「織田信長」の名言まとめました

「織田信長(山岡荘八)」より、織田信長の名言をまとめていきます。

1巻 無門三略の巻

縁談

「織田家の安危はな、おれの人物ひとつにかかっているのだ」
「マムシの娘との縁談などにかかっていて堪るものか」

斎藤道三の娘との縁談を心配する平手政秀は、信長に具申する。
しかし信長は一蹴し、自分に全てがかかっていることを話していく。

将来

「竹千代。よいか、おぬしは、この信長の弟ぞ」
「二人で力を合わせて、日本中を斬りしたがえてやるのだ」

幼い時に信長の所にいる竹千代(後の徳川家康)
信長は竹千代に期待しており、将来を約束する。

猿真似

「ほかの者で事足りることを何でこの信長が、わざわざ、つべこべやるものか」
「おれは猿真似は大嫌いじゃ」

あまりにも常識とは違う行動をするため、父親の織田信秀は信長を注意する。
しかし信長にとって、同じというだけでするべきとは思わなかった。

身上

「わかるものか。分かったら裏をかかれる」
「それゆえ、わざわざわからぬように動いているのが信長の身上だ」

今のままでは家臣に理解されないことを指摘する信秀。
しかし信長は、理解されることでは負けてしまうと考えていた。

大うつけと天下

「知れたこと、尾張の大うつけで終わるか、それとも天下を掌握するか」
「二つに一つじゃ、おれの仕事は」

信長の発言から、自分の死後に何をするかを問いかける信秀。
信長は天下掌握を目指していることを語っていく。

阿濃

「嘘ではない。おれが見た女の中では、阿濃がいちばん美しい。これは外の形だけではない」
「阿濃は生きているからじゃ」

妻・阿濃に、自分の想いを伝える信長。
外見的な美醜ではなく、内面からくる美醜が評価の対象になっている。

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鉄砲

「もう武器はな、三間の槍の時代ではなくなるぞ」
「この鉄砲をどしどしふやして、一人ずつよく狙い」
「必ず命中するように足軽どもを訓練していったら、これに越した武器はないぞ」

まだ本格的に鉄砲が普及する前から、鉄砲の時代が来ることを予言する信長。
現代から見れば当たり前かもしれないが、その時代にいると分からない。

武田信玄と法

「いいや、事の末々まで、あのように法で決められては、人間息がつまってしまう」
「日本一とは云いがたいが、まず、この信長の先手の大将ぐらいはつとまる男であろうと」

武田信玄が作った「定書」を見て、一蹴する信長。
全てを法で決めてしまう弊害を指摘する。
いくら法で決めても、どうしても抜け道は出来てしまう。
また法に合っていれば良いという、間違った考え方もしてしまう。

起つべき時

「されば、上総介信長は、一匹の蝮に勝てたとて」
「わざわざ起き出して衣服を改めたのではない」
「これは待ちに待った起つべき時のとうらいを、直感したゆえ起きたのだ」

有名な斎藤道三との対面の時、信長が衣装を着替えた理由を語っている。
それは脅かすのが目的ではなく、時期が来たことを直感したためだった。

五十年の定命

「五十年の定命を生きとおさせよとは願わぬゆえ」
「この戦国にただ一筋、乱世の治まる道をつけさせ給えと心願した」

普通であることは望まない信長。ただ天下を治めることだけを願っていた。
この時代、信長以外は領土拡大以上のものは望んでいなかっただろう。

鉄砲と騎馬

「たいていの戦は足軽でよい」
「鉄砲足軽が百発百中の弾丸で相手を混乱させてから、はじめて騎馬隊はかかればよいのだ」
「騎馬隊がまっ先になって戦うような戦をしてはならぬ」

騎馬隊が先鋒になる戦いは終わったと考える信長。
そんな戦いでは鉄砲の餌食になるだけなのは、この時から理解していた。

仁義

「大うつけには大うつけの仁義があるわい。必ずまいると伝えておけ」

親子での争いに発展している斎藤道三から、救援の使者が来る。
しかし救援の使者なのに救援に来なくてもいいという、不思議な口上を述べる。
驚く信長だが、それでも救援に向かうことを約束する。

