「銀河英雄伝説」チュン・ウー・チェンの名言・台詞をまとめていきます。
5巻 風雲篇
第一章 寒波到る
「ああ、気になさらないでください。多少時間がたったパンでも、ちょっと湯気にあてると、けっこうおいしく食べられるものです」
「イゼルローン要塞にいるヤン・ウェンリー提督を呼びもどしてはいかがでしょうか」
「ヤン提督の智略と、彼の艦隊の兵力とは、わが軍にとってきわめて貴重なものですが、このような状況下で彼をイゼルローンにとどめておくのは、焼きたてのパンを冷蔵庫のなかで堅くしてしまうようなものです」
「ヤン提督なら、(脱出は)何とかするでしょう。彼がいなければ、純軍事的に吾々はきわめて不利です」
「いえ、司令長官閣下、具体的な命令は必要ありません。ヤンに訓令すればよいのです。責任は宇宙艦隊司令部全体でとる、最善と信じる方策をとるように──とね」
「おそらくヤンはイゼルローン要塞を守ることにこだわらないでしょう」
第四章 双頭の蛇
「いや、単なる(上層部の)自暴自棄でしょう」
「計算しろ! 帝国軍の進撃速度と、エネルギーの流れの速度をだ。奴らは流されている。計算すれば、こちらへ渡ってくる宙点が推定できるはずだ」
「自殺はいけません。司令長官閣下、メルカッツ提督も敗戦の後、生命を永らえたではありませんか」
「まだ宇宙艦隊は消失してしまってはおりません。ヤン・ウェンリー艦隊はなお健在です」
「一隻でも艦艇が残っているかぎり、司令長官には生きてこそ責任をとっていただかなくてはならんのです」
「自殺なさるのは、味方に対する責任をとることにしかなりません。私が問題にしているのは、敵に、そう、勝利した敵に対しての責任のとりようです」
「閣下と私、それにドーソン元帥、制服軍人組から三名ぐらいは軍事裁判の被告が必要でしょう。このあたりで、累が他におよぶのをくいとめねばなりません」
「同盟の未来のために、ヤン・ウェンリーなどには生きていてもらわねばならないのです」
7巻 怒濤篇
第二章 すべての旗に背いて
「代理の字をとるのは、ヤン・ウェンリーがわが軍に復帰したときにしましょう。彼以外に司令長官をつとめうる者はいません」
「ヤン・ウェンリーと戦えとおっしゃるなら、私は戦います。勝算などありませんけどね」
「第一、兵士たちがあの常勝提督と戦うことを欲するとお思いですか。武器を持ったまま彼の陣営へ走りこむのがおちですよ」
「私が問題にしているのは兵士たちの心情です。あなたの見解ではありません」
「30歳以下の者はつれていかないとおっしゃったそうですね。私は38歳です、同行させていただく資格があると思いますが……」
「あまり先輩面が多いと、若い者はもてあましますよ。ヤン提督にはキャゼルヌひとりで充分でしょう」
第三章 「神々の黄昏」ふたたび
「どうかお考えいただきたいものです。長年にわたって、ビュコック元帥はあなたと親交がありました。なのに、なぜあなたと会おうとしないのか」
「元首の座につかれる以前のあなたをあまりに御存知だからだ、とお思いになりませんか」
「ビュコック元帥が変わったのではありません。それはお認めくださるでしょう」
「わからないかね? むろんジョークだよ」
「どうせ糾合しても対処しえないよ」
「ヤン・ウェンリーは何かと欠点の多い男ですが、何者も非難しえない美点をひとつ持っています」
「それは、民主国家の軍隊が存在する意義は民間人の生命を守ることにある、という建前を本気で信じこんでいて、しかもそれを一度ならず実行しているということです」
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