「銀河英雄伝説」ホワン・ルイの名言・台詞をまとめていきます。
3巻 雌伏篇
第六章 武器なき戦い
「目上? 政治家とは、それほどえらいものかね。私たちは社会の生産に何ら寄与しているわけではない」
「市民が納める税金を、公正にかつ効率よく再分配するという任務を託されて、給料をもらってそれに従事しているだけの存在だ」
「私たちはよく言っても社会機構の寄生虫でしかないのさ」
4巻 策謀篇
第五章 ひとつの出発
「ヤン・ウェンリーの独裁者としての資質か。こいつは興味深い命題だな」
「まあ、ちょっと無理だろうな。ヤン・ウェンリーという青年は、なかなかうまいカクテルだが、独裁者になるための成分には欠けていると私は見る」
「むろん、知性や道徳性の問題じゃない。自己の無謬に対する確信と、権力への恋愛感情。このふたつが彼には欠けている」
「あの査問会にかぎって言えば、彼は傑出した戦術家だったよ。しかし戦略家とは言えないな。戦略家なら、後日のためにどんな愚劣な連中でも味方につけようと考えるだろう」
「ところが、わが好青年ヤン・ウェンリーくんは……豚に向かって、お前は豚だ、と言ってのけたわけだ。人間としては、あれでいい」
「怒るべき場合に怒ってこそ、人間は尊厳をたもつことができる。ところがここに悲しむべき過去の事例がいくつも横たわっているのさ」
「人間としての尊厳と、政略上の成功とが、往々にして等価で交換される、というね……」
「さしあたり、私の結論。ヤン・ウェンリーは独裁者にはなれんよ。すくなくとも本人にその意思はない」
5巻 風雲篇
第十章 「皇帝ばんざい!」
「首に縄をかけられて、爪先だけは床についているといったところだね。レベロも大変だろうな」
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