「銀河英雄伝説」の名言まとめました

7巻

未来

去年のワインのまずさをなげくより、今年植える葡萄の種について研究しよう。
そのほうが効率的だ。

事件の対応方法に対して、ラインハルトが語ったこと。
処罰より、今後の対応を重視する意向の表明になる。
重罰にしても、未来が悪くなるなら判断は難しい。

スポンサーリンク

武力

圧倒的ですらあったはずの経済力は武力の前に無為であり、独占していたはずの情報は何らの益ももたらさぬまま帝国軍の手にうばいさられた。

圧倒的に経済力で優位に立っていたフェザーン。
しかし帝国軍に武力で占領されたことに対して、フェザーン商人が考えていること。
経済力や情報は、一要素に過ぎない。それがあれば全てを守れる訳ではない。
もちろん武力だけでもいけない。このバランス感覚は、永遠の課題となる。

進言

陛下がこれまで常勝を誇られたゆえんは、歴史を動かしていらしたことにあります。
今回にかぎり、御手をつかねて歴史に動かされるのをお待ちになるのですか。

今後の方針に悩んでいるラインハルトに対して、ビッテンフェルトが語ったこと。
待つことも大切だが、それは判断できないだけの優柔不断なこともある。
動けば良いわけではないが、待てば良いだけとは限らない。

居城

予に居城など必要ない。予のあるところがすなわち銀河帝国の王城だ。
当分は戦艦ブリュンヒルトが玉座の置きどころとなろう。

新しく遷都したフェザーンでは、現在居城を建設している。
その状況に対してラインハルトが語ったこと。
やはり人あっての物であり、物あっての人ではない典型となる。

最高指導者

最高指導者は文民でなくてはならない。軍人が支配する民主共和制など存在しない。
私が指導者なんかになってはいけないのだ。

最高指導者を請われた時、ヤンが語ったこと。
言葉としては全く正しい。
物理的な力を持つものが、政治的なトップに立つのは好ましくない。
しかしヤンの場合は、めんどくさいから理屈を付けている気が。

贈物

さあてね、両手に贈物をかかえたところにナイフを突き出されたら、よけようがないからね。

同盟政府より地位の保証に伴う帰還を促されたと仮定した時、ヤンが話したこと。
ナイフ自体は別として、帰ってきた途端に捕まえて相手に引き渡す可能性はある。
特に今までが今までのため、むしろその方が普通な感じでもある。
人というのは追い詰められると、何をするか分からない。

心情

私が問題にしているのは兵士たちの心情です。あなたの見解ではありません。

同盟政府がヤンとの戦いを決意した時、兵士がどのように考えるかになる。
戦えと言うのは簡単である。戦いに向かうことも簡単である。
しかし実際に戦うことは決して簡単ではない。
まして明らかに強い方に挑むのは、さらに簡単ではない。
悩みを持っている兵士は弱い者に過ぎない。

理想

ヤンが敗北するとしたら、それはラインハルト・フォン・ローエングラムの偉大な天才によってではない。
それはヤン自身の、理想へのこだわりによってだろう。

ヤン対して考える、同盟軍長官のビュコック提督の言葉になる。
理想は大切である。それが無くなれば、何でもありになってしまう。
しかし理想にこだわることは、自分の手足を縛ることに似ている。
「これをすれば勝てる」と考えても、卑怯と考えたり、未来に対して問題があると考えと出来なくなる。
そのどちらが正解かは、結果でしか分からない。

投資

ひとたび投資すれば、それをむだにしないためにも、つづけて投資せざるをえない。

投資させる側の考え方になる。
すこし悪どい考え方だが、悪意がなければただの現実になる。
見方を変えれば、だから投資は慎重にならないといけない。

未来

いずれ必ず枯れるからといって、種をまかずにいれば草もはえようがない。
どうせ空腹になるからといって、食事をしないわけにもいかない。

現在の状況に対して、ヤンが語ったこと。
無駄の可能性を考えて努力をしなければ、何も変わらない。
言い訳ばかりをしていても、勝手に状況が変わることはない。
未来が見えない時は、とりあえず出来ることをすることが大切になる。

返答

わしはあなたの才能と器量を高く評価しているつもりだ。
孫を持つなら、あなたのような人物を持ちたいものだ。
だが、あなたの臣下にはなれん。

帝国軍からの降伏勧告に対して、ビュコック提督が語ったこと。
人には立場がある。もちろん考え方もある。
認めていても、好んでいても、まして望んでいても、上下になるのは別問題。
これは喜劇なのだろうか、それとも悲劇なのだろうか?

