「銀河英雄伝説」オーベルシュタインの名言・台詞まとめ

「銀河英雄伝説」パウル・フォン・オーベルシュタインの名言・台詞をまとめていきます。

 

1巻 黎明篇

第三章 帝国の残照

「いや、生来のものです。もし私がルドルフ大帝の時代に生まれていたら、『劣悪遺伝子排除法』に引っかかって処分されていたでしょうな」

 

第五章 イゼルローン攻略

「お待ち下さい、閣下」「では申し上げます。これは罠だと思われます」
「そうです。艦隊をイゼルローンから引き離すための。出てはなりません。動かず状況を見るべきです」

 

「お待ち下さい」
「これは罠です。帰還しないほうがよろしいかと存じます」

 

「怒気あって真の勇気なき小人め、語るにたらん」

 

第六章 それぞれの星

「まず、お人払いをお願いします」
「そう、キルヒアイス中将がおられる。ですからお人払いをと願っています」

 

「それ(聞かせるか聞かせないか)はむろん、閣下のご自由に。ですが閣下、覇業を成就されるには、さまざまな異なるタイプの人材が必要でしょう」

「AにはAに向いた話、BにはBにふさわしい任務、というものがあると思いますが……」

 

 

「おわかりになりますか。私は憎んでいるのです。ルドルフ大帝と彼の子孫と彼の産み出したすべてのものを……ゴールデンバウム朝銀河帝国そのものをね」

 

「銀河帝国、いや、ゴールデンバウム王朝は滅びるべきです。可能であれば私自身の手で滅ぼしてやりたい。ですが、私にはその力量がありません」

「私にできることは新たな覇者の登場に協力すること、ただそれだけです」

 

「しょせん、あなたもこの程度の人か……」
「けっこう、キルヒアイス中将ひとりを腹心と頼んで、あなたの狭い道をお征きなさい」

 

「キルヒアイス中将、私を撃てるか。私はこの通り丸腰だ。それでも撃てるか?」

「撃てんだろう。貴官はそういう男だ。尊敬に値するが、それだけでは覇業をなすに充分とは言えんのだ」

「光には影がしたがう……しかしお若いローエングラム伯にはまだご理解いただけぬか」

 

第九章 アムリッツァ

「有能な男だが……ローエングラム伯との仲をあまり特権的に考えられては困るな。覇者は、私情と無縁であるべきなのだ」

 

第十章 新たなる序章

「閣下。皇帝は後継者を定めぬまま死にました」
「何を驚く? 私が忠誠を誓うのは、ローエングラム帝国元帥閣下にたいしてのみだ。たとえ皇帝であろうと敬語など用いるに値せぬ」

 

「幼友達というのはけっこう、有能な副将もよろしいでしょう。しかし、その両者が同一人というのは危険です」

「そもそも副司令長官をおく必要はないので、キルヒアイス提督を他者と同列におくべきではありませんか」

 

2巻 野望篇

第二章 発火点

「ハッピーエンドで終わらなければ、喜劇とは言えないでしょうな」

 

第四章 流血の宇宙

「(オフレッサーは)生かしたまま捕らえていただきたいのです。閣下のお役にたててごらんにいれましょう」
「彼の意思など問題ではありません」

 

第六章 勇気と忠誠

「御意。メルカッツ提督を相手にするより、その背後にいて彼を悩ませる輩をこそ相手にするべきでありましょう」

 

「いっそ、血迷ったブラウンシュヴァイク公に、この残虐な攻撃を実行させるべきです」

「そのありさまを撮影して、大貴族どもの非人道性の証とすれば、彼らの支配下にある民衆や、平民出身の兵士たちが離反することは疑いありません」

「阻止するより、そのほうが効果があります」

 

「この内戦が長びけば、より多くの死者がでるでしょう」
帝国250億人民のためです、閣下。そして、より迅速な覇権確立のために」

 

「この映像を帝国全土に流すのです。貴族どもと吾々のどちらに正義があるか、幼児でも理解するでしょう。貴族どもは自分で自分の首を絞めたのです」

 

「(別の方法は)あったかもしれませんが、私の知恵では他の方法は見つけることができませんでした。おっしゃるとおり、いまさら言ってもしかたのないこと」

「このうえは、状況を最大限に利用すべきです」

 

