源を得たいが、それが一番難しいですね。

給料

「ああ、気にしないでください、大佐、誰しも給料に対しては相応の忠誠心をしめさなくてはなりませんからね。私もそうでした。あれは紙でなくじつは鎖でできていて人をしばるのですよ」

ヤンが自分を監視している帝国軍の大佐に話したこと。
本心だが、専制国家の軍人には伝わりにくい?

規律

「レンネンカンプという人は規律の信徒であるらしい。規律に反するものは善でも認めないし、規律どおりであれば悪でも肯定するんだろう」
「嫌いじゃない、気にくわないだけだ」

自由惑星同盟を実質的に監視している帝国のレンネンカンプについて、ヤンが評したこと。
「気にくわない」に全てが含まれていますね。

堕落

「吾々は敵の堕落を歓迎し、それどころか促進すらしなくてはならない。情けない話じゃないか。政治とか軍事とかが悪魔の管轄に属することだとよくわかるよ。で、それを見て神は楽しむんだろうな」

常駐している帝国軍に対して、ヤンが考えていること。
争いを無くすには規律正しい帝国軍が好ましいが、以前を取り返すには堕落した帝国軍が好ましい。
まったく自由を求めるには、争いを必要とするのだろうか?

労働

「これ以上、働いてたまるか。私は頭を使った。身体はべつの誰かに使ってほしいね」

これからの展望や方策を、提案し推し進めるヤン。
しかし実際の行動の全ては、別の人が行っていた...

信念

「信念とは、あやまちや愚行を正当化するための化粧であるにすぎない。化粧が厚いほど、その下の顔はみにくい」
「信念のために人を殺すのは、金銭のために人を殺すより下等なことである。なぜなら、金銭は万人に共通の価値を有するが、信念の価値は当人にしか通用しないからである」

信念について、ヤンの考え方になる。信念に限らず、「正しさ」や「正義」も同じですね。

「ほしいと思うのは、身体がそれを求めているからだ。だからほしいものをすなおに食べたり飲んだりするのが、いちばん健康にいいんだよ」

食に対するヤンの考え方だが、これは明らかに言い訳ですね。
「身体に悪いものほど美味しい」とは、よく言われることで...

冗談?

「世のなかには達眼の士がいるものだ。ちゃんとわかっている。そのとおり、私はなまけ心で寝ているのじゃなくて、人類の未来に思いをはせているのだ」

ヤンの行動にあらゆる意味を求めている人に対して、ヤンが同調している。
もちろんこの後には、ユリアンの逆襲が待っている...

戦争

「戦争の90%までは、後世の人々があきれるような愚かな理由でおこった。残る10%は、当時の人々でさえあきれるような、より愚かな理由でおこった...」

戦争の理由について、ヤンの考え方になる。
戦争の理由など、ほとんどが作られたものですからね。

連行

「心配しなくてもいいよ。何の罪やら見当もつかないが、まさか裁判なしで死刑にもしないだろう。ここは民主主義国家だ。すくなくとも政治家たちはそう言っている」

突然理由も分からず、連行されるヤンが話したこと。
理想と現実は、なかなか噛み合わない...

風聞

「ほう、もしかして私は何らの証拠もなく、風聞によって逮捕されたのですか」

尋問を受けるヤンは、「自身の風聞」について聞かされることになる。
たとえそれが事実であろうと、風聞で逮捕するのは恐ろしいことである。

「法にしたがうのは市民として当然のことだ。だが、国家が自らさだめた法に背いて個人の権利を侵そうとしたとき、それに盲従するのは市民としてはむしろ罪悪だ。なぜなら民主国家の市民には、国家の侵す犯罪や誤謬に対して異議を申したて、批判し、抵抗する権利と義務があるからだよ」

法に対するヤンの考え方になる。
個人的には「国家のために個人が犠牲になるのは間違っている」と解釈している。

救援

「生命のさしいれ、ありがとう」

拘束されていたヤンのピンチを救ったフレデリカに対して、ヤンが話したこと。
自分の生命が危険にさらされていても、感情の起伏があまり変わらないヤンだった。

超過勤務

「超過勤務、ご苦労さま」

同じく救援に駆けつけたシェーンコップに対して、ヤンが話したこと。
この言葉が出るところがヤンらしい?

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エゴイズム

「だとすると、私もエゴイズムの使徒になるしかありませんね。必要とあれば私の属していた国家を、二束三文で帝国に売りわたすかもしれませんよ」

同盟の元首を拘束し、自分たちの意志を伝えているヤン。
その気になれば、この程度の駆け引きは行えるヤンだった。

新婚生活

「二ヶ月、たった二ヶ月! 予定どおりならあと五年は働かないで生活できるはずだったのになあ...」

予想以上に自体が急変し、穏やかな新婚生活は幕を降ろした。
これからは激動の時間が始まる。

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