「銀河英雄伝説1巻(田中芳樹)」の名言・台詞まとめ

「銀河英雄伝説1巻(田中芳樹)」の名言・台詞をまとめていきます。

1巻 黎明篇

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序章 銀河系史概略

「……私は前面の有能な敵、光背の無能な味方、この両者と同時に闘わなくてはならなかった。しかも私自身ですら全面的には当てにならなかった」(ウッド提督)

 

「宇宙の摂理は弱肉強食であり、適者生存、優勝劣敗である」(ルドルフ・フォン・ゴールデンバウム)

 

第一章 永遠の夜のなかで

「撤退など思いもよらぬことだ」
「吾々が敵より圧倒的に有利な態勢にあるからだ」(ラインハルト・フォン・ローエングラム)

 

「わが軍は敵に対し、兵力の集中と機動性の両点において優位に立っている。これを勝利の条件と言わずして何と呼ぶか!」(ラインハルト)

 

「吾々は包囲の危機にあるのではない。敵を各個撃破する好機にあるのだ」(ラインハルト)

 

こいつは無能なだけでなく低能だ。(ラインハルト)

 

「翌日には卿はその目で実績を確認することになるだろう」(ラインハルト)

 

「ジークフリードなんて、俗な名だ」
「でもキルヒアイスって姓はいいな。とても詩的だ。だから僕は君のこと、姓で呼ぶことにする」(ラインハルト)

 

「ジーク、弟と仲良くしてやってね」(アンネローゼ・フォン・グリューネワルト)

 

「ルドルフに可能だったことが、おれには不可能だと思うか?」(ラインハルト)

 

「民衆はどうして(ルドルフに)だまされたんだろう?」(ヤン・ウェンリー)
「民衆が楽をしたがったからさ」(ヤン・タイロン)

 

「要するに3,4000年前から戦いの本質というものは変化していない。戦場に着くまでは補給が、着いてからは指揮官の質が、勝敗を左右する」(ヤン)

 

硬直した固定観念ほど危険なものはない。(ヤン)

 
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第二章 アスターテ会戦

「心配するな。私の命令に従えば助かる。生還したい者は落着いて私の指示に従ってほしい。わが部隊は現在のところ負けているが、要は最後の瞬間に勝っていればいいのだ」(ヤン)

 

「頭をかいてごまかすさ」(ヤン)

 

「これ以上戦っても、双方とも損害が増すばかりです。戦略的に何の意味もありません」(ジークフリード・キルヒアイス)

 

「二倍の敵に三方から包囲されながら、各個撃破戦法で二個艦隊を全滅させ、最後の敵には後背に回りこまれながら互角に闘ったのです。充分ではありませんか」

「これ以上をお望みになるのは、いささか欲が深いというものです」(キルヒアイス)

 

第三章 帝国の残照

「机上の作戦はいつだって完璧に決まっとるさ。だが実戦は相手あってのものだからな」(アドリアン・ルビンスキー)

 

「専門家が素人に遅れを取る場合が、往々にしてある。長所より短所を、好機より危機を見てしまうからだ」(ルビンスキー)

 

「どうか、ジーク、お願いします。ラインハルトが断崖から足を踏みはずすことのないよう見守ってやって」

「もしそんなきざしが見えたら叱ってやって。弟はあなたの忠告なら受け容れるでしょう。もしあなたの言うこともきかなくなったら……そのときは弟も終わりです」

「どんなに才能があったとしても、それにともなう器量がなかったのだと自ら証明することになるでしょう」(アンネローゼ)

 

「ありがとう、ジーク、ごめんなさいね、無理なことばかりお願いして。でもあなた以外に頼る人はわたしにはいません。どうかゆるして下さいね」(アンネローゼ)

私はあなたたちに頼ってほしいのです。
10年前、貴女に「弟と仲良くしてやって」と言われた瞬間から、ずっとそうなのです……。(キルヒアイス)

 

人はなぜ、自分にとってもっとも必要なとき、それにふさわしい年齢でいることができないのだろう。(キルヒアイス)

第四章 第一三艦隊誕生

「敗軍の将ですよ、私は」(ヤン)
「そう、同盟軍は敗れた。よって英雄をぜひとも必要とするんだ。大勝利ならあえてそれを必要とせんがね」(アレックス・キャゼルヌ)

 

「(負けたのは)首脳部の作戦指揮がまずかったからさ」(ヤン)

 

本来、名将と愚将との間に道義上の優劣はない。愚将が味方を100万人殺すとき、名将は敵を100万人殺す。

その差があるだけで、殺されても殺さないという絶対的平和主義の見地からすれば、どちらも大量殺人者であることに差はないのだ。(ヤン)

