「銀河英雄伝説」ダスティ・アッテンボローの名言・台詞をまとめていきます。
3巻 雌伏篇
第一章 初陣
「まったく、何てことだ。おれはボーイスカウトを指揮して敵と戦わねばならんのか」
「彼ら(新兵)にも戦ってもらう。特等席で戦争ゲームを見物させてやる余裕はない。出動させろ」
新兵たちのうち幾人が、イゼルローン要塞内の宿舎のベッドに帰ることができるだろう。せめて救援が来るまで、被害を最小限にくいとめるしかない。
「勝つ」ことより「負けない」ことを方針として採用する。
「ユリシーズの武運にあやかりたいものだな。みんな、かっこうが悪くてもいい、生き残れよ!」
第七章 要塞対要塞
「防御に専念するのはけっこうですが、あまりに消極的だと、かえって敵の疑惑を招くことになりませんか」
「自分はヤン提督を支持する、したがって、ヤン提督の支持するメルカッツ提督を支持するであろう」
4巻 策謀篇
第五章 ひとつの出発
「そうだな、士官学校の一年生だったとき、門限破りをやって塀を乗りこえたら、当番のヤン・ウェンリーという上級生が見て見ぬふりをしてくれたよ」
5巻 風雲篇
第二章 ヤン提督の箱舟隊
「子供がこづかいをほしがってるのじゃあるまいし、だめはないでしょう。兵士の士気にもかかわってきます。どうか再戦の許可をいただきたく存じます」
「かなり楽をして敵に勝てる方法を考えつきました。ためさせていただけませんか」
第八章 死闘
「一個艦隊の加勢がついたくらいで逃げ出すほど、うちの司令官は負けっぷりはよくないはずだがな。『奇跡のヤン』のお手なみをまた拝見したいものだ」
6巻 飛翔篇
第二章 ある年金生活者の肖像
「ですが、私が思うに、ヤン先輩の生涯最大の戦果は、今度の花嫁ですよ。これこそ奇蹟の名にふさわしい。本来なら先輩なんぞのところへ降嫁する女性じゃありませんからな」
第五章 混乱、錯乱、惑乱
「退役してからのほうが重要人物あつかいでね。名誉なことだ」
「おれは独身だし、後顧の憂いはない。身軽なものさ」
第七章 コンバット・プレイ
「第一に騒ぎを大きくすること」
「第二に、大きくした騒ぎを制御すること」
「おれも独身主義を放棄しようかな」
「あの当時、対立しあうどの陣営がもっとも事態を把握しえていたか、自分にはわからない」
「ハイネセン全土が沸騰し、たちこめる蒸気のなかで、何も見えぬままに人々は走りまわり、無意味な衝突をくりかえしていたようだ」
「ヤン提督、あなたにはすくなくともあなたを救出するために戦った連中に応える責任があります。もはや同盟政府に何の借りもないでしょう。自分の財布で勝負に出るときですよ」
「こいつはピクニックだったのか」
第八章 休暇は終りぬ
「おれは30にもならぬ青二才で閣下などと呼ばれるようになったのです。ヤン提督の麾下にいたおかげ、あるいはそのせいです。責任はとっていただかないとね」
7巻 怒濤篇
第二章 すべての旗に背いて
「まあやめておきましょう。シェーンコップ中将をお義父さんと呼ぶのは、どうもあまり楽しい未来の夢に結びつきませんから」
第四章 解放・革命・謀略その他
「このていどでうんざりしないでくださいよ、ヤン提督。将来もっと高い山が出てくるにきまってるんですからね」
「いいか、ポプラン中佐、心得ちがいをするなよ。おれたちは伊達や酔狂でこういう革命をやっているんだからな」
第八章 前途遼遠
「ピクニックが研修旅行になってしまった」
8巻 乱離篇
第二章 春の嵐
「……昔日の一個艦隊にもおよばぬ寡兵で、宇宙の9割を相手に戦争をやろうというのだ。恐怖と緊張の極、発狂しても不思議ではなかった」
「だが発狂した者は誰もいなかった。なぜなら……」
「おれはシェーンコップ中将みたいに悪いことは何もしていない。それなのに何だって30歳にならなくてはならんのだ」
「……しかし、結局、皇帝の名を借りんことには、歓呼の台詞ひとつつくれんか。おもしろくもない、おれたちは言語的寄生虫とでもいうべきかもしれんな」
「この世で一番、強い台詞さ。どんな正論も雄弁も、この一言にはかなわない」
「つまりな、『それがどうした』、というんだ」
「伊達と酔狂でやってるんだ。いまさらまじめになっても帝国軍のまじめさにはかなわんよ。犬はかみつく、猫はひっかく、それぞれに適した喧嘩のやりかたがあるさ」
「洗練された文章を、相手がそのまま理解できるとはかぎるまい。ビッテンフェルト提督が売りつけてきた商品に、付加価値をつけて送りかえしてやるだけのことさ」
第三章 常勝と不敗と
「謝意はいずれ形でしめしてくださいよ」
第四章 万華鏡
「皇帝のおでましだ。花束の用意はいいか」
「撃て!」
「心配するな、死地にはいりこんだのは帝国軍のほうだ。退路を封じこんで袋だたきにしてやれ」
「まいったな、うちの生きた航路図が、死んだ航路図になってしまった。これからはうっかり森へハイキングにもいけんぞ」
