「銀河英雄伝説」ラインハルト・フォン・ローエングラムの名言・台詞をまとめていきます。
1巻 黎明篇
第一章 永遠の夜のなかで
「卿の能弁は認める」
「しかしその主張を認めるわけにはいかぬ」
「撤退など思いもよらぬことだ」
「吾々が敵より圧倒的に有利な態勢にあるからだ」
「わが軍は敵に対し、兵力の集中と機動性の両点において優位に立っている」
「これを勝利の条件と言わずして何と呼ぶか!」
「吾々は包囲の危機にあるのではない」
「敵を各個撃破する好機にあるのだ」
こいつは無能なだけでなく低能だ。
「翌日には卿はその目で実績を確認することになるだろう」
「ジークフリードなんて、俗な名だ」
「でもキルヒアイスって姓はいいな。とても詩的だ」
「だから僕は君のこと、姓で呼ぶことにする」
「ルドルフに可能だったことが、おれには不可能だと思うか?」
第六章 それぞれの星
「そうだな……おれはあの男に友情や忠誠心を期待してはいない」
「あの男はおれを利用しようとしているだけだ」
「自分自身の目的を果たすためにな」
「……だから、おれも奴の頭脳を利用する」
「奴の動機などどうでもいいさ」
「奴ひとり御しえないで宇宙の覇権を望むなんて不可能だと思わないか」
第八章 死線
「勝つためだ、キルヒアイス」
「勝利はすでに確定している」
「このうえはそれを完全なものにせねばならぬ」
「叛乱軍の身のほど知らずどもを生かして還すな」
「その条件は充分にととのっているのだ」
「卿らの上に大神オーディンの恩寵あらんことを」
「乾杯(プロージット)!」
第九章 アムリッツァ
「私が魔法の壺でも持っていて、そこから艦隊が湧き出て来るとでも奴は思っているのか!?」
「ビッテンフェルトに伝えろ」
「総司令部に余剰兵力はない」
「他の戦線から兵力を回せば、全戦線のバランスが崩れる」
「現有兵力をもって部署を死守し、武人としての職責をまっとうせよ、と」
「10万隻の追撃戦ははじめて見るな」
「いや、やめておく」
「この段階で私がしゃしゃり出たら、部下の武勲を横どりするのかと言われるだろう」
「……おれは宇宙を手に入れることができると思うか?」
第十章 新たなる序章
「皇帝が死んだ? 心臓疾患だと……自然死か」
「あの男にはもったいない」
あと五年、否、二年長く生きていれば、
犯した罪悪にふさわしい死にざまをさせてやったのに。
「出すぎるな、オーベルシュタイン」
「もう決めたことだ」
2巻 野望篇
第二章 発火点
「平和か。平和というのはな、キルヒアイス」
「無能が最大の悪徳とされないような幸福な時代を指していうのだ」
「貴族どもを見ろ」
そう、これこそが現実なのだ」
「では現実を変えなければならない。
「貴族どもが右往左往している」
「どちらに味方すれば有利かと、ない知恵をしぼってな」
「近来の名喜劇だ」
「貴族どもを、ほんとうに追いつめる必要はないのだ」
「追いつめられる、と、奴らに信じこませればそれでいい」
「もうすぐだ、キルヒアイス」
「もうすぐ、宇宙はおれたちのものになる」
第四章 流血の宇宙
「奴らにふさわしい名称があるぞ」
「賊軍というのだ」
「公文書にはそう記録しろ、賊軍とな、いいか」
「オフレッサーは勇者だ」
「ただし、石器時代のな」
第六章 勇気と忠誠
「自由な手腕か。そこが問題だ」
「メルカッツにそうさせるだけの器量が、ブラウンシュヴァイク公にあるとも思えないな」
「生死は問わぬ」
「ブラウンシュヴァイク公を私の前へつれてこい」
「成功した者は、一兵卒でも提督に昇進させてやるぞ」
「それに賞金もだ。機会をつかめ」
第八章 黄金樹は倒れた
「全宇宙が私の敵になっても、キルヒアイスは私に味方するだろう」
「実際、いままでずっとそうだった」
「だから私も彼に酬いてきたのだ」
「そのどこが悪いのか」
「フロイライン・マリーンドルフが言ったものだ」
「貴族の士官に対する平民兵士の反感が、私の勝因のひとつになるだろう、とな」
「みごとに的中したな」
第九章 さらば、遠き日
「嘘をつくな、ミッターマイヤー」
「卿は嘘をついている」
「キルヒアイスが、私を置いて先に死ぬわけはないんだ」
「帝国宰相たるかたを死刑にはできまい」
「自殺をお勧めせよ。苦しまずにすむ方法でな」
「(一族の)女子供は辺境に流刑」
「10歳以上の男子は、すべて死刑」
「私が幼年学校にはいったのは10歳のときだった」
「その年齢までは半人前と言っていいだろう」
「だから助命する」
「もし、成長して私を討とうとするなら、それもよい」
「実力のない覇者が打倒されるのは当然のことだからな」
「卿らも同様だ」
「私を倒すだけの自信と覚悟があるなら、いつでも挑んできてかまわないぞ」
「私はいままで多くの血を流してきた」
「これからもそうなるだろう」
「リヒテンラーデ一族の血が数滴、それに加わったところでなんの変化があるか」
「わが友」(キルヒアイスの墓碑名)
3巻 雌伏篇
第二章 はばたく禿鷹(ガイエ)
「百戦して百勝というわけにもいくまい」
「いちいち陳謝は無用である」
「体制に対する民衆の信頼をえるには、ふたつのものがあればよい」
「公平な裁判と、同じく公平な税制度。ただそれだけだ」
「滅びるべき男だったのだ」
「ことさら、おれが滅ぼしたのではない」
