銀河英雄伝説ヤン・ウェンリーの名言まとめました

田中芳樹さん原作の大人気スペース・オペラ「銀河英雄伝説」
その中でも人気の高い、自由惑星同盟ヤン・ウェンリーの名言をまとめていきます。

1巻 黎明篇

第一章 永遠の夜のなかで

「ですが、まだ包囲網が完成されたわけではありません」

「ひとつ狂うとすべてが狂うものだな」

「要するに3、4000年前から戦いの本質というものは変化していない。戦場に着くまでは補給が、着いてからは指揮官の質が、勝敗を左右する」

第二章 アスターテ会戦

「心配するな。私の命令に従えば助かる。生還したい者は落着いて私の指示に従ってほしい。わが部隊は現在のところ負けているが、要は最後の瞬間に勝っていればいいのだ」

「頭をかいてごまかすさ」

第四章 第一三艦隊誕生

「首脳部の作戦指揮がまずかったからさ」

「生意気言うな、子供のくせに。子供ってのはな、大人を喰物にして成長するもんだ」

「やたらと恩賞を与えるのは窮迫している証拠だと古代の兵書にあります。敗北から目をそらせる必要があるからだそうです」

「ボタン戦争と称された一時代、レーダーと電子工学が奇形的に発達していた一時代をはぶいて、戦場における用兵にはつねに一定の法則がありました。兵力を集中すること。その兵力を高速で移動させること、この両者です」

「これを要約すればただ一言、『むだな兵力を作るな』です」

第五章 イゼルローン攻略

「恒久平和なんて人類の歴史上なかった。だから私はそんなもの望みはしない。だが何十年かの平和で豊かな時代は存在できた」

「吾々が次の世代に何か遺産を託さなくてはならないとするなら、やはり平和が一番だ」

「彼らに降伏を勧告してみてくれ。それが嫌なら逃げるように、追撃はしない、と」

「武人の心だって? こんな奴がいるから戦争が絶えないのだ」

「同盟本国に連絡してくれ。何とか終わった、もう一度やれと言われてもできない、とね」

「賞められるのは勝っている期間だけさ。戦い続けていれば、いつかは負ける。そのときどう掌が返るか、他人事ならおもしろいがね」

第七章 幕間狂言

「私は権力や武力を軽蔑しているわけではないのです。いや、じつは怖いのです。権力や武力を手に入れたとき、ほとんどの人間が醜く変わるという例を、私はいくつも知っています」

「そして自分は変わらないという自信が持てないのです」

第八章 死線

「吾々がルドルフにならないためにさ」

「まったくみごとだ、ローエングラム伯。自分にはここまで徹底的にやれない」

「よし、全艦隊、逃げろ!」

第九章 アムリッツァ

「中尉、聞いての通りだ。生き残れたら、余生は栄養に心がけることにするよ」

「そうだな、逃げるにはまだ早いだろう」

「私はぜんたい、流した血の量に値するだけの何かをやれるんだろうか」

第十章 新たなる序章

「他人に言えるようなことじゃないよ。まったく、人間は勝つことだけ考えていると、際限なく卑しくなるものだな」

2巻 野望篇

第一章 嵐の前

「もし私が銃を持っていて、撃ったとしてだ、命中すると思うか?」
「じゃ、持っていてもしかたがない」

「用心しても、だめなときはだめさ」

「あの二時間で、一生分の忍耐心を費いはたしたような気がするよ」

第三章 ヤン艦隊出動

「世の中の半分以上は、兵士を多く死なせる司令官ほど苦労をしていると考えるのさ」

「君がいてくれないと困る。私はものおぼえが悪いし、メカにも弱いし、有能な副官が必要なんだ」

「私はベストよりベターを選びたいんだ。いまの同盟軍の権力がだめだってことはたしかにわかっている。だけど、救国軍事会議とやらのスローガンを君も見たろう」

「あの連中は、いまの連中よりひどいじゃないか」

「独裁者ヤン・ウェンリーか。どう考えても柄じゃないね」

「最終的にはハイネセンへ」

第五章 ドーリア星域の会戦

「未来のヤン・ウェンリーがいるかもしれないさ。平和な時代なら、まだ私は無名のままさ。歴史学者の卵で、まだひよこにすらなっていないだろう」

「ヤン・ウェンリーとかいう奴は、ずいぶんと偉い奴らしいな。あんたと同姓同名で、たいへんな差だ」

「やった! わかったぞ!」
「そうさ、勝つんだ。ヤン・ウェンリーは勝算のない戦いはしない、そうだろ?」
「喜んでくれ、作戦が決まったぞ。どうやら勝てそうだ」

「もうすぐ戦いが始まる。ろくでもない戦いだが、それだけに勝たなくては意味がない。勝つための計算はしてあるから、無理をせず、気楽にやってくれ」

「かかっているものは、たかだか国家の存亡だ。個人の自由と権利に比べれば、たいした価値のあるものじゃない」

第七章 誰がための勝利

「人間は誰でも身の安全をはかるものだ。この私だって、もっと責任の軽い立場にいれば、形勢の有利なほうに味方しよう、と思ったかもしれない。まして他人なら、なおさらのことさ」