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2巻 桶狭間の巻

救援

「すぐには出ぬが、出た時には勝っている」
「それゆえ、おれが行くまで、どのようなことがあってもこの砦を死守するのだ」

突貫で作った簡易砦を、救援に向かうまで死守することを命令する信長。
救援するタイミングも伝えないが、勝利は確信していた。

切腹

「うぬ一人の罪じゃこれは」
「それゆえ、うぬが切腹したら、それでみんなは許してやる」

弟・信行を立てた反乱の首謀者を追い詰めた信長。
切腹を命令し、他に累を及ぼさないことを伝える。
厳しいイメージの信長だが、初期の内紛時には臣下を無暗に殺すようなことはしていない。

心しだい

「斬ろうと企てれば斬らねばならぬ。斬られるか斬られぬかは信行が心しだい」

信行を追い詰めたが、母親の嘆願により取りやめる信長。
しかし再び同じことをすれば、斬ることも明言する。

子供

「この世をよい世に作り代えてやるのが、いちばん大きな親のまことじゃ」

子供に対して親らしい具体的なことは、ほとんどしない信長。
阿濃に指摘された時、次世代をよくすることが子供のためになることを語っていく。

籠城

「昔から城をたのんで戦って勝ったためしがあると思うか」
「籠城は必ず、志を変えて敵に通ずる者を出してゆく」

今川軍が圧倒的多数で迫っているため、籠城を提言する臣下たち。
しかし勝利を目指す信長にとって、籠城の選択肢は存在しなかった。
籠城の目的は勝利ではなく、時間稼ぎに過ぎない。
救援もしくは相手の内部事情がなければ、籠城は確実に敗北する。

確信

「お濃、猿! 勝ったぞ」

ある情報を得た信長は、阿濃と藤吉郎(後の秀吉)に勝利宣言する。
このことから信長にとっての情報は、目的に合わせて調べていることがよく分かる。

出撃

「死にに行く身に意見は無用だ。者ども、続けッ」

今川義元の本陣に奇襲を掛けるため出撃しようとする信長だが、臣下に止められる。
しかし信長は一喝し、迷いなく出撃する。
こういう点がワンマンの良さであり、一つ間違えた時の怖さでもある。

突撃前

「義元の本陣へ斬り込むまでは声を立てるな」
「義元以外の首は討たず、あとは馬蹄でふみにじれッ」

今川軍本陣へ突撃前の信長は、臣下に対して明確に目的を命令する。
普通の武将なら勝つことを目的にするが、信長は目的のために戦いを行っている。

功名

「改めて沙汰するが、今日の功名第一はその方じゃ」
「よくぞ田楽狭間に義元の輿を停めたを知らせて来た」
「みな、わが功名だけを志して、全軍の勝利を考えない戦ぶりは過去のものと思うがよいぞ」

今回の戦いでの功名第一は、情報を知らせた臣下とする信長。
実際に義元にトドメを刺した臣下は第三とする。
これまでの論功行賞の基準は、信長にとって過去のものになっていた。