忠誠心

不満か。卿の忠誠心は貴重だが、度をすぎればそれが予をルドルフにするぞ。

臣下の過剰な忠誠心に対して、ラインハルトが語ったこと。
忠誠心を持つことは悪いことではない。
しかし特定の人に対して過剰な忠誠心を持ってしまうと、それ以外の人への悪意が生まれることが多い。
また受け取りて側も、自分を特別なものと勘違いしがちになる。
なんでも過剰なことは、問題を生むことになる。

8巻

規制

名将の器量が他の条件に規制されるとは気の毒なことだ。

戦力不足から活動に制限が掛かるヤンの状態に、ラインハルトが考えていること。
こうすればいいということは、多くの人が知っている。
しかし資金面だったり、人的な問題から実行できないことは多い。
見方を変えれば、それを整えるのが戦略であり、敵に整えさせないのも戦略となる。
相手に規制させている時点で、ラインハルトの戦略が成功していることになる。

無能と卑劣

陛下に無能者と呼ばれるのには、おれは耐えられる。
だが卑劣漢と非難されては、今日まで生命がけで陛下におつかえしてきた意味がない。

謀略でヤンを排除する案を提案された時、ビッテンフェルトが叫んだこと。
戦いにおける策略は知能の問題になるが、駆け引きによる謀略は精神の問題なることが多い。
そのため成功した時、前者は讃えられるが、後者は嫌悪されやすい。
謀略など使わないで済むなら使わない方がよい。

建前

民主共和政治の建前──言論の自由のおかげである。
政治上の建前というものは尊重されるべきであろう。
それは権力者の暴走を阻止する最大の武器であり、弱者の甲冑であるのだから。

現在の状態はともかく、ヤンが専制政治を受け入れることが出来ない理由になる。
言論によって変わるかは分からない。
しかし言論自体が規制されると、それ以前の問題になる。
やはり非難できる状態は好ましい。
ただ現代は、その権利がおかしな方向に進んでいる気もするが。

運命と宿命

運命というならまだしもだが、宿命というのは、じつに嫌なことばだね。
どんな状況のなかにあっても結局は当人が選択したことだ。

現在の状況を宿命と問いかけるユリアンに対して、ヤンが話したこと。
簡単に意味を説明すると、宿命は生まれた時に決まっていて変えれないこと。
運命は今までの自分の選択による結果のため、変えることが出来ること。
ヤンの性格にとって、宿命は受け入れたくないだろう。

一番強い台詞

この世で一番、強い台詞さ。どんな正論も雄弁も、この一言にはかなわない。
つまりな、「それがどうした」、というんだ。

ユリアンに対してアッテンボローが話したこと。
これは勝つための言葉ではなく、負けないための言葉となる。
議論を持ち込まれても、これを言われると次が続かない。
いつも使う言葉では無いが、いざという時には役に立ちそう。

狂信者

狂信者に必要なものはありのままの事実ではなく、彼の好みの色に塗りたてた幻想である。

宗教組織である地球教の幹部が、狂信者に命令を実行させるために考えていること。
これは狂信者に限らず、弱い人なら誰もが持っている。
自分の状況が悪いのを自己責任と話すより、社会の責任と話したほうが受け入れやすい。
または親や学校のせいと話すのも受け入れやすい。
その心地よい言葉が、いい方向に向かうとは思えないのだが。