「信念で勝てるのなら、これほど楽なことはない。誰だって勝ちたいんだから」

「政治の腐敗とは、政治家が賄賂をとることじゃない。それは個人の腐敗であるにすぎない。政治家が賄賂をとってもそれを批判することができない状態を、政治の腐敗というんだ」

「人それぞれの正義さ」

第九章 さらば、遠き日

「今日は危なかった。トリューニヒトと会ったとき、嫌悪感がますばかりだったが、ふと思ったんだ。こんな男に正当な権力を与える民主主義とはなんなのか、こんな男を支持しつづける民衆とはなんなのか、とね」

「我に返って、ぞっとした。昔のルドルフ・フォン・ゴールデンバウムや、この前クーデターを起こした連中は、そう思いつづけて、あげくにこれを救うのは自分しかいないと確信したにちがいない」

「まったく、逆説的だが、ルドルフを悪逆な専制者にしたのは、全人類に対する彼の責任感と使命感なんだ」

「なにをあわてている。世の中には、あわてたり叫んだりするにたるようなものは、なにひとつないぞ」

「私はおだてに弱いんでね」

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3巻 雌伏篇

第一章 初陣

「抵抗できない部下をなぐるような男が、軍人として賞賛に値するというなら、軍人とは人類の恥部そのものだな。そんな軍人は必要ない。すくなくとも、私にはね」

「一度も死んだことのない奴が、死についてえらそうに語るのを信用するのかい?」

「いいさ、逃してやろう」

「なに、単に一生分の好運をまとめて費いはたしただけだろう。これで戦いを甘く見るようになったら、かえって本人のためにならない。真の器量が問われるのはこれからだ」
(初陣で活躍したユリアンに対して厳しいコメントをするが)

第三章 細い一本の糸

「ですが、ただでさえ忙しいんですよ。そんなことまで考えていたら……昼寝をする暇もなくなってしまう」

「志を継ぐのは、べつに血を分けた息子である必要はないでしょう」
「……志があれば、の話ですがね」

第五章 査問会

「将兵の生命より無人の衛星が惜しいとおっしゃるなら、私の判断は誤っていたことになりますが……」

「それが非難に値するということであれば、甘んじてお受けしますが、それにはより完成度の高い代案を示していただかないことには、私自身はともかく、生命がけで戦った部下たちが納得しないでしょう」

「人間は国家がなくても生きられますが、人間なくして国家は存立しえません」

「無用な誤解とは、どういうものか、具体的に教えていただけませんか。何か証拠があっての深刻な疑惑ならともかく、無用の誤解などという正体不明のものに対して備える必要を、小官は感じません」

「それでは、ひとつ、お願いがあるのですが。模範解答の表があったら、見せていただけませんか。あなたがたが、どういう答えを期待しておいでか知っておきたいんです」

第六章 武器なき戦い

「すばらしいご意見です。戦争で生命を落としたり肉親を失ったりしたことのない人であれば、信じたくなるかもしれませんね」

「人間の行為のなかで、何がもっとも卑劣で恥知らずか。それは、権力を持った人間、権力に媚を売る人間が、安全な場所に隠れて戦争を賛美し、他人には愛国心や犠牲精神を強制して戦場へ送り出すことです」

「宇宙を平和にするためには、帝国と無益な戦いをつづけるより、まずその種の悪質な寄生虫を駆除することから始めるべきではありませんか」

「わかりました。イゼルローンにもどりましょう。あそこには私の部下や友人がいますから」

「何にしても、わが同盟政府には、両手をしばっておいて戦いを強いる癖がおありだから、困ったものですよ」

「おっしゃるとおりです。何と言ってもイゼルローンは私の家ですからね」
「じゃあ、大尉、わが家に帰るとしようか」

第八章 帰還

「もっとも、それですでにやられていたら、むろん対策はないんだが、これからその策で来る、ということであれば、ひとつだけ方法はあるけどね」

「気づいたな……だが、遅かった」

第九章 決意と野心

「これが名将の戦いぶりというものだ。明確に目的を持ち、それを達成したら執着せずに離脱する。ああでなくてはな」

「ああ、何にもいいことのない人生だった。いやな仕事は押しつけられるし、恋人はいないし、せめて酒でも飲もうとすれば叱られるし」

「なあ、ユリアン。あんまり柄にない話をしたくはないんだが、お前が軍人になるというのなら、忘れてほしくないことがある。軍隊は暴力機関であり、暴力には二種類あるってことだ」