大丈夫

「大丈夫などと云うことが人間の一生にあるものか」

京に向かう信長を斎藤家の刺客が狙っていた。
気づいた臣下は大丈夫かと問いかけるが、信長にとってその問いは愚問だった。

将軍

「この信長は義輝が家臣ではないッ」
「参候するのではなくて、どのような人物か試しにまいるのだ」

室町幕府の将軍・足利義輝に会いに行く信長だが、臣下は「参候」と表現する。
対等の立場と考える信長は、確認することが目的なのを伝える。

3巻 侵略怒濤の巻

足手まとい

「そのくらいのことができずに、一国欲しいなどと吐かすと許さぬ」
「それでは信長が天下取りの足手まといになりこそすれ役に立たぬわ」

臣下たちに欲しい国を問いかけるが、その後に難題を押し付ける。
驚く臣下たちに、結果が必要なことを語っていく。

家臣

「分る! よく分るぞ。おぬしたちにとっては大切な主君じゃ元康どのは」
「よいよい、おれが許す! 刀を持ったままでついて来い」

松平元康(後の徳川家康)を清州城に呼ぶ信長だが、元康の家臣たちは危険を感じていた。
少しいざこざがあるのだが、信長は家臣の忠誠心を感じ、機嫌よく帯刀を許可する。

同盟

「尾張の兄と、三河の弟で、東海、近畿は固めようぞ」

久々の対面で、信長は元康の器量を確信する。
信長は西側、元康は東側を目指す同盟を締結する。

武将と云いわけ

「たわけめ、云いわけせぬのが武将などと思うな」
「勝って目的を果たすのが武将のつとめじゃ」

柴田勝家は作戦に失敗するが、云いわけしないことを話す。
しかし信長は処罰などせず、どうすれば作戦を成功できるかを考えさせる。

意表と戸惑い

「人間はな、いちど意表をつかれると、次々に戸惑うものだ」
「問題はどうして最初に戸惑わせるかにある」

秀吉の墨俣城築城以降、順調に進んでいるのが理解できない丹羽長秀。
信長は最初に戸惑わせることで、相手の対応が追いつかないことを話していく。

道なき道

「道のない世に道をつけようと云うのじゃぞ。信長の歩き方はなみではない」
「打つべきときに打つべき石を打てぬような者に、なんで天下がうかがえよう」
「織田の一族は、新しい世を築くための犠牲になればそれでよいのじゃ」

近隣の有力武将と、次々に婚姻関係を結ぼうとする信長。
政略結婚をよしとはしないが、これからの世のために必要な犠牲と考える。

美濃と移転

「もはや美濃はおれのもの、今度は戦ではない、城の移転なのだ」

全ての布石を打ち終わり、美濃・稲葉山城に攻め込む信長。
勝利は確信しており、拠点の引っ越し程度に考えていた。

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改名

「名前の文字などどう改めてみても、人間がたわけではなかなかもって日は召されぬぞ」

信長の協力により将軍職を狙う足利義秋は、「義昭」と改名していた。
そのことを聞く信長は、実が伴わなければ改名に意味が無いことを話していく。

戦の苦しみ

「戦とは、このように苦しいもの」
「このようにむごいものゆえ、もう金輪際してはならぬと、骨に刻ませてやるというのじゃ」

南近江に進軍する信長は、大軍をもって蹂躙しようと考えていた。
民が苦しむのを話す臣下に対して、苦しむことにより戦い自体を嫌うことを期待していた。

願い

「信長はな、他人にもきびしいが己れにもきびしい」
「理を超えたところに理を求めて、この世を作り直すのがわが願いじゃ」

この乱世に、天下統一を考えている信長。
自分を含めた全てに厳しさを求めている。

我慾

「我慾のつよい者ほど自分に都合のよい計算をするのは知れてあるわ」
「彼らは自分に利のない都合の悪いことは考えたことがないからの」
「ここに大きな人間の隙がある」

敵方の予想と違う作戦により、次々に勝利していく信長。
驚く臣下に対して、相手の思考が都合のよい方向になっていることを指摘する。

順序と結論

「順など追わずともよい。結論じゃ」

報告に来た明智光秀は順を追って説明しようとする。
しかし信長は一喝し、結論を先に言うことを命令する。
報告は結論ありきとし、補足する形で順番に説明していくことが好ましい。

金と政治

「金は岐阜に腐るほどあると云うなよ。ここで集めてやるのが政治というものじゃ」

将軍の屋敷を含めたいろいろで、金がいることを話す信長。
しかし岐阜からの送金ではなく、寺院から金を集めることを命令する。
信長にとって、この乱世に寺院だけが儲けているのは許せなかった。

平和

「内乱に飽き、貧しさに飽いた者は信長の命に従うべしと申してやれ」
「平和! これが信長の目的のすべてじゃ」

光秀は信長に、人々に聞かせるべき言葉を問いかける。
信長はただ、「平和」を目的にしていることを語っていく。

商人

「商人と申すはな、いちど金を取られると、必ずそれを活かそうとして」
「取られた人の味方になるものじゃ」

堺の商人に対して、高額の金を要求する信長。
それは秀吉ですら驚くが、信長は高額であることの意味を話していく。

4巻 天下布武の巻

どうにもならぬ人生

「これだけの同勢では、何を考えても、どうにもならぬ」
「それゆえ、どうにもならぬ人生があると分かった。案外楽しいものではないか」

浅井長政に裏切られ、退路を失い絶体絶命の信長。
しかしどうにもならない苦境に陥っているため、返って楽しさを感じていた。

連合軍

「何の、織田・徳川の連合軍で戦うと、これほど強いぞと天下に誇示しておきたいのじゃ」
「これはお許の将来のためにもよい事じゃぞ」

浅井・朝倉に対して、家康と協力し決戦を挑もうとする信長。
勝利はもちろんだが、それによる影響力も視野に入れている。

公方の存在

「公方は陰謀を写す鏡...と思えばよいのじゃ」

現状の複数勢力による包囲網は、将軍家が絡んでいることを指摘する家康。
どのように扱うかを問いかけた時、信長は敵対勢力の求心力として利用することを話す。
複数の敵が協力されると強大になるが、敵味方の動向が分かりやすくなる。

