「蟹工船(小林多喜二)」の名言まとめました

「蟹工船(小林多喜二)」より名言をまとめていきます。

蟹工船

「おい地獄さ行ぐんだで!」

 

「俺アもう今度こそア船さ来ねえッて思ったんだけれどもな。周旋屋に引っ張り廻されて、文無しになってよ。又、長げえことくたばるめに合わされるんだ」

 

「表じゃ、何んとか、かんとか偉いこと云ってこの態なんだ」

 

「お前なんぞ、船長と云ってりゃ大きな顔してるが、糞場の紙位えの価値もねえんだど」

 

「人情味なんか柄でもなく持ち出して、国と国との大相撲がとれるか!」

 

蟹工船はどれもボロ船だった。労働者が北オホツックの海で死ぬことなどは、丸ビルにいる重役には、どうでもいい事だった。

「監獄だって、これより悪かったら、お目にかからないで!」

 

「生命的だな! やっぱり炭山と変わらないで、死ぬ思いばしないと、生きられないなんてな。瓦斯も恐ッかねど、波もおっかねしな」

 

「人間の命?」
「お前達をどだい人間だなんて思っていないよ」

 

「うっかりしていれば、俺達だって奴にやられたんだで。他人ごとでねえんだど」

 

皆は死ぬことを覚悟した。漁夫は何時でも「安々と」死ぬ覚悟をすることに「慣らされて」いた。

 

ものを云うだけのぜいたくな「余分」さえ残っていなかった。

 

人間の身体には、どの位の限度があるか、然しそれは当の本人よりも監督の方が、よく知っていた。

 

「ドストイェフスキーの死人の家な、ここから見れば、あれだって大したことでないって気がする」

 

歴史が何時でも書いているように、それはそうかも知れない気がする。然し、彼の心の底にわだかまっているムッとした気持が、それでちっとも晴れなく思われた。

 

「何んだか、理窟は分からねども、殺されたくねえで」

 

「ここの百に一つ位のことがあったって、あっちじゃストライキだよ」

 

内地では、何時までも、黙って「殺されていない」労働者が一かたまりに固って、資本家へ反抗している。然し「殖民地」の労働者は、そういう事情から完全に「遮断」されていた。

 

然し、大部分は監督にそう云われると日本人はやはり偉いんだ、という気にされた。

 

誰だって身体がおかしくなっていた。イザとなったら「仕方がない」やるさ。「殺されること」はどっち道同じことだ。そんな気が皆にあった。ただ、もうたまらなかった。

 

「漁夫だって、何時も木の根ッこみたいな馬鹿でねえんだな。面白くなるど!」

公平に云って、上の人間はゴウマンで、恐ろしいことを儲けのために「平気」で謀んだ。漁夫や船員はそれにウマウマ落ち込んで行った。

 

「俺はお経は知らない。お経をあげて山田君の霊を慰めてやることは出来ない」
「然し僕はよく考えて、こう思うんです。山田君はどんなに死にたくなかったべか、とな。イヤ、本当のことを云えば、どんなに殺されたくなかったか、と」

 

「俺達、死んでからも、碌な目に合わないんだ……」

 

そんなことが「俺達に」出来るんだろうか? 然し、成る程出来るんだ。

 

「殺されたくないものは来れ!」

 

「本当の目的は、俺達をウンと働かせて、締木にかけて、ギイギイ搾り上げて、しこたま儲けることなんだ。そいつを今俺達は毎日やられてるんだ」

 

親子関係

「労働者が働かねば、ビタ一文だって、金持の懐にゃ入らないんだ」
「金持ちと俺達とは親と子なんだ……」

 

「たった一人の寝がえりものは、三百人の命を殺すということを知らなければならない」

 

「色よい返事だ? この野郎、フザけるな! 生命にかけての問題なんだ!」

 

「俺達には、俺達しか、味方が無えんだな。始めて分った」

 

「間違っていた。ああやって、九人なら九人という人間を、表に出すんでなかった。まるで、俺達の急所はここだ、と知らせてやっているようなものではないか」

 

「本当のことを云えば、そんな先きの成算なんて、どうでもいいんだ。死ぬか、生きるか、だからな」

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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