「ローマ人の物語」よりハンニバルとスキピオの名言まとめました

「ローマ人の物語(塩野七生)」より、ハンニバルとスキピオの名言をまとめていきます。
(黒文字がハンニバル、青文字がスキピオ)

ローマ人の物語Ⅱ

第三章 第二次ポエニ戦役前期

「あそこはもうイタリアだ」
「イタリアに入りさえすれば、ローマの城門の前に立ったと同じことになる」

苦難の末、アルプスを越えてイタリアを目前にするハンニバル。
疲労困憊の兵士たちに対して、イタリアに入りさえすれば勝利できることを話していく。
戦術を研究しつくしたハンニバルにとって、戦いイコール勝利だった。

「希望する者には、決闘を許す。決闘に勝ち抜いた者は、武器と馬を与えて自由にする」

「おまえたちが、今観たばかりのガリア人と同じ想いで闘うとしたら、われわれは勝者になると確信できる」
「今観たのは見世物ではない。おまえたちの現状を映し出した鏡なのだ」

「大軍を率い、スペインからイタリアまでの長征をなしとげたわたしと、比肩できる将などローマにはいない」
「戦争には、必ず勝つ」

ローマ軍との決戦前、捕虜のガリア人から自由を賭けた決闘を希望者する者を募る。
その過酷な決闘を見せた後、ハンニバルは兵士たちに意味とこれからを語っていく。
実際は文庫本1ページ以上の演説だが、その部分抜粋。

「わたしは、ローマ連合全体を敵視しているわけではない。わたしの敵は、ローマだけだ」

ローマ軍に勝利した後、捕虜をローマ市民と同盟国で分けたハンニバル。
同盟国側の捕虜は優遇し、ローマとの分断を狙っていく。

第四章 第二次ポエニ戦役中期

「多くのことは、それ自体では不可能事に見える。だが、視点を変えるだけで、可能事になりうる」

ターラントの攻略に成功するハンニバルだが、近くにあるローマ軍の要塞は健在だった。
対策を問いかけられるが、ハンニバルは単純な攻撃以外の方法を考えていた。

第五章 第二次ポエニ戦役後期

「個人としてならばこれほど嬉しい贈物もないが、戦争続行中の司令官となると、これほど困る贈物もない」

カルタゴ軍がいるスペイン・カルタヘーナの攻略に成功するスキピオ。
寛大な処置に喜ぶ長老たちは、許婚のいる街一番の美人をスキピオに贈ろうとする。
しかしスキピオは喜びを示しながらも、断ることでさらに街の人たちから信頼を得る。

「おお、神よ、あの男に対しては何をしてよいかわからない」

「このやっかい者に追撃をあきらめさせる道は一つしかない。追ってこようにもこれないほどの、打撃を与えることだ」

大規模な決戦は避けながらも、執拗に追いすがってくるローマ軍のマルケルス。
さすがのハンニバルも苦戦するが、敵に打撃を与える必要性を兵士たちに訴える。

「墓をもたないのも彼の運命だろう」

ハンニバル自身も驚く予想外の出来事により、マルケルスの死を確認する。
丁重に火葬してローマ軍に届けようとするが、兵士たちの不手際により実行されずに終わる。
その結果を聞くハンニバルは、兵士たちを責めずに一言だけつぶやく。

第六章 第二次ポエニ戦役終期

「これまでに成功してきたことも、必要となれば変えなければならないということである」
「わたしは、今が、そのときであると考える」

大きな被害を出しながらも、ハンニバルを南方に押し込めることに成功するローマ軍。
しかしスキピオはより完全な勝利を収めるため、アフリカに渡ることを提案する。
元老院から反対されるが、今こそ作戦変更が必要な時機と訴える。

「わたしには、それで充分だ」

優秀な騎兵を持つヌミディアの王・マシニッサだが、国を取られ少数でスキピオの前に来る。
しかしスキピオは落胆を見せず、ただ喜びを表現し後の優秀な仲間を得る。

「他のすべてのことはまかせるが、武器で決することに関しては自分にまかせてもらいたい」
「いつ、どこで、どのように武器を使うかは、このわたしが決める」

スキピオとの決戦を前にして、本国からいろいろと注文が来ているハンニバル。
しかし戦いにおいては口出しさせないことを伝える。
ハンニバルは戦略・戦術に優れても、政治には興味を持っていなかったのかもしれない。

「わたし自らの経験からも、運というものはわれわれ人間を、まるで幼児に対するかのように弄ぶものであるということを学んだからだ」

「わたしとて、運命が変わりやすいことは知っている。そして、人間の力ではどこまでしかやれないかも、充分にわかっているつもりだ」

「あなたには明日の会戦の準備をするようすすめることしか、わたしにはできない」
「なぜなら、カルタゴ人は、いや、あなたはとくに、平和の中で生きることが何よりも不得手なようであるから」

ザマでの決戦前、会談の場で話し合うハンニバルとスキピオ。
ここではハンニバルが講和を主張し、スキピオが決戦を主張する。
ただ以前の講和を破ったのはカルタゴ側であり、スキピオは都合のいい話しを聞けなかった。

「われわれには運が微笑んでいる」

「今日も勝って、ハンニバルとハンニバルの戦士の名声を不朽にしようではないか」

布陣を終えた後、スキピオとハンニバルがそれぞれ兵士たちに語ったこと。
お互いの性格が分かりやすい。

「それならばわたしの順位は、ピュロスを越しアレクサンドロスを越して一番目にくる」

ザマでの戦いの数年後、偶然出会ったスキピオとハンニバル。
スキピオが今の時代で最も優れた将を聞いた時、ハンニバルは自分を三番目と答える。
さらにスキピオは自分に勝っていたらと問い直すと、ハンニバルは当然のように答える。

「あなた方にできることは、議論を弄ぶことではない。受け入れることだけだ」
「スキピオの提案は、わが国の現状を考えれば、妥当とするしかない」

戦いに破れたカルタゴ側だが、スキピオの出す講和案に拒否を示す。
しかし戦う力は残っていないことを知るハンニバルは、講和案が妥当なことを話していく。

第七章 第二次ポエニ戦役その後

「恩知らずのわが祖国よ、おまえにはわが骨をもつことはないであろう」

晩年は不遇に落ちるスキピオ。
死後、ローマに埋葬されることを拒否する。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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ローマ人の物語 (2) ハンニバル戦記

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