「銀河英雄伝説」ヒルダの名言・台詞まとめ

「銀河英雄伝説」ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ(通称:ヒルダ)の名言・台詞をまとめていきます。

 

2巻 野望篇

第二章 発火点

「それはたのもしいことですわね──銀河帝国の運命とマリーンドルフ家の未来が、たいしたことではないとおっしゃるのは」

 

「貴族たちのほとんどが目をそらしている事実があります。人間が生まれれば必ず死ぬように、国家にも死が訪れるということです」

「地球というちっぽけな惑星の表面に文明が誕生して以来、滅びなかった国家はひとつもありません。銀河帝国──ゴールデンバウム王朝だけが、どうして例外でありえるでしょう」

 

「マリーンドルフ家は勝者に──ローエングラム侯につくべきだ、と、わたしは思います。忠誠の証に領地と人質をさしだしても」

「本人が希んだら?」
「ええ、わたしが参ります」

「わたし、お父さまに感謝しています。おもしろい時代にわたしを生んでくださったと思って」

 

「わたしに歴史を動かすことはできませんけど、歴史がどう動くか、そのなかで人々がどのように生きて死んでゆくか。それを確かめることができるんですもの」

 

「お父さま、心配なさらないで。マリーンドルフ家はわたしが守ります。どんなことをしても。なにがあっても」

 

「今度の内戦に際して、マリーンドルフ家はローエングラム侯にお味方させていただきます」
「明日にでもおこるブラウンシュヴァイク公との」

 

「自主的に(保証書を)求める者にはおだしくださいますよう、それ以外の者にはあえて必要ないと存じます」

 

第九章 さらば、遠き日

「軍隊は湧いてくるものじゃないわ。ローエングラム侯の軍隊以外に、これほどの人数がいるはずないでしょう」

「活気に満ちた時代が来そうね。もっとも、少々騒がしいけど、沈滞しているよりはるかにましだわ」

 

3巻 雌伏篇

第四章 失われたもの

武力とは政治的・外交的敗北をつぐなう最後の手段であり、発動しないところにこそ価値があるのだ。

 

「(要塞のワープは)成功してほしいものですわね。失敗すれば、あたら有能な提督を失うことになります」

 

「あくまで茶飲み話です。そんな目をなさるとこわいですわ」

 

「国家、組織、団体──どう言ってもよいのですけど、人間の集団が結束するのに、どうしても必要なものがあります」

「敵ですわ」

 

第九章 決意と野心

自分はオーベルシュタインを相手どって闘うことになるかもしれない。
避けることのできない闘いなら、闘って、そして勝たなくてはならない。

 

「決意はりっぱだけどね、ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ……」

「勝算はあるの? 決意だけで勝てるものなら、誰も苦労しないわよ。そうね、彼の姉君グリューネワルト伯爵夫人にお目にかかる機会をつくることでしょうね」

「ああ、それにしても、キルヒアイス提督が健在なら、わたしなどがでしゃばる必要はないのだけど」

 

4巻 策謀篇

第一章 雷鳴

「ランズベルク伯は、わたしの知るかぎりでは、かなりのロマンチストでしたわ」

「おっしゃるとおりです。ランズベルク伯がもどってきた理由は、もっと深刻で、彼にとっては危険を冒す価値のあるものでしょう」

「行動的ロマンチストをもっとも昂揚させるのは、歴史が示すように、強者に対するテロリズムです」

 

「ランズベルク伯にとっては、これは誘拐ではありません。幼少の主君を敵の手から救出する忠臣の行為です。何の抵抗もなく、それどころか喜々として実行するでしょう」

 

「死んだ人のことばかりでなく、生きている人のことも、どうかお考えください。伯爵夫人、あなたがお見捨てになったら、ローエングラム公は救われません」

「キルヒアイス提督は、死ぬには若すぎる年齢でした。ローエングラム公も、精神的に死ぬには若すぎる年齢だと、お思いになりませんか?」

 

「はい、では、わたしのこともヒルダとお呼びください」

 

「あなたの他にもアンネローゼさまをお守りしたい人がいるということを認めてあげて」

 

第六章 作戦名「神々の黄昏」

「自由惑星同盟との間に、和平と共存の道はないものでしょうか」

 

「わたしが否定したら、閣下は喜んでくださるのでしょうか」

 

第八章 鎮魂曲への招待

「はじまりましたわね」

 

第九章 フェザーン占領

「(ルビンスキーは)現在の時点では敗北を認めたのだと思います。だから身を隠し、その一方で、どうせボルテック弁務官ではフェザーンがおさまらないと見こしているのでしょう」