真の偉大さ

ヤン・ウェンリーの真の偉大さは、正確な予測にあるのではなく、彼の予測の範囲においてのみ、敵に行動あるいは選択させる点にある。

帝国軍の提督メックリンガーが、ヤンを評価した言葉になる。
この言葉はじゃんけんで考えると分かりやすい。
じゃんけんの勝敗はどうしても運の要素が強くなり、普通にすれば五分になる。
しかし「グーを出す」など条件をつけることで、相手に思考と選択を迫ることが出来る。
こうなると駆け引きの得意な方が、圧倒的優位に立つ。
なまじ経験があると駆け引き勝負を受けてしまい、この術中にはまってしまう。

大軍の優位性

大軍に区々たる用兵など必要ない。攻勢あるのみ。
ひたすら前進し、攻撃せよ。

ヤンの術中にはまってしまった帝国軍のファーレンハイトが、味方に命令したこと。
これは先程の駆け引き勝負に対する、一つの正しい答えとなる。
絶対に間違えてはいけないのが、普通は多い方もしくは強い方が勝つのである。
そのため大軍は相手の策に乗るのではなく、乗らずに普通に戦うのが一番勝ちやすい。
相手と作戦勝負に出た時点で、相手のペースに乗せられてるといって間違いない。

勝利の違い

「勝利か死か、ですか、わが皇帝(マイン・カイザー)」
「ちがうな。勝利か死か、ではない。勝利か、より完全な勝利か、だ」

ヤンとの戦いに挑む前、ロイエンタールは問いかける。
ラインハルトは勝利は確定しており、違いがあるだけのことを語っていく。
特に意味はない。
ラインハルトらしい言葉なのでピックアップしました。

作戦と実行

作戦をたてるだけでは勝てない。
それを完全に実行する能力が艦隊になくては、どうしようもない。

ラインハルトとの戦いにより、致命的な人物が亡くなったことを知るヤン。
自分の作戦も実行できなければ意味が無いことを語っていく。
ヤンの驚くべき作戦に目を奪われがちになるが、人を見る目も大きかった。
優秀な人に任せ、自分が作戦に専念できる状態を確保する。
社長や上司が結果を出せないのは、そんな体制しか作ることが出来ない方に責任がある。

平和の違い

誰もが平和を望んでいた。自分たちの主導権下における平和を。

後世の歴史家の言葉として紹介されている。
戦争が無くならないのも、平和が続かないのも納得してしまう。

戦いの目的

人間は主義だの思想だののためには戦わないんだよ!
主義や思想を体現した人のために戦うんだ。

ユリアンに対して、アッテンボローが話したこと。
人は会社のためには働かない。
しかし一緒にしている人のためなら、いくらでも働くことが出来る。
少し政治に当てはめてみる。
若くて正義感を持ち、正しいことをしたいと訴える人はいる。
しかしそういう人は方法ばかりを重視してしまい、人の感情面に配慮が向かない。
そのため人に受け入れられず、挫折してしまう。
これは訴える人の問題だろうか、それとも受け手の問題だろうか?

貴族と平民

ひとりの貴族が死んで一万人の平民が救われるなら、それが予にとっての正義というものだ。
餓死するのがいやなら働け。
平民たちは500年間そうしてきたのだからな。

没落しても浪費を止めない貴族に対する、ラインハルトの基本的な考え方。
全くその通りだが、そうしなければ民衆が治まらないという政治判断もあるだろう。
こういう敵を作ることで社会が治まるというも、一面の真実となる。

戦略と戦術

戦略は正しいから勝つのだが、戦術は勝つから正しいのだ。

戦略と戦術について、ヤンがユリアンに話したこと。
戦略は準備、戦術は直接的な戦闘と考えると分かりやすい。
ヤンは戦略で相手を上回ることを重視している。
しかし戦略面に関われなかったヤンは一度も戦略面で上回ることは出来ず、戦術面で対応するしかなかったという矛盾を持つ。

戦術から経済まで

戦術は戦略に従属し、戦略は政治に、政治は経済に従属するというわけさ。

それぞれ規制されることについて、ヤンがユリアンに話したこと。
もしこれに追加するとすれば、「経済は国民性に従属する、国民性は教育に従属する」
どこかの国は、最初が間違っているように感じますね。

スポンサーリンク

関連記事&スポンサーリンク