「支配し、抑圧するための暴力と、解放の手段としての暴力だ。国家の軍隊というやつは……本質的に、前者の組織なんだ。残念なことだが、歴史がそれを証明している」

「ルドルフ大帝を剣によって倒すことはできなかった。だが、吾々は彼の人類社会に対する罪業を知っている。それはペンの力だ」

「ペンは何百年も前の独裁者や何千年も昔の暴君を告発することができる。剣をたずさえて歴史の流れを遡行することはできないが、ペンならそれができるんだ」

 

4巻 策謀篇

第四章 銀河帝国正統政府

「緊急だったら重大に決まっているだろう」

「分裂した敵の一方と手を結ぶ。マキャベリズムとしてはそれでいいんだ。ただ、それをやるには、時機もあれば実力も必要だが、今度の場合、どちらの条件も欠いているからな」

「組織のなかにいる者が、自分自身のつごうだけで身を処することができたらさぞいいだろうと思うよ。私だって、政府の首脳部には、言いたいことが山ほどあるんだ」

「とくに腹だたしいのは、勝手に彼らが決めたことを、無理に押しつけてくることさ」

「思うのは自由だが、言うのは必ずしも自由じゃないのさ」

第五章 ひとつの出発

「必要がないなんて、そんなことがあるわけないだろう。必要がなくなったから傍に置かないとか、必要だから傍にいさせるとか、そういうものじゃなくて……必要がなくても傍にいさせる、いや、必要というのは役に立つとか立たないとかいう次元のものじゃなくてだね……」

「誰でも、帝国軍はイゼルローン回廊から侵入してくるものと考えている。そんな規則や法則があるわけでもないのにな」

「現在の状況は古来から固定しているものと吾々は誤解しがちだ。だけど、考えてもごらん」

「銀河帝国なんて代物は500年前には存在しなかった。自由惑星同盟の歴史はその半分の長さだし、フェザーンにいたっては一世紀そこそこの歳月を経ただけだ」

「そういう観点も歴史にはあるということさ」

「ユリアン、ノアの洪水の伝説を知っているだろう? あのときノア一族以外の人類を抹殺したのは、悪魔ではなく神だ」

「これにかぎらず、一神教の神話伝説は、悪魔ではなく神こそが、恐怖と暴力によって人類を支配しようとする事実を証明している、と言ってもいいほどさ」

「どれほど非現実的な人間でも、本気で不老不死を信じたりはしないのに、こと国家となると、永遠にして不滅のものだと思いこんでいるあほうな奴らがけっこう多いのは不思議なことだと思わないか」