「彼がみじめに失敗したとき自分の出番がふたたびある、と思っているのですわ。ローエングラム公とフェザーン市民と、どちらのがわに望まれるにしても……」

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6巻 飛翔篇

第一章 キュンメル事件

「軍務尚書は、お父さまとわたしとで、陛下をたぶらかして国政を壟断することがないよう警告したのでしょう。そう本心から心配しているかどうかはともかくとして、いちおうはね」

 

第八章 休暇は終りぬ

「この方はあまりに早く頂点をきわめられたかもしれない」
「いや、それとも、五世紀昔に生まれて、ルドルフ大帝のように巨大で全否定の対象となりうるような敵手と出会えばよかったのかもしれない……」

 

7巻 怒濤篇

第三章 「神々の黄昏」ふたたび

「他人を非難しおとしいれることで自己の栄達をはかろうとする風潮に、先制の一撃を加えていただきたいのですけど」

 

「この策がおそらく成功した後で陛下の後味がお悪くなりましょう。正面から同盟軍を撃砕することを、お望みなのでしょうから」

 

「ですけど、あたしたちが策を弄せずとも、崩壊に直面して人心の動揺するところ、かならず、こちらの求めもしない商品を売りつけにくる者がいるでしょう」

 

第六章 マル・アデッタ星域の会戦

「同盟軍にせよ、政府から離反した諸部隊にせよ、ヤン・ウェンリーあるところ勝利ありととなえています。それを裏がえせば、ヤンなきところに勝利なし、ということになるでしょう」

「ヤンがいない場所で戦略上の処置をかさね、彼を奔命につかれさせ、抗戦を断念させてはいかがでしょうか」

 

「ヤン・ウェンリー一個人に対する復仇など、どうかお考えなさいますな。陛下は遠からず全宇宙をお手になさいます。ヤン・ウェンリーはそれをはばむことはできないでしょう」

「陛下が最終的に勝利なさるゆえんです。誰が勝利を盗んだなどと申しますでしょうか」

 

「敗敵に手をさしのべるのは勝者の器量をしめすもの、それを受けいれぬ敗者こそが狭量なのですから」

 

第七章 冬バラ園の勅令

「これは相互に独立した個人プレイが競作した結果であるにすぎません」

 

「陛下、お急ぎになることはありません。堂々として同盟首都にお近づきあれば、その圧力のみで同盟政府は潰えましょう」

 

「たぶん人間は自分で考えているよりもはるかに卑劣なことができるのだと思います。平和で順境にあれば、そんな自分自身を再発見せずにすむのでしょうけど……」

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8巻 乱離篇

第五章 魔術師、還らず

「ヤン・ウェンリーは宇宙のすべてを欲しているのではないと思います。あえて申しあげますが、譲歩が必要であるとすれば、それをなさる権利と責任は陛下のほうにおありです」

 

9巻 回天篇

第二章 夏の終わりのバラ

「陛下は、罪を犯されたとしても、その報いをすでに受けておいでだ、と、わたしは思います。そして、それを基調に、政治と社会を大きく改革なさいました」

「罪があり報いがあって、最後に成果が残ったのだ、と思います。どうかご自分を卑下なさいませんよう。改革によって救われた民衆はたしかに存在するのですから」

 

「……はい、陛下、おおせにしたがいます」

 

「……お父さま、わたし立てない」

 

「(愛してるかは)わからないわ、わたし。尊敬はしています。でも男として、女として、愛しているかどうか、わたし、自信がありません」

 

第九章 終わりなき鎮魂曲

「ロイエンタール元帥のお子さんをミッターマイヤー元帥がお育てになるのですもの、どれほどの名将が誕生しますことか」

 

「あなたは帝国軍の至宝でいらっしゃいます。陛下のご身辺が寂しくなってまいりましたけども、どうぞ元帥には、今後もかわることなく、陛下をお守りいただけるよう、お願いします」

 

「風邪などひいたらたいへんです、陛下。お腹の子供にさわりますから」
「はい、陛下、お受けいたします。わたしでよければ……」

 

10巻 落日篇

第一章 皇紀誕生

「はい、陛下」
「はい、ラインハルト……さま」

 

「どうぞ、陛下の御意に」

 

第十章 夢、見果てたり

「皇帝は病死なさったのではありません。皇帝は命数を費いはたして亡くなったのです。病に斃れたのではありません。どうかそのことを、皆さん、忘れないでいただきとう存じます」

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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