「1973年のピンボール(村上春樹)」 の名言まとめました

「1973年のピンボール(村上春樹)」より名言をまとめていきます。

1973年のピンボール

1969ー1973

理由こそわからなかったけれど、誰もが誰かに対して、あるいはまた世界に対して何かを懸命に伝えたがっていた。それは僕に、ダンボール箱にぎっしりと詰め込まれた猿の群れを思わせた。

 

「おそろしく退屈な街よ。いったいどんな目的であれほど退屈な街ができたのか想像もつかないわ」

 

違和感……。そういった違和感を僕はしばしば感じる。断片が混じりあってしまった二種類のパズルを同時に組み立てているような気分だ。

 

物事には必ず入口と出口がなくてはならない。そういうことだ。

 

僕は井戸が好きだ。井戸を見るたびに石を放り込んでみる。小石が深い井戸の水面を打つ音ほど心の安まるものはない。

 

「たとえ今日誰が死んだとしても僕たちは悲しまない」
「僕たちはその分だけ生きてるうちに愛しておくのさ。後で後悔しないようにね」
「そうでもしなければ、金星は悲しみで埋まってしまう」

 

「あなたがピンボール・マシーンから得るものは殆んど何もない。数値に置き換えられたプライドだけだ」

 

しかしピンボール・マシーンはあなたを何処にも連れて行きはしない。リプレイ(再試合)のランプを灯すだけだ。

「今に忙しくなるさ。それで今度は忙しすぎるってまた文句を言い出すんだ」

 

多かれ少なかれ、誰もが自分のシステムに従って生き始めていた。それが僕のと違いすぎると腹が立つし、似すぎていると悲しくなる。それだけのことだ。

 

「でも話なんて聞きたくないでしょ? 私だったら聞かないわ。嫌な思いを残した人の食器なんて使いたくないもの」

 

彼らの目は何も見てなんかいないのだ。そして僕の目も。僕は空っぽになってしまったような気がした。もう誰にも何も与えることはできないのかもしれない。

 

同じ一日の同じ繰り返しだった。どこかに折り返しでもつけておかなければ間違えてしまいそうなほどの一日だ。

 

卒論の指導教授がうまいことを言う。文章はいい、論旨も明確だ、だがテーマがない、と。実にそんな具合だった。

 

10

「でもね、世の中にはそんな風な理由もない悪意が山とあるんだよ。あたしにも理解できない、あんたにも理解できない。でもそれは確かに存在しているんだ」

 

「俺は25年生きてきて、何ひとつ身につけなかったような気がするんだ」
「あたしは45年かけてひとつのことしかわからなかったよ」

 

12

「遠くから見れば、大抵のものは綺麗に見える」

 

「本当にそう思うんなら、靴箱の中で生きればいいわ」

17

「大学でスペイン語を教えています。砂漠に水を撒くような仕事です」

 

19

街には幾らか俺自身の影が残るかもしれない。しかし誰も気にはするまい。そして街は変わりつづけ、やがてはその影も姿を消すだろう……。

 

「何故そんなに疲れたんだい?」
「さあね? 理由なんて、きっと何もないんだろう」

 

「人間てのはね、驚くほど不器用にできている。あんたが考えてるよりずっとね」

 

20

「いつか失われるものにたいした意味はない。失われるべきものの栄光は真の栄光にあらず、てね」

 

21

「まあ、世の中にはいろんな人間がいる。それだけのことでしょう」

 

23

恐らく誇りなしに人は生きてはいけないだろう。でもそれだけでは暗すぎる。あまりにも暗すぎる。

 

24

「みんながそんな風に問わず語らずに理解し合ったって何処にもいけやしないんだ」

 

「ずいぶん考えたんだ。何処に行ったって結局は同じじゃないかともね。でも、やはり俺は行くよ。同じでもいい」

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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