 

「生意気言うな、子供のくせに。子供ってのはな、大人を喰物にして成長するもんだ」(ヤン)

 

「どうしてまた! 内心で反対でも、立って拍手してみせれば無事にすむことじゃありませんか。他人には表面しか見えないんですからね」(ユリアン・ミンツ)

 

「やたらと恩賞を与えるのは窮迫している証拠だと古代の兵書にあります。敗北から目をそらせる必要があるからだそうです」(ヤン)

 

「少数をもって多数を破るのは、一見、華麗ではありますが、用兵の常道から外れており、戦術ではなく奇術の範疇に属するものです」

「それと知らないローエングラム伯とは思えません。次は圧倒的な大軍を率いて攻めて来るでしょう」(ヤン)

 

「ボタン戦争と称された一時代、レーダーと電子工学が奇形的に発達していた一時代をはぶいて、戦場における用兵にはつねに一定の法則がありました」

「兵力を集中すること。その兵力を高速で移動させること、この両者です。これを要約すればただ一言、『むだな兵力を作るな』です」(ヤン)

 

「君にできなければ、他の誰にも不可能だろうと考えておるよ」(シドニー・シトレ)

第五章 イゼルローン攻略

「予定通り事が運ぶことは、めったにありませんよ。といって予定をたてないわけにも行きませんしね」(ヤン)

 

「後日、恥入るようなことがなければよいがな。お前さんたちは大樹の苗木を見て、それが高くないと笑う愚を犯しているかもしれんのだぞ」(アレクサンドル・ビュコック)

 

「堅牢な要塞に拠るほど、人は油断するもの。成功の可能性は大いにあります。ただし……」
「私が噂通り七人目の裏切者になったとしたら、事はすべて水泡に帰します。そうなったらどうしますか?」(ワルター・フォン・シェーンコップ)

 

「貴官を信用しないかぎり、この計画そのものが成立しない。だから信用する。こいつは大前提なんだ」(ヤン)

 

「恒久平和なんて人類の歴史上なかった。だから私はそんなもの望みはしない。だが何十年かの平和で豊かな時代は存在できた」

「吾々が次の世代に何か遺産を託さなくてはならないとするなら、やはり平和が一番だ」

「要するに私の希望は、たかだかこのさき何十年かの平和なんだ。だがそれでも、その十分ノ一の期間の戦乱に勝ること幾万倍だと思う」

「私の家に14歳の男の子がいるが、その子が戦場に引き出されるのを見たくない。そういうことだ」(ヤン)

 

「失礼ながら、提督、あなたはよほどの正直ものか、でなければルドルフ大帝以来の詭弁家ですな」
「とにかく期待以上の返答はいただいた。この上は私も微力をつくすとしましょう。永遠ならざる平和のために」(シェーンコップ)

 

「こううまくいくとは、正直なところ思わなかった。IDカードまでちゃんと偽造して来たのに、調べもせんのだからな……」

「どんな厳重なシステムも、運用する人間しだいという、いい教訓だ」(シェーンコップ)

 

「怒気あって真の勇気なき小人め、語るにたらん」(パウル・フォン・オーベルシュタイン)

 

「こいつは戦闘と呼べるものではありませんな、閣下。一方的な虐殺です」(シェーンコップ)

「……そう、その通りだな。帝国軍の悪いまねを吾々がすることはない。大佐、彼らに降伏を勧告してみてくれ。それが嫌なら逃げるように、追撃はしない、と」(ヤン)

 

「武人の心だって?」
「こんな奴がいるから戦争が絶えないのだ」(ヤン)

 

「どいつもこいつも全然、わかっていやしないのさ」

「魔術だの奇術だの、人の苦労も知らないで言いたいことを言うんだからな。私は古代からの用兵術を応用したんだ。敵の主力とその本拠地を分断して個別に攻略する方法さ」

「それにちょっとスパイスを効かせただけで、魔術なんぞ使ってはいないんだが、うっかりおだてに乗ったりしたら、今度は素手でたったひとり、帝国首都を占領して来い、なんて言われかねない」(ヤン)

 

「賞められるのは勝っている期間だけさ。戦い続けていれば、いつかは負ける。そのときどう掌が返るか、他人事ならおもしろいがね」(ヤン)

 
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第六章 それぞれの星

「それ(聞かせるか聞かせないか)はむろん、閣下のご自由に。ですが閣下、覇業を成就されるには、さまざまな異なるタイプの人材が必要でしょう」

「AにはAに向いた話、BにはBにふさわしい任務、というものがあると思いますが……」(オーベルシュタイン)

