ファイロ・ヴァンスの名言・台詞まとめ

ファイロ・ヴァンス(ヴァン・ダイン作品)の名言・台詞をまとめていきます。

 

ベンスン殺人事件

「ますます、わからなくなるかもしれませんね」

 

「僕はまた、とほうもなく単純な事件だと思っているよ」

 

「僕はなにも感傷的になったのでも、人間的になったのでさえもない。この人間的という言葉はいまでは誤って使われているけれどね」

 

「自分は人間の推理力を薬にするほど持ちあわせないしろものだってことを、故意に、世間にふいちょうするほど虚栄心の少ない人間などありゃしない」

 

「あきれかえるほど感心させられたよ。手順ぜんたいが、愚劣さの傑作だったものね。たいせつなものは、すべておごそかに無視されていた」

 

「僕はねえ、君たち犯罪捜査にたずさわる連中が、君たちのいわゆる手がかりというやつに、いかにやすやすとあやまたれるかを見て、いつも驚きにたえないんだがね」

 

「犯罪はたんなる物的手がかりや、状況証拠を基礎とした推理では解決しえないということが、君たちにはどうしてわからないんだ?」

 

「君たちに一番困るのは、犯罪と取り組むに当って、いつでも、犯罪人はうす馬鹿か、とんでもないへまをやらかす人間だと、頭からきめてかかっていることだ」

 

 

「すべての犯罪は、すべての芸術作品と同じに局外者によって目撃されているんだ」

 

「毎日起こっている未解決の、あるいは成功した犯罪事件を見てみるがよい」
「その道では、もっとも敏腕な探偵たちの裏を完全にかいている犯罪をね。じじつ、解決されるのは、愚かものがくわだてた犯罪だけなのだ」

 

「不運というのはねえ。無能を弁護し、みずからを慰める同意語にすぎないよ」

 

「じつをいうと、自供は無価値より、もっと始末が悪い」

 

「真実を知る唯一の方法は犯罪の心理的な要因を分析して、それを個人に適用することなのだ。唯一の、真実の手がかりは心理的なものである──物的なものではない」

 

「そんな証拠で、人民が生命と自由とを奪われるなんて。まったく、僕はおそろしくなる。自分の個人的安全のために戦慄する」

 

「僕がその結論の誤っていることをたまたま知ったのは、この犯罪の心理的な徴候がすべて、君の結論と矛盾しているからだ」

 

「犯罪の物的証拠なんか、僕の計算にははいっていないよ」

 

「ああ、それを聞いていると、神の作りたもうた偉大な凡人の声を聞いているような気がする」

 

「心理学的には、君、なんの相違もないよ」
「犯罪は、芸術作品の基本的要素を全部そなえている」

 

「ひとつの犯罪に、なんらこれといった動機がないということは、動機がある以上に怪しいと見てよいかもしれないのだ」

 

「あらゆる犯罪が結局は、必然的に人間心理の問題に帰するというのは、そこをいうのだ。そこに確実で、ごまかしえない推理の基盤がある」

スポンサーリンク

10

「知ってなんかいなかったさ。ただ推測しただけさ」

 

11

「人間という奴は、しごくありふれた問題を故意にこんがらかせてしまう。簡単で直接的なものはなんでも大嫌いなのだ」

 

12

「無実の人間は、疑いをかけられると、罪のあるものよりもっと神経質になるってことを知らないのか」

 

15

「社会なんてものは、僕にはかくべつの興味はない。僕には、正義よりも、立派な作法のほうがなんぼうか好ましいよ」

 

「美しい、──たしかに。だが、それでごまかされちゃいけない」

 

16

「僕の審美的仮説と純粋理論的推理とが、功ををおさめつつあるのかもしれない」

 

19

「人間のやることには謎はないものだよ。ただ、問題があるだけだ」

 

20

「あのあほうを射った奴なら、はじめから知っているよ」
「最初の朝、ベンスンの家にはいって行って、五分もたたないうちさ」

 

22

「人間の心理的な本性には、それを読みとりうるものにとっては、ヘスター・プリンの緋文字のように、はっきりとした烙印がついている」

 

25

「人の性質はみんな違う。ふたりの人間がときとして、いかによく似ているように見えてもね」

 

「思うに、君が僕をもっとも必要とするのは、むしろ法的証拠が、文句なく、君の犠牲者を指している場合だろうじゃないか」

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

アマゾンリンク
ベンスン殺人事件 (創元推理文庫)

 

→名刑事・名探偵他のインデックス