「国家なんてものは単なる道具にすぎないんだ。そのことさえ忘れなければ、たぶん正気をたもてるだろう」

「酒は人類の友だぞ。友人を見捨てられるか」

「いや、困るんだ。感心すればいいのか、私より上というていどなら大したことはない、と不安がればいいのか……」

「いいか、ユリアン、誰の人生でもない、お前の人生だ。まず自分自身のために生きることを考えるんだ」

第八章 鎮魂曲への招待

「君が思いこむのは自由だが、主観的な自信が客観的な結果をみちびき出すとはかぎらないよ」

5巻 風雲篇

第二章 ヤン提督の箱舟隊

「世のなかは、やってもだめなことばかり。どうせだめなら酒飲んで寝よか」

「持つべきものは話のわかる上司だね。くえない親父さんだ……給料分以上に働かせようっていうんだな」

「……せっかく費用と人手をかけて要塞をつくりながら、他人にそれを奪われた帝国軍のほうが、よほど無念だっただろうね」

「ローエングラム公は独身だ。そこがこの際はねらいさ」

「私にとっては政治権力というやつは下水処理場のようなものさ。なければ社会上、困る。だが、そこにすみついた者には腐臭がこびりつく。近づきたくもないね」

「人類が火を発見してから100万年、近代民主主義が成立してから2000年たらずだ。結論を出すには早すぎると思う」

「目前の急務があるわけだから、まずそれをかたづけよう。夕食の用意ができてもいないのに、明日の朝食について論じてもはじまらない」

「相手はロイエンタールだ。帝国軍の双璧のひとりだ。ひっかけがいがあるというものさ」

「戦略および戦術の最上なるものは、敵を喜ばせながら罠にかけることだろうね」

第五章 暁闇

「返上するほど無欲にもなれないからもらっておくが、いまさら大してありがたくもないな。まあ、ビュコック提督のおすそわけと思うことにしようか」

「約束して勝てるものなら、いくらでも約束したいのですが……」

「まあ戦略や戦術というより心理学の問題ですがね、こいつは」

「それは正論だ。だが、正しい認識から正しい行動が生み落とされるとはかぎらないからね」

「ユリアン、吾々はチグリス・ユーフラテスのほとりにはじめて都市を築いた人々とくらべて、それほど精神的に豊かになったわけではない。だが、よしあしは別として、知識は増え、手足は伸びた。いまさら揺籠(ゆりかご)にもどることはできない」

「ユリアン、戦っている相手国の民衆なんてどうなってもいい、などという考えかただけはしないでくれ」

第六章 連戦

「では二時間で敵を破り、一時間で逃げ出すとしようか」

第七章 バーミリオン

「お前にむけて閉ざすドアは私は持っていないよ。はいりなさい」

「大丈夫だよ。無理するのは私の趣味じゃない。心配してくれてありがとう」

「……返事をまだしてもらってないんだが、どうなんだろう」
「ありがとう。何と言うか……何と言ったらいいのか……何と言うべきか……」

「あれは運がよかったのさ。それだけではないが、とにかく運がよかった」

「……私は最悪の民主政治でも最良の専制政治にまさると思っている」

第八章 死闘

「表現は正確にすることだ。ローエングラム公が何を考えているかということと、何をやっているかということ、この両者の間には一光年からの距離があるよ」

「良将だな。よく判断し、よく戦い、よく主君を救う、か」

第九章 急転

「……うん、その策もあるね。だけど私のサイズにあった服じゃなさそうだ」

「他人がこんなことをしたら、あほうにちがいないと私も思うだろう。だけど、私は結局こんな生きかたしかできないんだ。かえって、私の好きな連中に迷惑をしいるとわかりきっているのになあ……」

第十章 「皇帝ばんざい!」

「四万隻の敵艦にかこまれて紅茶を飲むのは、けっこう乙な気分だな」

「私が帝国に生を享けていれば、閣下のお誘いを受けずとも、すすんで閣下の麾下にはせ参じていたことでしょう。ですが、私は帝国人とはちがう水を飲んで育ちました。飲みなれぬ水を飲むと身体をこわすおそれがあると聞きます」

「失礼ですが、閣下のおっしゃりようは、火事の原因になるという理由で、火そのものを否定なさるもののように思われます」

「人民を害する権利は、人民自身にしかないからです」

6巻 飛翔篇

第二章 ある年金生活者の肖像

「仕事をせずに金銭をもらうと思えば忸怩たるものがある。しかし、もはや人殺しをせずに金銭がもらえると考えれば、むしろ人間としての正しいありかたを回復しえたと言うべきで、あるいはけっこうめでたいことかもしれぬ」