第八章 黄金樹は倒れた

「閣下、私はなにもキルヒアイス提督を粛清しろとか追放しろとか申しあげているのではありません」

「ロイエンタール、ミッターマイヤーらと同列に置き、部下の一員として待遇なさるように、と、ご忠告申しあげているのです。組織にナンバー2は必要ありません」

「無能なら無能なりに、有能なら有能なりに、組織をそこねます。ナンバー1に対する部下の忠誠心は、代替のきくものであってはなりません」

 

第九章 さらば、遠き日

「卿らの討議も、長いわりに、なかなか結論がでないようだな」

 

「(グリューネワルト伯爵夫人に)お会いください。閣下、私はあなたをまだ見離してはいません。ご自分をお責めになるだけで、私に責任を押しつけようとなさらないのはごりっぱです」

「ですが、これ以上過去ばかりをごらんになって、未来に立ち向かおうとなさらないなら、あなたもそれまでのかただ。宇宙は他人の手に落ちるでしょう」

「キルヒアイス提督がヴァルハラで情けなく思うことでしょうな」

 

3巻 雌伏篇

第八章 帰還

「あのような男でも、何か役に立つかもしれません。武力だけで宇宙を手に入れるのは困難です。駒はより多くおそろえになったほうがよろしいかと存じます。たとえ汚れた駒でも……」

 

4巻 策謀篇

第二章 迷路

「閣下、お耳よごしながらひとつだけ申しあげておきます。一本の木もひきぬかず、一個の石もよけずに、密林に道を開くことはできませんぞ」

 

「ときとして閣下は、ごく初歩的なことをお忘れになるように、小官には思われます」

「人類の歴史がはじまって以来、敵だけでなく味方の大量の屍体の上にこそ、すべての英雄は玉座をきずいてきたのです」

「白い手の王者など存在しませんし、部下たる者もそれは承知しております。ときには死を与えることが忠誠に酬いる道となることもあるのだ、と、お考えいただきたいものです」

 

「(血を流す)必要とあらば……」

 

第六章 作戦名「神々の黄昏」

「秘密警察というものは、なるほど権力者いとっては便利なものかもしれんが、ただ存在するというだけで憎悪の対象になる」

「ひとたび解体した社会秩序維持局を復活させるわけにはいかん。開明政策の後退として非難されることにもなろうしな。名称も、何か他のものを考えねばなるまい」

「古い酒を新しい皮袋に、だな」

 

5巻 風雲篇

第七章 バーミリオン

「たいした勇者だ。声は遠くにとどくのに、目は近くのものしか見えない。忌避すべき輩ですな」

 

第十章 「皇帝ばんざい!」

「同盟を形式の上でも完全に滅亡させ、直接支配下におくことは時期尚早との意見が多うございます。私も賛成です」

「ですが、同盟の財政をさらに悪化させる処置はとっておくべきかと存じます」

「何しろ、軍事支出が激減する分、財政は健全化するものですから、何も彼らをして第二のフェザーンたらしめる必要はありますまい」

 

「ロイエンタールは猛禽だ。遠方に置いておいては危険きわまりない。あんな男は目のとどく場所で鎖につないでおくべきなのだ」

 

6巻 飛翔篇

第四章 過去、現在、未来

「オーベルシュタイン家が断絶したところで、世人は嘆きますまい。ですが、ローエングラム王家はさにあらず」

「王朝が公正と安定をもたらすかぎりにおいては、人民はその存続する保障を血統に求め、陛下のご成婚と皇嗣のご誕生を祝福いたしましょう」

 

「それ(皇太子)はよろしいのです。王朝の存続を制度的にも保障するものですから」

 

「烏合の衆は、結束のために英雄を必要とする。同盟の過激派、原理派がヤン・ウェンリーを偶像視するのは無理からぬことだ」

 

第五章 混乱、錯乱、惑乱

「同盟内の反帝国強硬派を激発させるためには、まずヤン・ウェンリーが無実で逮捕されることが必要なのだ。それでこそ反帝国派を怒らせ、暴走させることができる」

「多少の強引さも、ときにはよかろう」

 

「犬には犬の餌、猫には猫の餌が必要なものだ」
「道を切りひらく者とそれを舗装する者とが同一人であらねばならぬこともなかろう」

 

「現在でも、その考えは変わらぬ。だが、手をつかねて傍観していれば、目的の上からは退歩するとあれば、次善として積極策をとらざるをえんではないか」

 