 

「おわかりになりますか。私は憎んでいるのです。ルドルフ大帝と彼の子孫と彼の産み出したすべてのものを……ゴールデンバウム朝銀河帝国そのものをね」(オーベルシュタイン)

 

「銀河帝国、いや、ゴールデンバウム王朝は滅びるべきです。可能であれば私自身の手で滅ぼしてやりたい。ですが、私にはその力量がありません」

「私にできることは新たな覇者の登場に協力すること、ただそれだけです」(オーベルシュタイン)

 

「しょせん、あなたもこの程度の人か……」
「けっこう、キルヒアイス中将ひとりを腹心と頼んで、あなたの狭い道をお征きなさい」(オーベルシュタイン)

 

「キルヒアイス中将、私を撃てるか。私はこの通り丸腰だ。それでも撃てるか?」

「撃てんだろう。貴官はそういう男だ。尊敬に値するが、それだけでは覇業をなすに充分とは言えんのだ」

「光には影がしたがう……しかしお若いローエングラム伯にはまだご理解いただけぬか」(オーベルシュタイン)

 

「余が、アンネローゼの弟に地位と権力を与えすぎるというのであろう」

「よいではないか」
「人類の創成とともにゴールデンバウム王朝があったわけではない。不死の人間がおらぬと同様、不滅の国家もない。余の代で銀河帝国が絶えて悪い道理がなかろう」

「どうせ滅びるなら……せいぜい華麗に滅びるがよいのだ……」(フリードリヒ四世)

 

「そうだな……おれはあの男に友情や忠誠心を期待してはいない。あの男はおれを利用しようとしているだけだ。自分自身の目的を果たすためにな」

「……だから、おれも奴の頭脳を利用する。奴の動機などどうでもいいさ。奴ひとり御しえないで宇宙の覇権を望むなんて不可能だと思わないか」(ラインハルト)

 

「私は自分の人生の終幕を老衰死ということに決めているのです」

150年ほど生きて、よぼよぼになり、孫や曾孫どもが、やっかい払いできると嬉し泣きするのを聴きながら、くたばるつもりでして……壮烈な戦死など趣味ではありませんでね」

「ぜひ私をそれまで生き延びさせて下さい」(シェーンコップ)

 

傍にいるこの少年が、彼と同じ星を見上げる必要はいささかもない。
人は自分だけの星をつかむべきなのだ。たとえどのような兇星であっても……。(ヤン)

 

第七章 幕間狂言

軍事的勝利は麻薬に似ている。イゼルローン占領という甘美な麻薬は、人々の心に潜む好戦的幻覚を一挙に花開かせてしまったようであった。(世論)

 

「何しろ三ヶ月後に統一選挙がある。ここしばらく、対内的に不祥事が続いたからな。勝つためには外界に市民の注意をそらす必要がある。それで今度の遠征さ」(キャゼルヌ)

 

「吾々は軍人である以上、赴けと命令があれば、どこへでも赴く。まして、暴虐なゴールデンバウム王朝の本拠地を突く、というのであれば、喜んで出征しよう」

「だがいうまでもなく、雄図と無謀はイコールではない。周到な準備が欠かせないが、まず、この遠征の戦略上の目的が奈辺にあるかをうかがいたいと思う」(ウランフ)

 

「私も甘かったよ。イゼルローンを手に入れれば、以後、戦火は遠のくと考えていたのだからな。ところが現実はこうだ」(シトレ)

 

「結局、私は自分自身の計算に足をすくわれたということかな。イゼルローンが陥落しなければ、主戦派もこれほど危険な賭けに出ることはなかったかもしれん」(シトレ)

 

「いまは辞められんよ。だが、この遠征が終わったら辞職せざるをえん。失敗しても成功してもな」(シトレ)

 

「勝ってはならないときに勝ったがため、究極的な敗北に追いこまれた国家は歴史上、無数にある」(シトレ)

 

「私は権力や武力を軽蔑しているわけではないのです。いや、じつは怖いのです。権力や武力を手に入れたとき、ほとんどの人間が醜く変わるという例を、私はいくつも知っています」

「そして自分は変わらないという自信が持てないのです」(ヤン)

 

第八章 死線

ヤン、頼むから生きて還れよ。死ぬにはばかばかしすぎる戦いだ。(キャゼルヌ)

 

「(民衆を助けるのは)吾々がルドルフにならないためにさ」(ヤン)

 

