「銀河英雄伝説」ユリアンの名言・台詞まとめ

「銀河英雄伝説」ユリアン・ミンツの名言・台詞をまとめていきます。

 

1巻 黎明篇

第四章 第一三艦隊誕生

「どうしてまた! 内心で反対でも、立って拍手してみせれば無事にすむことじゃありませんか。他人には表面しか見えないんですからね」

 

2巻 野望篇

第三章 ヤン艦隊出動

「ヤン・ウェンリー提督は、勝算のない戦いはなさいません」

 

3巻 雌伏篇

第七章 要塞対要塞

「……そうだね、べつに偉そうに見える人ではなかったね。多勢の、威風堂々とした軍人たちの間にまじると、まるで目立たなかった」

「だけど、その多勢のなかにいないとなると、いないということがすぐわかる。そういう人だったよ……」

 

第九章 決意と野心

「ヤン提督……」「ぼく、正式な軍人になりたいんです」

「はい、自由と平等を守る軍人になりたいんです。侵略や圧政の手先になるような軍人ではなくて、市民の権利を守るための軍人にです」

 

4巻 策謀篇

第五章 ひとつの出発

「人間はそう思っていても、酒のほうはどうでしょうね」

 

第七章 駐在武官ミンツ少尉

「血を流す者、流させる者、流れた血を飲んでふとる者……いろいろだね」

 

「誰が決めたんですか」
「人間がさだめた規則なら、人間の手で破ることもできると思います」

 

5巻 風雲篇

第三章 自由の宇宙を求めて

「来て、見て、なすことなく去った、か……」

 

第七章 バーミリオン

「そんな言いかたで口封じなさるのは卑怯です」

 

「新婚生活の邪魔をする気はありませんよ。ええと、何と言ったかな、馬にけられて死ぬってやつ、ぼくはいやですからね」

 

第八章 死闘

「閣下、ローエングラム公が何をしようとしているのか、わかったような気がします」
「はい、でもこの場合は一光日の距離もないと思います」

 

第九章 急転

「お気持ちはよくわかります。でも、そんなことをしたら、悪い前例が歴史に残ります」

「軍司令官が自分自身の判断をよりどころにして政府の命令を無視することが許されるなら、民主政治はもっとも重要なこと、国民の代表が軍事力をコントロールするという機能をはたせなくなります」

「ヤン提督に、そんな前例をつくれると思いますか」

 

「そんなこと(民衆の虐殺)は、むろん許されません。そんな非人道的な、軍人という以前に人間としての尊厳さを問われるようなときには、まず人間であらねばならないと思います」

「そのときは政府の命令であってもそむかなくてはいけないでしょう」

 

「でも、だからこそ、それ以外の場合には、民主国家の軍人としてまず行動しなくてはならないときには、政府の命令にしたがうべきだと思います」

「でなければたとえ人道のために起ったとしても、恣意によるものだとそしられるでしょう」

 

「そんなことはさせません、絶対に」

「それは提督の問題です。これはぼくの問題です。ぼくはローエングラム公に屈伏した政府の命令になどしたがう気はありません」

「ぼくがしたがうのはヤン提督だたおひとりの命令です。提督が停戦を受けいれられたから、ぼくも受けいれねばならないんです。でもそれ以外のことはべつです」

 

6巻 飛翔篇

第六章 聖地

「警戒が厳重だとすれば、侵入をこころみたとき、相応のリアクションがあるでしょう。そこで何かきっかけがつかめるかもしれない」

 

8巻 乱離篇

第五章 魔術師、還らず

ここまで来たのだから、希望は通じる。努力はきっと報われる!

 

第六章 祭りの後

「赦してください、赦してください。ぼくは役たたずだ。一番肝腎なときに提督のお役にたてなかった……」

 

「提督、イゼルローンへ帰りましょう。あそこがぼくたち皆の家ですから。家に帰りましょう……」

 

あの人が言っていたのは、いつも正しかった。だけど、いくら正しいことばを残しても、当人が死んでしまったら何にもならないではないか!

