加賀恭一郎の名言・台詞まとめ

加賀恭一郎(東野圭吾作品、刑事)の名言・台詞をまとめていきます。

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卒業

第一章

(本作では卒業前の大学生四年生)

「何もしなくていい。これはプロポーズじゃない、俺の意思だ。君が誰を好きになり、誰と結婚しようが、それは君の自由なのだけれど、俺はこういう気持ちでいる。それを知っておいてもらいたかった」

 

「つまらん思想さ。俺ははっきりしていることは口に出す主義でね。したがって君に対する気持ちも言っておく必要があった。卒業までにね」

 

「やむをえないだろうな。それに君を見る俺の目は、もう何年も前から変わっている」

 

「悩みというのは、人に知ってもらうことによって低減するという性質をもっているからな」

 

「そのあたりが難しいところだ。話せるということは心にどこか余裕がある証拠でね、真の悩みというものは人には話せないものさ。この場合は友情も無力だ」

 

「女も男も関係ない。悩みのある時は誰だって孤独だ。ただ……恋愛をしている時はどうなんだろう? そのケースは俺にもわからないな」

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第二章

「いい女性でしたよ」「殺されるような女性じゃないってことです」

 

「人の記憶なんていい加減なものだ。無理矢理、探偵ごっこの材料にこじつけてしまったのかもしれない」

 

第三章

「そういう動機もありうるということだ」

 

「自殺説が有力なのは、単に状況からだ」

 

「果たして俺たちは、他の者のことをどれだけ知っているだろう?」
「本当は何も知らないんじゃないか?」

 

「俺だって辛いんだ。だけど納得できないことを、納得できないまま終わらせることは俺にはできないんだ」

 

「動機についてはこの際考えないようにしよう」

「今も言ったように俺の目的は、不可能だという根拠で他殺説を簡単にしりぞけてしまっていいかどうかをはっきりさせることにある。しかし逆に、もし何か巧い手が見つかったからといって、即他殺だと決めてかかるつもりもない」

 

「ある学者の言葉だけどさ。あることを証明しようとする時、可能だということを証明するのより、不可能だということを証明する方がはるかに困難なのだそうだ」

 

第四章

「剣道の話はなしだ」「自慢になる」

 

「今度くる時は事件解決の時、といきたいもんだな」

 

「残念ながら今のところは満足のいく解答は出せない。だけど推理の方向としてはこれしかないと俺は思うんだ。と言うより、とにかくひとつ方向を決めてかからないと何も進んでいかない」

 

「いや、まだ話せる段階じゃないんだ。最後の詰めが残っている。これがはっきりしないうちは、ただ単なる推理ゲームに過ぎないんだ」

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第五章

「どんな方法でも、出る結果は同じだ」

 

これが最良の方法だとは思っていない。第一、最良の方法なんて存在しないのだ。

 

真実を追求することにどれだけの意味があるか。

 

 

眠りの森

第一章

「そうなんでしょうね。しかしそれを証明するものは今のところ何ひとつない。証明できなければその供述は尊重しない──そういう傾向が現在の警察にはあります」

 

「そう信じています。しかし信じているだけではだめなんです。正当防衛を立証するには、あらゆる疑いをかけ、それらを排除していく必要があるのです」

 

「我々の仕事は、何があったのかを明らかにすることだと思っています。すべてがはっきりすれば、それなりの結論を検察官なり裁判官が出します」

 

「我々は斎藤葉瑠子という女性について何も知らない。全くの白紙です。だからこそ真相に迫れる。忘れないでください。我々を信じるということは、彼女を信じるということになるのです」

 

第二章

「偶然とは限りませんよ」

 

「何かに賭けられるってのは、それだけですごいことです。最近はあまり流行らないみたいだけど、俺は尊敬します」

 

「自分でも難しいことを訊いてるなと思います。口に出すまでは、それほどでもないと思っていたんですが」

 

「過大評価を恐れているんです」

 

「しかし現実は違いました。俺は教師としては失格でした。俺が生徒のためだと信じてやったことは、何ひとつ彼等のためにはならなかったんです」

「だから……生徒のためになると信じたこと、すべてです」

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第三章

「ありのままを話してもらいたいですね。そうすればたぶん俺も納得すると思います」

 

「わかってますよ、充分。だけど本当にまだいいんです。それに自分の結婚相手は自分で探します」

 

第四章

「我々だって好きでやってるわけじゃないんですよ。不明な点をはっきりさせないと、いつまで経ってもあなた方は今回の事件から解放されないんです」

 

おまえに(嫁を)自分で見つけられるのか……か。
見つけるのは簡単なんだ。

 

「すべて、とはいえないですね。あと少し、というところかな。でもその少しが、なかなか大変そうなんですよ」

 

「そうですか。俺はちっとも馬鹿なことだとは思わないのですが」

 

「必ずはっきりさせてみせますよ」

 

「いえ面白くなんかないです。嫌なことの方が多いです。我々の仕事は大抵そうです」

 

「あなたが沈黙を続ける限り、いろいろな人たちの苦しみは消えない。誰もが深い傷をおったまま生きていくことになるし、俺はその人たちを最後まで追い続けることになるのです。どちらにとっても、不幸なマラソンでしかない」

 

「償いは必要です。しかし公正な審判もまた必要です」

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悪意

事件の章 野々口修による手記

「耳で話を聞くだけではわからない事件の雰囲気のようなものが、文章になっていると、とても把握しやすいです」

 

疑惑の章 加賀恭一郎の記録

過去を忘れるつもりはない。それは場合によっては、事件解決の大きな武器となるかもしれないからである。

 

直感によって動くのがじつは極めて非効率的であることは承知しているが、今回ばかりは、それにこだわってみたわけだ。

 

これは邪推だろうか。知り合いだからといって捜査に私情を挟んではならないという意識が強すぎて、かえって真実が見えにくくなっているのだろうか。

 

解決の章 野々口修による手記

「事実を見つけるのが自分たちの仕事なものですから」

 

追求の章 加賀恭一郎の独白

「なぜかっとなったのかをお訊きしています。わけもなく、怒りだす人間はいませんからね」

 

「そのような態度をとられますと、こちらとしては勘繰らざるをえません。そして我々が勘繰るということは、徹底的に調べるということを意味します」

 

「関係があるかどうかは我々に判断させてください。先生は、判断のための材料だけを出してくださればいいのです。正直にね」

 

過去の章その一 加賀恭一郎の記録

「刑事事件に関わりますと、どうしてもしばらくゴタゴタするものです」

 

私は自分の感覚を納得させられないまま、今回の事件に終止符を打ちたくないのだ。

 

もし我々が誤った道に入り込んでしまったのだとしたら、まず元の地点まで戻ることから始めなければならない。

 

過去の章その三 加賀恭一郎の回想

彼等の忌まわしい過去を抜きにして、今度の殺人を語ることはできない。

 

真実の章 加賀恭一郎による解明

残念ながら現在の警察は、被害者にとって有利な証拠には厳しいが、不利な証拠には甘いという傾向があります。

 

いじめには決して終わりがない。当事者が同じ学校にいるかぎり続くのです。
教師が、「いじめはなくなった」という時、それは「なくなったと思いたい」といっているにすぎないのです。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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