「(撤退は)余力のあるうちにです。敵はわが軍の補給を絶って、吾々が飢えるのを待っています。それは何のためでしょう」

「おそらく全面的な攻勢です。敵は地の利をえており、補給線も短くてすむ」(ヤン)

 

「だが、へたに後退すればかえって敵の攻勢を誘うことになりはせんか。とすればやぶへびもいいところだぞ」(ウランフ)

「反撃の準備は充分に整える、それは大前提です。いまならそれが可能ですが、兵が飢えてからでは遅い。その前に整然と後退するしかありません」(ヤン)

 

「まったくみごとだ、ローエングラム伯」

自分にはここまで徹底的にはやれない。やれば勝てるとわかっていてもやれないだろう。それがローエングラム伯と自分の差であり、自分が彼を恐れる理由でもあるのだ。

──この差が、いつか重大な結果を招くことになるかもしれない……。(ヤン)

 

「貴官は自己の才能を示すのに、弁舌ではなく実績をもってすべきだろう」
「他人に命令するようなことが自分にできるかどうか、やってみせたらどうだ」(ビュコック)

 

「勝利はすでに確定している。このうえはそれを完全なものにせねばならぬ。叛乱軍の身のほど知らずどもを生かして還すな。その条件は充分にととのっているのだ」

「卿らの上に大神オーディンの恩寵あらんことを。乾杯(プロージット)!」(ラインハルト)

 

「撃てばあたるぞ!」(フリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルト)

 

「不名誉な二者択一(降伏か逃亡)だな、ええ?」
「降伏は性に合わん。逃げるとしよう、全艦隊に命令を伝えろ」(ウランフ)

 

第九章 アムリッツァ

「いずれにせよ、総司令部の奴らめ、前線へ出て来てみればいいのだ。将兵の苦労がすこしはわかるだろう」(ビュコック)

 

「進め! 進め! 勝利の女神はお前らに下着をちらつかせているんだぞ!」(ビッテンフェルト)

 

「私が魔法の壺でも持っていて、そこから艦隊が湧き出て来るとでも奴は思っているのか!?」

「ビッテンフェルトに伝えろ。総司令部に余剰兵力はない。他の戦線から兵力を回せば、全戦線のバランスが崩れる」

「現有兵力をもって部署を死守し、武人としての職責をまっとうせよ、と」(ラインハルト)

 

「有能な男だが……ローエングラム伯との仲をあまり特権的に考えられては困るな。覇者は、私情と無縁であるべきなのだ」(オーベルシュタイン)

 

「ひとつの失敗をもって多くの功績を無視なさるようでは、人心をえることはできません」

「ラインハルトさまはすでに、前面にヤン提督、後背に門閥貴族と、ふたつの強敵を抱えておいでです。このうえ、部下のなかにまで敵をお作りになりますな」(キルヒアイス)

 

「……おれは宇宙を手に入れることができると思うか?」(ラインハルト)
「ラインハルトさま以外の何者に、それがかないましょう」(キルヒアイス)

 

「中尉……私は少し歴史を学んだ。それで知ったのだが、人間の社会には思想の潮流が二つあるんだ。生命以上の価値が存在する、という説と、生命に優るものはない、という説とだ」

「人は戦いを始めるとき前者を口実にし、戦いをやめるとき後者を理由にする。それを何百年、何千年も続けて来た……」

「このさき、何千年もそうなんだろうか」

「いや、人類全体なんてどうでもいい。私はぜんたい、流した血の量に値するだけの何かをやれるんだろうか」(ヤン)

 

第十章 新たなる序章

「閣下。皇帝は後継者を定めぬまま死にました」
「何を驚く? 私が忠誠を誓うのは、ローエングラム帝国元帥閣下にたいしてのみだ。たとえ皇帝であろうと敬語など用いるに値せぬ」(オーベルシュタイン)

 

「皇帝の三人の孫をめぐって、帝位継承の抗争が生じることは明らかです。どのように定まろうと、それは一時のこと。遅かれ早かれ、血を見ずにはすみますまい」(オーベルシュタイン)

 

「なるほど。では、せいぜい高く売りつけてやるか」(ラインハルト)

 

「さて、誰が勝ち残るかな。帝国か、同盟か、地球か……それともおれか……」(ルビンスキー)

 

「他人に言えるようなことじゃないよ。まったく、人間は勝つことだけ考えていると、際限なく卑しくなるものだな」(ヤン)

 

「司令官が自ら銃をとって自分を守らなければならないようでは戦いは負けさ。そんなはめにならないことだけを私は考えている」(ヤン)

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

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