 

「あなたがたが出て行かれるのを、ぼくは制めはしません。ですから、あなたがたも気持よく出発なさってください。何も今日までのあなたがた自身を否定なさる必要はないでしょう」

 

第九章 八月の新政府

「ミュラー提督、このような仮定を申しあげることをお赦しください」
「もし、あなたがたの敬愛なさる皇帝ラインハルトが亡くなったとしたら、あなたがたは仰ぐ旗をお変えになりますか?」

 

「どうせ必要以上のものは置いておけない。持っていって自由に費ってもらったほうがいいですよ。給料や退職金を出せるわけでもないのですから」

 

「いまイゼルローンが安泰でいられるのは、皮肉なことに、その戦略的価値を失ってしまったからです」

「価値が回復されるとき、つまり帝国に分裂が生じるとき、イゼルローンにとって転機がおとずれるでしょう」

 

「どのみち、急速に事態が変わるとは思っていません。国父アーレ・ハイネセンの長征一万光年は50年がかりでした。それぐらいの歳月は覚悟しておきましょうよ」

 

「何と言われてもかまいませんよ。成功さえすればね」

 

9巻 回天篇

第一章 辺境にて

「ぼくは君が考えているような、えらい男ではないよ。ただヤン提督のおそばにいさせてもらって、それで、ずっと勝利者のがわに身をおくことができたんだ。運がよかっただけだよ」

 

「もう一度言ってみろ。暗殺された人間は、戦死した人間より格が下だとでもいうのか」

 

第三章 鳴動

「生き残っていただかないと、こまるところでした。(スール)少佐が健在でいらっしゃるから、ぼくたちは、どうにか自分たちをなぐさめることができるんです」

 

第五章 ウルヴァシー事件

「指導者に対する悪口を、公然と言えないような社会は開かれた社会とは言えない」

 

「帝国の人民は、20世代近くにわたって、統治されること、支配されることに慣れてきた。彼らにとって政治とは、何かをされること、何かをしてもらうことだった」

「だから、これまでよりずっとよいことをしてくれるローエングラム支配体制を、支持するのは当然だ」

「ローエングラム王朝が時の風化作用のなかで自壊への坂道を下りはじめる、そのときこそ民主共和制が意味を持ちはじめるのではないだろうか」

 

第八章 剣に斃れ

「(展望は)そんなところです。でも、平坦な道だと思っているわけではありません」

 

10巻 落日篇

第三章 コズミック・モザイク

「地球には、ぼくの心を惹くものは何もなかった。あそこにあるのは過去であって未来ではないと思った。未来が存在する場所は、すくなくとも地球ではなくて……」

 

第五章 昏迷の惑星

「彼らが信じたくないなら、信じる必要はないのです。吾々は、ただ事実を話すだけで、解釈の自由は先方にあります」

 

第六章 柊館炎上

「……ラインハルト・フォン・ローエングラムは、深刻な意味で、民主共和主義にとっての敵対者である」
「これは、彼が残忍で愚劣な支配者であるからではなく、まさにその反対の存在だからである」

 

「それらが非民主的な手段によるものであったことは、この際、問題にならない。帝国の民衆は、民主的な手つづきなど欲していなかったからである」

 

第七章 深紅の星路

「後世の歴史家って人種は、流される血の量を、効率という価値基準で計測しますからね」

「たとえ宇宙が統一されるまでに、さらに1億人が死んだとしても、彼らはこう言うでしょうよ。たった1億人しか死なずに、宇宙の統一は完成された、大いなる偉業だ、とね」

 

「ぼくも同行するか、でなければ作戦自体を裁可しないかです。ぼくの目的は、皇帝ラインハルトと談判することで、殺害することではありません」

「そこのところを、まちがえないでください」

 

第八章 美姫は血を欲す

「陛下がお望みとあれば、平和と共存を。そうでないときは……」
「そうでないものを。すくなくとも、一方的な服従を申しこむために、ここに参上したのではありません」

 

「ローエングラム王朝が、病み疲れ、衰えたとき、それを治癒するために必要な療法を、陛下に教えてさしあげます。虚心にお聞きください」

「そうしていただければ、きっとわかっていただけます、ヤン・ウェンリーが陛下に何を望んでいたか……」

 

第九章 黄金獅子旗に光なし

「まず、陛下、憲法をおつくりください。つぎに議会をお開きください。それで形がととのいます。立憲政治という器が」

「酒はよい味を出すまでに時間がかかります。立憲政治に似あう人材がそろい、それをもっともよく運営するまでには日数が必要でしょう」

 

第十章 夢、見果てたり

「ぼくたちは、地球教徒に感謝しなくてはならないのかもしれない。地球教徒に対する共通の憎悪によって、銀河帝国と民主主義が共存の道を見出すことができたのだから……」

 

「勘ちがいしないでほしいな。ぼくは、ローエングラム王朝の将来に何の責任もない。ぼくがきさまを殺すのは、ヤン・ウェンリーの讐だからだ。そう言ったのが、聴こえなかったのか」

「それに……パトリチェフ少将の讐。ブルームハルト中佐の讐。他のたくさんの人たちの讐だ。きさまひとりの生命でつぐなえるものか!」

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 
 
 
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