「銀河英雄伝説」ナイトハルト・ミュラーの名言・台詞をまとめていきます。
2巻 野望篇
第九章 さらば、遠き日
「だが正直なところ、侯にあれほどもろいところがおありとは思わなかった」
3巻 雌伏篇
第七章 要塞対要塞
「奇妙な男ですか……それだけに、どんな奇策を使ってくるか、容易に判断しかねますな」
「そうなれば(要塞内に突入できれば)、イゼルローン要塞と回廊は、吾々のものだ」
「しかし、そんなことがありうるだろうか。あの恐るべき男が要塞にいないなどと……」
「卿はあの要塞を、味方の血を一滴も流すことなく陥落させることができるか? 誰ひとり想像もできなかった方法で」
「では、やはり、ヤン・ウェンリーは恐るべき人物だ。すぐれた敵には、相応の敬意を払おうじゃないか、少佐。そうすることは、吾々にとってけっして恥にはならんだろうよ」
まったく、それにしてもヤン・ウェンリーという男は、いればいたで、いなければいないで、どれほど帝国軍を悩ませることだろう。
「魔術師ヤン」とはよく言ったものだ……。
「索敵と警戒の網を、回廊全体に張りめぐらせ。ヤン・ウェンリーの帰途を待って彼を捕えるのだ」
「そうすれば、イゼルローンどころか同盟軍そのものが瓦解し、最終的な勝利は吾々の手に帰するだろう」
「卿の言うことは正しい。副司令官は総司令官の意にしたがうべきだ。わかった、我を捨てよう。先刻の命令は撤回する」
第八章 帰還
「(不死身)いい台詞だ。私の墓碑銘はそいつにしてもらおう。で、全治にはどのくらいだ」
「大神オーディンも照覧あれ。ケンプ提督の復讐は必ずする。ヤン・ウェンリーの首を、この手につかんでやるぞ──いまはだめだ。おれには力がない。奴とは差がありすぎる……」
「だが、見ていろ、何年か将来を!」
「わが軍は敗れたが、司令部は健在である。司令部は卿ら将兵の全員を、生きて故郷へ帰すことを約束する。誇りと秩序を守り、整然として帰途につこうではないか……」
第九章 決意と野心
「小官こと、閣下より大命をおおせつかりながら、任務を果たすことかなわず、主将たるケンプ提督をお救いすることもできず、多くの兵を失い、敵をして勝ち誇らせました」
「この罪、万死に値しますが、おめおめと生きて還りましたのは、事の次第を閣下にお報せし、お裁きを待とうと愚行したからであります」
「敗戦の罪はすべて小官にありますれば、部下たちにはどうか寛大なご処置をたわまりたく──」
4巻 策謀篇
第六章 作戦名「神々の黄昏」
「病院のベッドと抱きあって眠るのには、もう飽きましたのでね」
「ロイエンタール提督が資源を独占しているから、私などには美い女がまわってきませんよ」
5巻 風雲篇
第一章 寒波到る
「私も若いですが、あれほどの元気はありませんよ」
「ミッターマイヤー提督のお考えに、小官も賛同します。ただ、同盟軍の作戦行動が一糸も乱れないものにはなりえないかもしれません」
「そうなれば吾々としては重畳きわまりないことです。ずるずると彼らを引きずりこみ、戦略目的のないまま消耗戦に追い込めば、いやでも勝利の女神はとりすがってきます」
第四章 双頭の蛇
「ご自分で先陣を指揮なさるとおっしゃいますか」
「危険です。同盟軍の力は衰微していますが、それだけにかえって窮鼠と化す可能性があります。どうか閣下には、後方で吾らの戦いを督戦していただきたく存じます」
第六章 連戦
「とにかく、ヤン・ウェンリー艦隊の主力さえたたけば、同盟軍はただ辞書の上の存在でしかなくなるはずです。彼を倒さねば吾々に最終的な勝利はない」
「すると、閣下はご自身が囮になり、直属の艦隊のみでヤン・ウェンリーの攻勢に対処なさるおつもりですか」
「それはあまりに危険すぎます。どうか私だけでも、前衛としておそばに残ることをお許しください」
第八章 死闘
「では、他の艦に司令部をうつす。もっとも近い距離にいる戦艦は何か」
「運がよいのか、悪いのか」
第十章 「皇帝ばんざい!」
「貴官が銀河系の私たちと同じがわに生まれておいでであれば、私はあなたのもとへ用兵を学びにうかがったでしょう。そうならなかったことが残念です」
7巻 怒濤篇
第一章 黄金獅子旗の下に
「陛下は敵を欲しておられる。戦うために生まれていらした方であるのに、戦いが終わるのがあまりに早すぎた……」
第六章 マル・アデッタ星域の会戦
「老いてなお気骨ある者は賞すべきかな」
「皇帝を守りまいらせよ!」
8巻 乱離篇
第八章 遷都令
「ヤン未亡人は美しい女性でしたよ」
第九章 八月の新政府
「あなたにお目にかかれて、うれしく思います。あなたのご主人は、わが軍にとって最強の、そして最良の敵でした」
9巻 回天篇
第四章 発芽
「今夜、私は、聴いてもわかるはずのない前衛音楽とやらを、皇帝のおともで拝聴せねばならないのですよ。いっそ戦争なり内乱のほうが、はるかにましです」
第五章 ウルヴァシー事件
「陛下には危険を避ける義務がおありです。小官らに誹謗の罪があれば、後刻つぐないますゆえ、いまは御身の安全だけをお考えください」
10巻 落日篇
第九章 黄金獅子旗に光なし
「ヘル・ミンツ、卿と私とはどちらが幸福なのだろうか。卿らはヤン・ウェンリー元帥が亡くなるまで、そのことを知らなかった」
「吾々は、陛下が亡くなるについて、心の準備をする期間が与えられた」
「だが、卿らは哀しみがスタート地点から始まったのに、吾々はまずゴールを迎えて、それからまた心の飢えをみたすために出発しなくてはならない。生き残った者は……」
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