勝算

「勝算などあるものか」
「戦というのはな、勝たねば負ける。負けねば勝つ...たったそれだけのものじゃと思え」

浅井・朝倉連合軍と姉川で戦う信長だが、浅井軍の猛攻により押し込まれていた。
信長は逃げることを提案されるが、どっしりと構えこの言葉を返していく。

聖地

「そんな聖地があるゆえ、そこへもぐり込もうと企む卑怯者も出て来るのだ」
「こんなバカな話があると思うか、乱世の平和の障碍になるのが聖地」
「それでは理屈が合うまいが」

聖地である叡山を攻撃しようとする信長。
聖地なのに乱世を長引かせる人達を取り込んでいるため、怒りを語っていく。

滅ぼすもの

「叡山を滅ぼすものは叡山なり!」

叡山が滅びるのは信長による攻撃が問題ではなく、叡山自体に問題があることを指摘する。

天下のこと

「わしはな、天下のことを睨んでいるのだ。あとの動きを見るがよい」

徳川の救援に向かったが、その救援自体を意識的に遅らせている信長。
息子の信忠に信義を指摘されるが、自分が見ているのはもっと先であることを語っていく。

新兵法

「抜け駆けや先陣争いの時代は過ぎたぞ。信長が厄年に運命賭けて試みる新兵法じゃ」
「つねに全隊の勝機を狙って動くこと、さながら五体の手足のごとくでなければならぬ」

武田軍に対して、鉄砲による全体攻撃を計画している信長。
個の活躍ではなく、全体における個の役割を重視していることを伝える。

5巻 本能寺の巻

居城

「謙信が出て来ると西から毛利も東上する。岐阜にいたのでは間に合うまいが」

安土に城を作ることを話す信長。
これからを考えて岐阜から安土に居城を移すことを計画する。
現代日本における「安土」は「東京」だろうか?

戦の目的

「毘沙門天の戦は、それぞれの局面で勝利を得て、それで快をむさぼるのだが」
「この信長は日本中で勝たねばならぬ」

上杉謙信の戦は、戦自体の勝利が目的になっていることを話す信長。
しかし自分は日本統一の目的のため、勝利が必要なだけであることを語っていく。

支離滅裂

「そうであろう。これはな、支離滅裂という陣備えじゃ」

謙信相手に決戦を挑むのは危険と判断する信長。
臣下の個々の提案をそれぞれに実行させ、無秩序な状態を意識的に作っていく。
相手は意味の無いものに意味を見つけようとするため、返って混乱してしまう。
ただそれがバレると、単に各個撃破の対象となる。

それぞれの戦略

「そちは、この信長が織田の上総であった頃と」
「右府になってからの戦略が同じであってよいと思うか」

滝川一益から騙すような策を進言されるが、信長は一喝する。
過去では良くても今ではダメな戦略であることを語っていく。

知恵

「人間、知恵があって先が見えると、つい向う見ずがやれなくなる」
「やれなくなればそれだけ弱い」

自分が一番の知恵者では無いと考えている信長。
しかしだからこそ、今のように無謀ともいえる戦略が立てられることを語っていく。

謀反

「ハゲか。ハゲではどうにもならぬわ」
「ハゲの謀反では考え落ちはあるまいということじゃ。おかしなことよ。たわけめが」

本能寺にいる信長は、明智光秀の謀反を知る。
焦る臣下に対して、逃げるのは無理なことを話していく。
最後の「おかしなことよ。たわけめが」が何を示しているのか、正確には分からない。

天下

「たわけめ、天下はうぬらにコソコソと盗めるようなものではないわ」

おそらく光秀が、天下は自分のものになると考えてることを予想する信長。
しかしそうならならないことを予言する。
光秀は智者だが、政治家では無かった。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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