第五章 魔術師、還らず
「かっこうよく死ぬのは、ビュコック爺さんに先をこされてしまったからな。後追い心中をしても誰もほめちゃくれない。したたかに生き残っていい目を見なきゃ損さ」
第六章 祭りの後
「人間は主義だの思想だののためには戦わないんだよ! 主義や思想を体現した人のために戦うんだ。革命のために戦うのではなくて、革命家のために戦うんだ」
「おれたちは、どのみち死せるヤン提督を奉じて戦うことになるが、その場合でも、この世に提督の代理をつとめる人間が必要だ」
「なぜユリアンのような亜麻色の髪の孺子に兵権をゆだねるかって? おれたちにとって必要なのは過去の日記ではなくて未来のカレンダーだからさ」
「否定はしませんよ。ですが、酒を飲む楽しみの半分は禁酒令を破ることにあるのでね」
「世間はきっとあんたのことを悪く言いますよ。損な役まわりをなさるものだ」
9巻 回天篇
第一章 辺境にて
「よく60万人以上も残ったものさ。物ずきの種はつきないものだ」
「あんな不覚悟なやつに、いてもらう必要はない。立体TVの三文ドラマだったら、視聴者が泣きわめけば、死んだ主人公が生きかえるだろう」
「だが、おれたちが生きているのは、それほどつごうのいい世界じゃない」
「失われた生命は、けっして帰ってこない世界、それだけに、生命というものがかけがえのない存在である世界に、おれたちは生きているんだからな」
「器量をためされているのは、ユリアンだけじゃない。おれたち全員が、歴史に問われている」
「ヤン・ウェンリーを失ったおれたちが、なお希望と統一と計画性とを失わずにいられるかどうか、ということをな」
「ヤン提督の生前はお祭りの準備にいそがしかった。死後は、残っていた宿題をかたづけるのに骨をおった」
第三章 鳴動
「どうせトリューニヒトの野郎、よからぬことをたくらんでいるに決まってるんだ。おれとしては、もう、せめて皇帝にだけは、小物に害されたりしてほしくないんだよ」
「もっとも、おれたちだって小物だがな。まあトリューニヒトの狐野郎が何をしかけても、噂に聞くオーベルシュタイン元帥の相手は荷が重いだろうて」
第五章 ウルヴァシー事件
「独身主義のほうが、おれを返上しそうにないよ。おれも長年、やつと交際してきたのでね、捨てるに忍びなくてね」
「ユリアン・ミンツは作曲家ではなく演奏家だった。作家ではなく翻訳家だった。彼はそうありたいと望んで、もっとも優秀な演奏家に、また翻訳家になったのである」
「彼は出典を隠したことは一度もなかった。剽窃よばわりされる筋合はまったくない。演奏されずに人々を感動させる名曲などというものはないのだ」
第八章 剣に斃れ
「いっそ帝国軍が撃ってこないものかな。そうすれば、雷神のハンマーで、やさしく頭をなでてやるのに」
10巻 落日篇
第二章 動乱への誘い
「負けるけんかは嫌いだ」
「イゼルローンの捨犬だと。言ってくれるじゃないか。おれたちを何だと思ってるんだ、奴らは」
「ま、いずれにしても明日、死ぬことができるのは、今日、生きのびることができるやつだけさ」
第五章 昏迷の惑星
「昂揚感をともなった緊張に、ときとして恐怖や楽観の微成分が混入する。吾々の精神状態は、初演をひかえた舞台俳優たちのそれに似ていたかもしれない」
「苛酷な舞台であることは承知している。ひとたび退場すれば、復活はありえないし、脚本家や演出家は姿を隠して、俳優の疑問に応えようとしない」
「それでも、救いがたい精神状態が、吾々を舞台へと誘ってやまなかったのだ」
「おめでたいですかね。ヤン先輩が大佐、おれが少佐、これじゃ将来の同盟軍は、天国じゃなく地獄の方角へ、一輪車で全力疾走ってことになりそうですが」
第七章 深紅の星路
「ビッテンフェルトの猪突家め、いつのまにやら辞書に慎重とか用心とかいう単語を書き加えたらしいぜ。いまさら秀才ぶってどうする気だ」
第九章 黄金獅子旗に光なし
「しかし何だな、人間、いや人間の集団という奴は、話しあえば解決できるていどのことに、何億リットルもの血をながさなきゃならないのかな」
「さあな、おれには論評する資格はない。なにしろおれは伊達と酔狂で血を流してきた張本人のひとりだからな」
「これはもう、最後まで何か変事がつきまとうぞ。音もなく終幕とはいくまい」
「とにかく、おれはユリアンにくっついてフェザーンまで行く。こうなれば最後の幕まで見とどけてやるさ」
「聞くところでは、ムライのおっさんは楽隠居してしまう気らしいが、おれたちはそうもいくまい」
「幕がおりて、劇場の収支が黒字になったことを確認するまでは、ユリアンにつきあおうや」
第十章 夢、見果てたり
「主演俳優ひとりで、あまりはりきらんでくれ。おれたちの出番がなかったじゃないか」
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。