「銀河英雄伝説(田中芳樹)」より、銀河帝国オスカー・フォン・ロイエンタールの名言・台詞をまとめていきます。
2巻 野望篇
第四章 流血の宇宙
「ほめられたと思っておこう」
第六章 勇気と忠誠
「よし、ここは後退だ。多大の犠牲を払ってまで、死守する価値はない。奪回するのはローエングラム侯にやっていただこう」
第八章 黄金樹は倒れた
「頭の切れる男だ。それは認める。だが、どうも平地に乱をおこす癖があるな」
「いままでうまく運んでいたものを、理屈に合わないからといって、むりにあらためることはない。ことに人間どうしの関係をな」
「ばかばかしい、相手になるな。敗残兵と殺し合いをしても意味のないことだ。勝手に咆えさせておけ」
「奴らの時代は終わった。これからは、おれたちの時代なのだ」
3巻 雌伏篇
第二章 はばたく禿鷹(ガイエ)
「いいか、ミッターマイヤー、よく聞け。お前は結婚なんかしたがな、女という生物は男を裏切るために生を享けたんだぞ」
「昨日は酒の勢いでつまらんことを言った。忘れてくれ」
「……ふん、そうか、それならいい」
第四章 失われたもの
「たとえ、戦術上の新理論を発見したからといって、出兵を主張するなど、本末転倒もはなはだしい」
「巨大な象を一頭殺すのと、一万匹のねずみを殺しつくすのと、どちらが困難か。後者に決まっている。集団戦の意義も知らぬ低能に、何ができるものか」
第九章 決意と野心
「主砲、斉射三連!」
「本心だったさ、あのときはな。だが、おれは生まれたときから正しい判断と選択のみをかさねて今日にいたったわけではない」
「ふん、またしても、おれとしたことが……」
4巻 策謀篇
第六章 作戦名「神々の黄昏」
「はたして、うまくいきますかな」
第八章 鎮魂曲への招待
「するわけがない。だが、はでにやるのも今回の任務のうちだ。せいぜい目を楽しませてもらうとしようか」
「おれとしたことが、功をあせって敵のペースに乗せられてしまった。旗艦に陸戦部隊の侵入を許すとは、間の抜けた話だ」
5巻 風雲篇
第二章 ヤン提督の箱舟隊
「力ずくで奪取できるものなら、イゼルローン要塞の所有者はこれまで五、六回は変わっていてよいはずだ。だが、唯一それをやってのけた者は、いまイゼルローンにいる、あのペテン師だけだ」
「露骨すぎるな、その表現は。あらゆる布石を惜しまぬ、ということにしておこうか」
「ヤン・ウェンリーも大したものだ。歴戦の勇者をして影に恐怖せしむ、か」
「レンネンカンプの用兵ぶりを拝見し、かつ彼の手腕に期待しようではないか、ん?」
「病に対抗するには全員が共同であたるべきだ。わが艦隊だけが感染の危険をおかすことはないと思うが」
「知っているか、ベルゲングリューン、こういう諺がある。野に獣がいなくなれば猟犬は無用になる、だから猟犬は獣を狩りつくすのを避ける……」
「ならばお前も国を奪ってみろ」
第六章 連戦
「全軍が反転してヤン・ウェンリーを包囲殲滅する、か……みとごな戦略ではある。だが、反転してこなかったときはどうなるのだ?」
6巻 飛翔篇
第四章 過去、現在、未来
「奴は生きるに際して他人の尊敬や愛情など必要とせぬよ。そして、そういう輩ほど、根の張りようは深く、茎は太い。寄生木とはそういうものだろう」
「昔は知らなかった。いまは知っている」
「そうだ。おれが教えた」
「無益なこととわかるまでは、おれも正常だ。その後がどうもゆがんでいる。ゆがんでいる。わかっているのだ……」
「そんな生活のどこに正義がある? 貴族とは制度化された盗賊のことだ」
「この世でもっとも醜悪で卑劣なことはな、実力も才能もないくせに相続によって政治権力を手にすることだ。それにくらべれば、簒奪は一万倍もましな行為だ」
7巻 怒濤篇
第一章 黄金獅子旗の下に
「陛下のもとにつどう者は、ことごとく卿の審問を受けねばならぬというわけか。けっこうなことだが、審問者自身が公正にして陛下に忠実であることを、誰が確認するのか」
「心配するな、ミッターマイヤー。いちおうおれも武門の男だ。滅びるなら剣に滅びる。女に滅んだりはせぬよ」
第六章 マル・アデッタ星域の会戦
「言うは易し、だ。卿らのいう白髪の老将に、卿らこそ手玉にとられるなよ」
「いずれにしても、この戦いは儀式というべきだ。自由惑星同盟の葬列にたむけるためのな。この形式を踏まねば、生者も死者も、滅亡の事実を受けいれることはできぬだろう」
第九章 祭りの前
「反逆して帝座をねらうと言われるのは、むしろ乱世の武人にとって誇りとするところ」
「私には人の親となる資格がないからです、陛下」
8巻 乱離篇
第三章 常勝と不敗と
「勝利か死か、ですか、わが皇帝(マイン・カイザー)」
第七章 失意の凱旋
「卿にはわかっているはずだ、ミッターマイヤー。昨日正しかった戦略が今日も正しいとはかぎらぬ」
9巻 回天篇
第三章 鳴動
「おれはいい部下を持ったものだ。武器を持たぬ民衆に発砲するなど、勇気と義侠心のある人間には、とうてできぬことだからな」
「偉大な敵将と戦うのは武人の栄誉だが、民衆を弾圧するのは犬の仕事にすぎぬ」
「ヤン・ウェンリー元帥、卿は中道に倒れて、あるいは幸福だったのではないか。平和な世の武人など、鎖につながれた番犬にすぎぬ。怠惰と無為のなかで、ゆっくりと腐敗していくだけではないか」
第四章 発芽
「わが皇帝がオーベルシュタインやラングごときの木偶になりさがるとすれば、興ざめもいいところだな」
第五章 ウルヴァシー事件
「反逆者になるのは、いっこうにかまわん。だが、反逆者にしたてあげられるのは、ごめんこうむりたいものだな」
「民主共和政治とやらの迂遠さは、しばしば民衆をいらだたせる。迅速さという一点で、やつらを満足させれば、民主共和制とやらにこだわることもあるまい」
第六章 叛逆は英雄の特権
「わが皇帝に敗れるにせよ、滅びるにせよ、せめて全力をつくして後のことでありたいものだ。戦うからには勝利を望むべきだ。最初から負けることを考えてどうする」
「それとも、敗北を、滅亡をお前は望んでいるのか」
第七章 剣に生き……
「……さらばだ、ミッターマイヤー。おれが言うのはおかしいが、皇帝を頼む。これはおれの本心だ」
「青二才に、用兵の何たるかを教えてやるとしようか」
第八章 剣に斃れ
「騒ぐな、負傷したのはおれだ、卿ではない」
「心配するな。それより、軍服とシャツの着がえを持ってきてくれ。自分の血の匂いというやつは、五分も嗅いでいると飽きるものでな」
「どこまでも不愉快な奴だったな。おれが生涯の最後に殺した人間が武器を持っていなかったとは。不名誉な所業を、おれにさせてくれたものだ」
「遅いじゃないか、ミッターマイヤー……卿が来るまで生きているつもりだったのに、まにあわないじゃないか」
「疾風ウォルフなどという、たいそうなあだ名に恥ずかしいだろう……」
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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