「ホームズシリーズ」アイリーン・アドラーの名言・台詞まとめ

「ホームズシリーズ」でホームズより唯一「あの女性」と呼ばれるアイリーン・アドラーの名言・台詞の名言をまとめていきます。

ただ作中におけるアイリーン・アドラーの台詞は一言のみのため、主にホームズに送った手紙からの抜粋となる。

 

シャーロック・ホームズの冒険

ボヘミアの醜聞

「おやすみなさい、シャーロック・ホームズさん」

 

親愛なるシャーロック・ホームズ様──まことにみごとなお手並みでした。私もすっかりだまされておりました。

あなた様のことは、すでに何ヵ月も前から聞かされておりました。
もしも王様がだれかに問題の解決を依頼なさるとしたら、それはあなた様を措いてほかにない、そう警告もされておりましたし、あなた様のご住所も教えられていたのです。

なのに、まんまとあなた様の術中にはまって、そちらのお知りになりたいことを、自分の手で明かしてしまいました。

あなた様もご存じのように、私も一度は俳優の修行をしたことのある身。男装するぐらいは造作もありません。
それによって得られる行動の自由、これもたびたび利用させてもらっています。

少々ぶしつけかとは存じましたが、あなた様におやすみの挨拶をさせていただき、その足で夫と相談するため、テンプルへ向かいました。

相談の結果、かくもおそるべき強敵に追われているとなれば、ここはなにより逃げるに如かず、ということで意見が一致しました。
そういうわけですので、明日、あなた様が訪ねておいでになっても、鳥は巣から飛び去っているでしょう。

写真があるかぎり、それがこちらの身を護る武器になってくれます。かわりに写真を一枚置いてゆきますので、王様がお望みなら、さしあげてくださいませ。

それでは、シャーロック・ホームズ様、ご機嫌よう。心よりあなた様を尊敬する、アイリーン・ノートン(旧姓アドラー)より

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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