「子産(宮城谷昌光)」の名言・台詞まとめ

「子産(宮城谷昌光)」より、子産の名言・台詞をまとめていきます。

子産(上)

巻一 天才の季節

「大成する者は、ことごとく凶運から発し、晩年に幸運をつかんでおります」

 

巻六 弑逆

「ひとつの事件にひとつのわけしかないと考えるほうがおかしい」

 

「そうなろう。いまの世は、まごころがない」

 

「国費のむだづかいは、民を苦しめる」
「普君にはそれがわからず、楚王はわかっていながらどうすることもできない」
「わが君は、どうかな」

 

巻七 司馬の職

「はい、賀辞は申します。が、祝辞は申しません」

 

巻十 永訣の時

「目にみえる敵より、目に見えない敵のほうが数倍恐ろしい」
「父上が幸せなのは、いままで目にみえる敵ばかりを相手にしてきたということだ」

 

「小国にとって、文徳もないのに武功があるのは、最大の禍です」

 

子産(下)

巻十一 独裁者

「君の一言は地の神の一言でもあり、何人もとりけすわけにはいかぬのです」
「君の一言はそれほど重く、その一言が人民を生かしもし、殺しもするがゆえに、一言を宣べられるまえに万全の思慮が要るのです」

 

巻十二 貴門の明暗

「衆の怒りは犯し難く、欲を専らにするはなり難し」
「二難を合わせてもって国を安んじるは、危きの道なり」

 

巻十三 大夫の時代

人を許すとは、むずかしいことだ。

 

巻十四 仇敵

「徳に輔けられるのも徳であり、徳を輔けさせるのも徳です」

 

巻十五 政変

「軽と驕をいましめることが、それです」

 

巻十六 廟堂の器

「徳あらばすなわち楽しむ。楽しまばすなわち能く久し」

 

「あなたのおかげでわれわれが生きている、と人にいわせるようになさい」
「われわれの財をさらって生きている、と人にいわせてよいでしょうか」
「象は牙があるため、殺されてしまう。財をもっているからです」

 

巻十七 草の思い

しょせん、われわれの思考は矩形にとらわれているのか。

 

「鄭の民はよく耐えてきたし、いまも耐えている」
「民は父祖の忍耐をおしえられて育ち、生きることは忍耐することだ、となかばあきらめている。この国には、希望がなさすぎる」

 

「政治は農作業のようなものだ」
「日夜、それについて考え、最初に心をくばり、最後に完成する」

 

巻十九 宰相の席

「ほんとうの公平とは、峻烈なものです。正義を樹てるより、むずかしい」

 

「欲をなくすのはじつにむずかしい」
「まず大を安定させ、それからどうなるかを、見守ることにしたい」

 

巻二十 礼の宇宙

人々の批判こそ、わたしの師である。

 

「思い通りにならぬからといって無理におしつけてなりません」
「人が望むことを望んでおこなえば、成らぬことはひとつもありません」

 

「人はたれでも死ぬ。凶人は天命をまっとうすることはできぬ。凶事をなすから凶人という」
「わたしが天を助けずに、凶人を助けるとおもうか」

 

「どうして害があろう。もしも社稷に利があれば、わたしの生死などはとるに足らぬ」
「善をなす者は、いちどきめた制度を改めず、それゆえ成功する、といわれている」
「民を甘やかしてはならず、制度を改めてはならぬ。わたしは変更しない」

 

「政治をおこなうには、真意に反して人民に媚ることをせねばならぬときがある」
「媚なければ、信じてもらえず、信じてもらえなければ、民は従ってくれぬ」

 

「徳のある者だけが寛大なやりかたで民を服従させることができる。次善のやりかたは、猛しくすることである」
「火は烈しいので、民は遠くから眺めて畏れる。それゆえ、焼死するものは鮮い」
「ところが水は懦弱であるから、民はそれに狎れて翫ぶ。すると水死者が多くでる」
「であるから、寛大な政治はむずかしいのだ」

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

子産(上) (講談社文庫)
子産(下) (講談社文庫)

 

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