銀河英雄伝説ヤン・ウェンリーの名言まとめました

3巻 雌伏篇

部下

「抵抗できない部下をなぐるような男が、軍人として賞賛に値するというなら、軍人とは人類の恥部そのものだな。そんな軍人は必要ない。すくなくとも、私にはね」

新兵に対する訓練の時、殴るような上官を認めないヤン。
迷惑をかけたならともかく、ミスで殴るのは何かが間違っている。

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死生観

「一度も死んだことのない奴が、死についてえらそうに語るのを信用するのかい?」

ユリアンに「死」ついて聞かれた時、ヤンが返したこと。
これは他のことにも、同じことが言えるだろう。

援軍

「いいさ、逃してやろう」

ユリアンも参加する新兵の訓練時に、敵との遭遇戦が発生した。
急いで援軍として駆けつけたヤンは、敵を追撃することなく逃がすことを選択する。
圧倒的に勝てる時は力を使いたくなるが、それは戦闘とは呼べるものでは無い。

評価

「なに、単に一生分の好運をまとめて費いはたしただけだろう。これで戦いを甘く見るようになったら、かえって本人のためにならない。真の器量が問われるのはこれからだ」

ユリアンが予想以上の戦果を挙げて盛り上がる幕僚達に対して、ヤンが話したこと。
言ってることは正論だが、喜びを押さえている以外の何物でもない。

責任

「ですが、ただでさえ忙しいんですよ。そんなことまで考えていたら...昼寝をする暇もなくなってしまう」

責任ある立場として、身の回りに気を配ることを指摘するキャゼルヌに対して、ヤンが話したこと。
これは冗談だが、自分のことを考えるのが面倒くさいだけ。

「志を継ぐのは、べつに血を分けた息子である必要はないでしょう。...志があれば、の話ですがね」

キャゼルヌから結婚と子供を作ることを提案された時、ヤンが返したこと。
ユリアンに血のつながりに近いものを感じている。

比較

「将兵の生命より無人の衛星が惜しいとおっしゃるなら、私の判断は誤っていたことになりますが...」

査問会に呼び出されたヤンは、クーデター鎮圧の作戦について疑問を突きつけられた。
それに対するヤンの答えになるが、この単純で分かりやすいことは、以外に理解されない。

代案

「それが非難に値するということであれば、甘んじてお受けしますが、それにはより完成度の高い代案を示していただかないことには、私自身はともかく、生命がけで戦った部下たちが納得しないでしょう」

査問会では作戦の非難が続いていたが、ヤンは代案も無い非難は受け付けない。
この非難と同じ光景を、よく見ますね。

国家

「人間は国家がなくても生きられますが、人間なくして国家は存立しえません」

前回の戦いの前、国家よりも個人を優先する発言をしたため、その点を追求されたヤンが返したこと。
人間にとって必要なのは互いの協力であり、国家では無いと考えるヤンだった。

人事

「無用な誤解とは、どういうものか、具体的に教えていただけませんか」
「何か証拠があっての深刻な疑惑ならともかく、無用の誤解などという正体不明のものに対して備える必要を、小官は感じません」

副官のグリーンヒル大尉の処遇に対して疑問を突きつけて来た時、ヤンが返したこと。
具体的なことは書かないが、ヤンは本人しか見ていない。

解答

「それでは、ひとつ、お願いがあるのですが。模範解答の表があったら、見せていただけませんか。あなたがたが、どういう答えを期待しておいでか知っておきたいんです」

査問会の質問があまりにもくだらないため、相手に対して要求したこと。
明らかに「ケンカを売っている」としか思えない...

反論

「すばらしいご意見です。戦争で生命を落としたり肉親を失ったりしたことのない人であれば、信じたくなるかもしれませんね」

平和と自由は堕落を生み、戦争こそが進歩につながると話す人物に対して、ヤンが反論したこと。
一面の事実ではあるが、だからと言って認める訳にはいかない。

恥知らず

「人間の行為のなかで、何がもっとも卑劣で恥知らずか。それは、権力を持った人間、権力に媚を売る人間が、安全な場所に隠れて戦争を賛美し、他人には愛国心や犠牲精神を強制して戦場へ送り出すことです。宇宙を平和にするためには、帝国と無益な戦いをつづけるより、まずその種の悪質な寄生虫を駆除することから始めるべきではありませんか」

我慢の限界を超えたヤンが、査問会のメンバーに対して語ったこと。
明らかに相手のことであり、権力者に対して不満を持つヤンの本心でもあった。

決断

「わかりました。イゼルローンにもどりましょう。あそこには私の部下や友人がいますから」

帝国軍の侵攻により査問会を中止し、イゼルローンに戻るように指示する権力者達。
先程まで退役を覚悟して不満を語っていたが、仲間が待つイゼルローンに戻ることにする。

不満

「何にしても、わが同盟政府には、両手をしばっておいて戦いを強いる癖がおありだから、困ったものですよ」

常に限られた状況で戦いに望まざるを得ないヤンは、ビュコック提督に不満をもらしている。
ただ気心の知れた老提督に対する、気楽さによるものになる。

「おっしゃるとおりです。何と言ってもイゼルローンは私の家ですからね。じゃあ、大尉、わが家に帰るとしようか」

ヤンがビュコック提督に話したことだが、行くのではなく帰るという気持ちになっている。

対策

「もっとも、それですでにやられていたら、むろん対策はないんだが、これからその策で来る、ということであれば、ひとつだけ方法はあるけどね」

イゼルローンに戻る途中、敵はヤンが考えるもっとも過激な方法を採用しなかった。
しかしその過激な方法も、既に過去の物に変えるヤンだった。

気づき

「気づいたな...だが、遅かった」

ヤンが考えるもっとも過激な案に気づいた帝国軍。しかし、遅かった。

名将

「これが名将の戦いぶりというものだ。明確に目的を持ち、それを達成したら執着せずに離脱する。ああでなくてはな」

敵軍の見事な行動に対して、ユリアンに語っているヤン。優秀なのは敵ばかり...

愚痴

「ああ、何にもいいことのない人生だった...いやな仕事は押しつけられるし、恋人はいないし、せめて酒でも飲もうとすれば叱られるし...」

風邪を引いたヤンは酒を飲もうとしたが、ユリアンに止められた。その時の愚痴になる。

軍人

「なあ、ユリアン。あんまり柄にない話をしたくはないんだが、お前が軍人になるというのなら、忘れてほしくないことがある。軍隊は暴力機関であり、暴力には二種類あるってことだ」
「支配し、抑圧するための暴力と、解放の手段としての暴力だ。国家の軍隊というやつは...本質的に、前者の組織なんだ。残念なことだが、歴史がそれを証明している」

軍人志望のユリアンに対して、ヤンが国家の軍隊を語っている。
ヤンは戦い自体を否定してはいないが、国家の軍隊は基本的に否定している。
ただ自分自身が、その一員である矛盾も含んでいる。

ペンの力

「ルドルフ大帝を剣によって倒すことはできなかった。だが、吾々は彼の人類社会に対する罪業を知っている。それはペンの力だ。ペンは何百年も前の独裁者や何千年も昔の暴君を告発することができる。剣をたずさえて歴史の流れを遡行することはできないが、ペンならそれができるんだ」

歴史家を目指していたヤンは「ペンの力」を信じており、ユリアンに話している。
ただペンの力は強力であるがゆえに、間違って使われると大変なことになる。

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