「誰しも給料に対しては相応の忠誠心をしめさなくてはなりませんからね。私もそうでした。あれは紙でなくじつは鎖でできていて人をしばるのですよ」

「レンネンカンプという人は規律の信徒であるらしい。規律に反するものは善でも認めないし、規律どおりであれば悪でも肯定するんだろう」

「嫌いじゃない、気にくわないだけだ」

「吾々は敵の堕落を歓迎し、それどころか促進すらしなくてはならない。情けない話じゃないか。政治とか軍事とかが悪魔の管轄に属することだとよくわかるよ」

「で、それを見て神は楽しむんだろうな」

「これ以上、働いてたまるか。私は頭を使った。身体はべつの誰かに使ってほしいね」

「信念とは、あやまちや愚行を正当化するための化粧であるにすぎない。化粧が厚いほど、その下の顔はみにくい」

「信念のために人を殺すのは、金銭のために人を殺すより下等なことである。なぜなら、金銭は万人に共通の価値を有するが、信念の価値は当人にしか通用しないからである」

「ほしいと思うのは、身体がそれを求めているからだ。だからほしいものをすなおに食べたり飲んだりするのが、いちばん健康にいいんだよ」

第五章 混乱、錯乱、惑乱

「世のなかには達眼の士がいるものだ。ちゃんとわかっている。そのとおり、私はなまけ心で寝ているのじゃなくて、人類の未来に思いをはせているのだ」

「戦争の90%までは、後世の人々があきれるような愚かな理由でおこった。残る10%は、当時の人々でさえあきれるような、より愚かな理由でおこった……」

「心配しなくてもいいよ。何の罪やら見当もつかないが、まさか裁判なしで死刑にもしないだろう。ここは民主主義国家だ。すくなくとも政治家たちはそう言っている」

「ほう、もしかして私は何らの証拠もなく、風聞によって逮捕されたのですか」

「法にしたがうのは市民として当然のことだ。だが、国家が自らさだめた法に背いて個人の権利を侵そうとしたとき、それに盲従するのは市民としてはむしろ罪悪だ」

「なぜなら民主国家の市民には、国家の侵す犯罪や誤謬に対して異議を申したて、批判し、抵抗する権利と義務があるからだよ」

第七章 コンバット・プレイ

「生命のさしいれ、ありがとう」

「超過勤務、ご苦労さま」

「だとすると、私もエゴイズムの使徒になるしかありませんね。必要とあれば私の属していた国家を、二束三文で帝国に売りわたすかもしれませんよ」

第八章 休暇は終りぬ

「二ヶ月、たった二ヶ月! 予定どおりならあと五年は働かないで生活できるはずだったのになあ……」

7巻 怒濤篇

第二章 すべての旗に背いて

「宇宙はひとつの劇場であり、歴史は作者なき戯曲である」

「最高指導者は文民でなくてはならない。軍人が支配する民主共和制など存在しない。私が指導者なんかになってはいけないんだ」

「さあてね、両手に贈物をかかえたところにナイフを突き出されたら、よけようがないからね」

「イゼルローンに帰るか……」

第四章 解放・革命・謀略その他

「鷹と雀では視点がちがう。金貨の一枚は、億万長者にとってとるにたりないが、貧乏人には生死にかかわるさ」

「……だが、いずれ必ず枯れるからといって、種をまかずにいれば草もはえようがない。どうせ空腹になるからといって、食事をしないわけにもいかない」

第八章 前途遼遠

「何が智将だ。私は救いがたい低能だ」

「それでは彼らは自分自身の処刑命令書にサインしたことになる。皇帝ラインハルトは彼らの醜行をけっして赦さないだろうよ」

「陰謀やテロリズムでは、結局のところ歴史の流れを逆行させることはできない。だが、停滞させることはできる」

「地球教にせよ、アドリアン・ルビンスキーにせよ、そんなことをさせるわけにはいかない」

「ユリアン、吾々は軍人だ。そして民主共和政体とは、しばしば銃口から生まれる。軍事力は民主政治を産み落としながら、その功績を誇ることは許されない。それは不公正なことではない。なぜなら民主主義とは力を持った者の自制にこそ真髄があるからだ」

「強者の自制を法律と機構によって制度化したのが民主主義なのだ。そして軍隊が自制しなければ、誰にも自制の必要などない」

8巻 乱離篇

第二章 春の嵐

「皇帝ラインハルトは、私と戦うことを欲しているらしいよ。その期待を裏切るような所業をしたら、彼は私を永久に赦さないだろうよ」

「運命というならまだしも、宿命というのは、じつに嫌なことばだね。二重の意味で人間を侮辱している。ひとつには、状況を分析する思考を停止させ、もうひとつには、人間の自由意志を価値の低いものとみなしてしまう」

「宿命の対決なんてないんだよ、ユリアン、どんな状況のなかにあっても結局は当人が選択したことだ」

「半数が味方になってくれたら大したものさ」

「いや、お前はべつに未熟じゃないよ。いわばまあ半熟だな」

第四章 万華鏡

「さすがに疾風ウォルフだ。あの用兵は奇をてらわないが、凡将のよくするところではない」

「ああ、その指揮官は鉄壁ミュラーにちがいないよ。異名にふさわしく、主君を守ろうとしているのだ。彼を部下に持ったという一事だけで、皇帝ラインハルトの名は後世に伝えられるだろうな」

「つまりは、人は人にしたがうのであって、理念や制度にしたがうのではないということかな」

第五章 魔術師、還らず

「脳細胞がミルク粥になってて、考えごとどころじゃない。とにかく、すこし寝ませてくれ」

「作戦をたてるだけでは勝てない。それを完全に実行する能力が艦隊になくては、どうしようもない」

第六章 祭りの後

「きらいな奴に好かれようとは思わない。理解したくない人に理解される必要もない」

第九章 八月の新政府

「戦略は正しいから勝つのだが、戦術は勝つから正しいのだ。だから、まっとうな頭脳を持った軍人なら、戦術的勝利によって戦略的劣勢を挽回しようとは思わない」

「いや、正確には、そういった要素を計算に入れて戦争を始めたりはしないだろうよ」

「戦術は戦略に従属し、戦略は政治に、政治は経済に従属するというわけさ」

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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