簒奪が世襲より悪いなどと、誰が定めたのか。
第四章 失われたもの
「心配ない、フロイライン」
「私も幼児殺害者になるのはいやだ」
「皇帝は殺さぬ」
「あなたが言ったように、私には敵が必要だ」
「そして私としては、敵より寛大で、なるべく正しくありたいと思っているのだから……」
第八章 帰還
「誤解するな、オーベルシュタイン」
「私は宇宙を盗みたいのではない」
「奪いたいのだ」
「これが権力をにぎるということか」
「おれの周囲には、おれを理解しようとしない奴ばかり残る」
「それとも、やはり、おれ自身の罪か……」
第九章 決意と野心
「卿に罪はない」
「一度の敗戦は、一度の勝利でつぐなえばよいのだ」
「遠路の征旅、ご苦労であった」
「……そうだな、ミュラーのような男は得がたい存在だ」
「無益な戦いで死なせるような愚行はやめよう」
「それでいいだろう、キルヒアイス?」
「奪ったにせよ、きずいたにせよ、最初の者は称賛を受ける資格がある」
「それは当然だ」
「……だが、自分の実力や努力によることなく」
「単に相続によって権力や富や名誉を手に入れた者が」
「何を主張する権利を持っているというのだ?」
「奴らには、実力ある者に対して慈悲を乞う道が許されるだけだ」
「おとなしく歴史の波に消えていくことこそ、唯一の選択だ」
「血統による王朝などという存在自体がおぞましいと私は思う」
「権力は一代かぎりのもので、それは譲られるべきものではない、奪われるものだ」
「私の跡を継ぐのは、私と同じか、それ以上の能力を持つ人間だ」
「そして、それは、何も私が死んだ後とはかぎらない……」
「……私を背後から刺し殺して、それですべてが手にはいると思う人間は」
「実行してみればいいんだ」
「ただし、失敗したらどんな結果がもたらされるか」
「その点には充分な想像力をはたらかせてもらおう」
4巻 策謀篇
第一章 雷鳴
「帝国の歴史家どもは、ルドルフ大帝の怒号を雷にたとえているが、ご存じだろう」
「フロイライン・マリーンドルフ」
「なかなか巧みな比喩だ」
「雷というやつは……要するにエネルギーの浪費だ」
「巨大な熱と光と音を持っているが、ただ荒れ狂うだけで、何ひとつ他を益するものはない」
「まさにルドルフにふさわしい」
「おれはちがう。おれはそうはならない」
「これは困った」
「一流の戯曲が一流の劇として完成を見るには、一流の俳優が必要だそうだが」
「卿の演技はいささか見えすいていて興をそぐな」
「三つの勢力のうちふたつが合体するとして」
「その一方が必ずフェザーンだなどとは思わぬほうがよいのではないか」
第二章 迷路
「いまでさえ厳重すぎるほどの警備をしているわけでもないのだ」
「宇宙には、あのイゼルローン要塞を無血占領するほどの男もいるといいうのに」
「たかだが皇帝ひとり誘拐することもできぬ輩と手を組めるか」
「よかろう」
「その赤ん坊に玉座をくれてやろう」
「子供の玩具としては多少おもしろみに欠けるが」
「そういう玩具を持っている赤ん坊が宇宙にひとりぐらいいてもいい」
「ふたりは多すぎるがな」
第三章 矢は放たれた
「もし、自由惑星同盟と称する叛徒どもが、この不逞なくわだてに荷担しているとすれば」
「奴らには必ず負債を支払わせる」
「奴らは一時の欲にかられて大局をあやまったと、後悔に打ちひしがれることになるだろう」
第四章 銀河帝国正統政府
「私はここに宣告する」
「不法かつ卑劣な手段によって幼年の皇帝を誘拐し、歴史を逆流させ」
「ひとたび確立された人民の権利を強奪しようとはかる門閥貴族の残党どもは」
「その悪業にふさわしい報いを受けることとなろう」
「彼らと野合し、宇宙の平和と秩序に不逞な挑戦をたくらむ自由惑星同盟の野心家たちも」
「同様の運命をまぬがれることはない」
「誤った選択は、正しい懲罰によってこそ矯正されるべきである」
「罪人に必要なものは交渉でも説得でもない」
「彼らにはそれを理解する能力も意思もないのだ」
「ただ力のみが、彼らの蒙を啓かせるだろう」
「今後、どれほど多量の血が失われることになろうとも」
「責任は、あげて愚劣な誘拐犯と共犯者とにあることを銘記せよ……」
第六章 作戦名「神々の黄昏」
「……作戦名は『神々の黄昏(ラグナロック)』」
「そのていどの力量は奴に期待してもよかろう」
「もし力量がなければないで、奴は自分の地位と権力を守るため」
「不平派の弾圧に狂奔しなくてはなるまい」
「当然ながら憎悪と反感は奴の一身に集中する」
「それが限界に達する寸前に奴を私の手で処断すれば」
「私としては効率よく古道具を処理できるというわけだ」
「しかもリアクションなしにな」
「だが、姉に嫌われても、私はもうもどれない」
「私がここで覇道を退いたら、誰が宇宙に統一と秩序を回復する?」
「自由惑星同盟の身のほど知らずや、旧体制の反動家どもに、人類の未来をゆだねるのか」
第八章 鎮魂曲への招待
「そうだ、終わりのはじまりだ、フロイライン」
第九章 フェザーン占領
「完璧に、とはなかなかいかぬものだ」
「卿にできなかったとあれば、他の何びとにも不可能だろう」
「謝罪の必要はない」
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。