「銀河英雄伝説」ルビンスキーの名言・台詞まとめ

「銀河英雄伝説」アドリアン・ルビンスキーの名言・台詞をまとめていきます。

 

1巻 黎明篇

 

第三章 帝国の残照

「……帝国が勝った、ただし勝ちすぎはしなかったと、そういうわけだな、ボルテック」

 

「そう満足してもいられんぞ、ボルテック」

「その結果がもたらされたのは偶然であって、そうなるように吾々が努力したからではない。将来も幸運ばかりをあてにしてはいられんだろう」

「情報の収集分析を一段と活発にして、切札の数を増やしておくべきだろうな」

 

「こいつはたしか、百年以上も昔に、『ダゴンの殲滅戦』で同盟軍が使った陣形じゃないか。夢よもう一度というわけか、進歩のない奴らだ」

 

「机上の作戦はいつだって完璧に決まっとるさ。だが実戦は相手あってのものだからな」

 

「専門家が素人に遅れを取る場合が、往々にしてある。長所より短所を、好機より危機を見てしまうからだ」

 

「どんな組織でも機械でも、運用するのはしょせん、人間だ。上位に立つ者の才幹と器量しだいで、虎が猫にもなりその逆にもなる」

「虎の牙がどちらを向くか、これもまた猛獣使いしだいだ。くわしく人がらを知っておくにしくはない」

 

第六章 それぞれの星

「そう(情報があった訳)ではない。単にいま、思いついたというだけだ。しかしあらゆる可能性を吟味するにしくはない」

 

第七章 幕間狂言

「(情人は)ダース単位でないと数えられんな」

 

第十章 新たなる序章

「さて、誰が勝ち残るかな。帝国か、同盟か、地球か……それともおれか……」

 

3巻 雌伏篇

第三章 細い一本の糸

「ローエングラム公にしてもオーベルシュタインにしても、全知全能というわけではありません。乗じる隙はありますし、なければつくることもできるでしょう」

 

「権力にしろ機能にしろ、集中すればするほど、小さな部分を制することによって全体を支配することができますからな」

 

「同盟の権力者たちは、同盟それ自体を内部から崩壊させる腐食剤として使えます。およそ、国内が強固であるのに、外敵の攻撃のみで滅亡した国家というものはありませんからな」

 

「まったくだ。狂信的な教条主義者というやつは冬眠からさめたばかりの熊よりあつかいにくい」

 

「現在は無意味に見えても、後になって使途のでてくる駒があるものだ。預金にしても債権にしても、長期になるほど利率がよいだろう?」

「石油が地層に形成されてから、ものの役に立つようになるまで何億年もかかる。それに比べれば、人間は、いくら晩成でも、半世紀もたてば結果が出るものだ。あせることはない」

 

「人間の心理と行動はチェスの駒よりはるかに複雑だ。それを自分の思いどおりにするには、より単純化させればよい」

「相手をある状況に追いこみ、行動の自由をうばい、選択肢をすくなくするのだ」

 

第四章 失われたもの

「現在の同盟の権力者どもにふさわしいやりかただな。口に民主主義をとなえながら、事実上、法律や規則を無視し、空洞化させてゆく。姑息で、しかも危険なやりかただ」

「権力者自らが法を尊重しないのだから、社会全体の規範がゆるむ。末期症状だ」

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4巻 策謀篇

第六章 作戦名「神々の黄昏」

「イゼルローンはハードウェアの点から言っただけでも難攻不落だ。しかもそこには同盟軍最高の智将がいる。まあ安心したいところだろう、凡庸な政治屋どもとしては」

「しかし、その安心感が、同盟首脳部の健全な判断力を奪い、最悪の選択をさせてしまう結果につながった」

「過去の成功が現在の誤断をまねき、未来そのものを奪いさる、よい例証というべきだ」

 

「16歳のときに、ローエングラム公はすでに武勲をたて、少佐の階級をえていた。ユリアン・ミンツの歩みは、それにすこし遅れているだけだ」

「(七光)かもしれんが、たしかに功績はたてている。私としては、虎の児を猫と見誤る愚は犯したくないな」

 

第七章 駐在武官ミンツ少尉

「だとしても(知ってても)、あの男(ヤン)には何もできまい」

 

第九章 フェザーン占領

「私の時代が終わったということを、君が保証してくれるというわけかね」

「君はローエングラム公と同意見でもあるのだな。私はボルテックより馭しがたいという一点で。光栄に思うべきなのだろうな」

 

「なるほどな、機会が到来したとたんに牙をむいたか。まあ、機を見るに敏、と言えんこともないが、すこしあざとすぎはしないかね」

 

「……私をすこし甘く見すぎたようだな、ルパート」
「だからお前は甘いというのだ。ドミニクがお前の味方だと、ほんとうに信じていたのか」

 

「お前は私に悪いところが似すぎたな。もうすこし覇気と欲がすくなかったら、いずれ私の地位や権力を譲られんこともなかったろう」

「お前は何でも知っていたが、ただ、時機を待つということだけを知らなかったな」

 

「自由惑星同盟のトリューニヒト議長は、クーデターのとき、それが終わるまで安全に隠れておったそうだ。吾々も、ひとつ、そのひそみにならうとしようか」

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5巻 風雲篇

第三章 自由の宇宙を求めて

「お前は歌手としても踊り手としてもなかなかのものだったが、演技者としては見るべきところが昔からなかったな」

「あれは大してセンスのある観客じゃなかった。俳優の演技を観察するより、自分自身のつむぎだした幻想を俳優に投影させて酔ってしまう性質だったからな」

 

「わかっているとも。私にかぎらず、人間というものは自分以下のレベルのものは理解できるようになっているのでな」

 

7巻 怒濤篇

第九章 祭りの前

「たしかに修復したかに見えるな。だが、皇帝がロイエンタールに与えた地位と戦力は、一臣下には巨大すぎるものだ。すくなくとも軍務尚書オーベルシュタインなどはそう思うだろう」

「亀裂は隠れただけで、けっして消えてはいない」

 

「金髪の孺子も、前進と上昇だけが奴の人生でないとさとるだろう。奴の権勢は拡大の一方で空洞化しつつある。奴は膨張する風船の上に立っているのだ」

 

「高く評価してもらってうれしいが、あれは偶然だ。あまり各処に火を放ちすぎると、消火する前に自分自身が焼死することになる」

「だが、ひとたび発生した火災だ。できれば有効に利用したいものだな」

 

「どうだ、ドミニク、ひとつ私の子供を産んでみないか」
「……そうではない、ドミニク。私を殺させるためにさ」

 

8巻 乱離篇

第八章 遷都令

「あいつは小物だ。その証拠に、実物より大きく映る鏡を見せれば喜ぶ。私は奴のほしがる鏡をしめしてやっただけさ」

 

10巻 落日篇

第三章 コズミック・モザイク

「切札がなくても勝負しなけりゃならんときがあるんだ。今年がそのときだ。お前はどう思っているか知らんが……」

 

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