「レンネンカンプは生きていても元帥にはなれん男だ。だが殉職すれば元帥に特進できよう。何も生きてあることだけが国家に報いる途ではない」

 

第八章 休暇は終りぬ

「嫌われるのはかまわぬが、足を引っぱられてはこまる」

 

7巻 怒濤篇

第一章 黄金獅子旗の下に

「人材を集めるのは重要だが、その人物が信頼に値するかどうか、見きわめる責任を吾々はおうているのではないか」

 

「かりにヤン・ウェンリーが陛下の御前にひざを屈したとして、どのような地位職責をもって彼におむくいになりますか」
「むくいること過小であれば彼が不満でしょうし、過大であれば他者の不安をよびましょう」

 

第三章 「神々の黄昏」ふたたび

「皇帝の本領は果断速行にある。座して変化を待つのは、考えてみれば皇帝にふさわしくない」

 

第九章 祭りの前

「私を失望させるなよ。卿の任務は国内の敵を監視して王朝を安泰せしめるにある」

私怨をもって建国の元勲を誣告し、かえって王朝の基礎を弱めたりしては、不忠のはなはだしいものになろう。こころえておくことだ」

 

8巻 乱離篇

第五章 魔術師、還らず

「(人質の)使者として他に候補者なき場合は、臣がその任にあたりましょう」

 

第八章 遷都令

「フェザーンは近く正式に銀河帝国の首都となる。名実ともに宇宙の中心となるのだ」

「市井の庶民といえども、転居のときにはあらかじめ掃除をするものだろう。フェザーンにかぎらず、帝国全土を陛下の御為、清潔にする必要があると卿は思わぬか」

 

9巻 回天篇

第二章 夏の終わりのバラ

「皇帝をお怨みするにはあたらぬ。ヴェスターラントに対する熱核攻撃を黙認するよう、皇帝に進言したのは私だ。卿は皇帝ではなく、私をねらうべきであったな」

「妨害する者もすくなく、ことは成就したであろうに」

 

第三章 鳴動

「ロイエンタール元帥は猛禽だ。籠のなかに安住して平和の歌をさえずりつつ一生をすごせる男ではない」

 

第九章 終わりなき鎮魂曲

「それにしても、私も口数が多くなったものだ」

 

10巻 落日篇

第一章 皇紀誕生

「吉事は延期できるが、兇事はそうはいかぬ。まして国家の安寧にかかわりあること、陛下のご裁断がどう下るかはともかく、お耳に入れぬわけにはいかぬ」

 

第三章 コズミック・モザイク

「うかがおう、ビッテンフェルト提督、ただし手みじかに、かつ理論的に願いたい」

 

「噂にもとづいて批判されるとは心外だ」
「そう(事実ではないと)は言っておらぬ」

 

「軍事的浪漫主義者の血なまぐさい夢想は、このさい無益だ」
「100万の将兵の生命をあらたに害うより、1万たらずの政治犯を無血開城の具にするほうが、いくらかでもましな選択と信じる次第である」

 

「実績なき者の大言壮語を、戦略の基幹にすえるわけにはいかぬ。もはや武力のみで事態の解決をはかる段階ではない」

 

「その皇帝の誇りが、イゼルローン回廊に数百万将兵の白骨を朽ちさせる結果を生んだ」

 

「一昨年、ヤン・ウェンリーがハイネセンを脱してイゼルローンに拠ったとき、この策を用いていれば、数百万の人命が害われずにすんだのだ」

「帝国は皇帝の私物ではなく、帝国軍は皇帝の私兵ではない」

「皇帝が個人的な誇りのために、将兵を無為に死なせてよいという法がどこにある。それでは、ゴールデンバウム王朝の時代と、何ら異ならぬではないか」

 

第十章 夢、見果てたり

「私が奴らをおびきよせたのだ」

「陛下のご病状は回復にむかい、ご健康となられた暁には、地球教の信仰対象たる地球そのものを破壊なさるであろう、と。それを阻止するために奴らは軽挙に出てきたのだ」

 

「皇帝はもはやご逝去をまぬがれぬ。だがローエングラム王朝はつづく。王朝の将来にそなえ、地球教の狂信者どもを根絶する。そのために陛下にご協力いただいただけのことだ」

 

「助からぬものを助けるふりをするのは、偽善であるだけでなく、技術と労力の浪費だ」

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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