「夏草の賦(司馬遼太郎)」長曾我部元親の名言・台詞をまとめていきます。
夏草の賦(上)
国分川
「ああ、そうか。その二つさえわかっておれば土佐はおろか日本もとることもできるな」
「本山がほろべば、もう天下をとったも同然だ」
「そうであるべきだ。いくさはばくちではない」
「おれは単にいくさをしていた」
「臆病者ならば信頼しうる」
「しかし善根もまた武略である」
桑の実
「しかし考えてみれば、いくさに勝つということは、さほどむずかしいことではない」
「勝つ準備が敵よりまさっていればもうそれで勝てるのだ」
中村の御所
「よく知る者は、よく謀ることができる」
かたばみの旗
だますとなれば、誠心誠意、だまさねばならない。
「目的のために悪徳が必要であるとすれば、悪徳も大いに使わねばならぬ」
「なぜなら、勝つということが唯一の正義なのだ」
覇者の道
「天の意思に善悪はない。それを善にするのが人である」
「予は戦いを好む者にあらず、統一を好む者である」
「わしがもし京に遠からぬ土地にうまれておれば、世に覇をとなえる者は信長にあらず、わしであったかもしれない」
「美しくほろんでやる」
「かれはわしをほろぼそうとしている」
「わしのやった道だからだ」
夏草の賦(下)
運命
「そなたは敵という一面しか見ぬ。味方が見えぬのか」
「これが、治国の道だ」
「殺さねば、負けるからだ」
天下
「大将というものは、ほうびをあたえる者をいうのだ」
「おれが酒に痴れ、女に痴れるようなただそれだけの男にうまれておれば、土佐の者は幸いだったろう。人は死なず、それほどの苦労もせずにすんだ」
「いささかの志を持ったがために、かれらの死屍はるいるいと野に満ちている」
これから、おれは何を望み、何をして生きてゆくべきか。
のぼるときは征服するときだ。
「ひろい世間をみた。われらは田舎ものだ」
若者
腹中に三百の悪徳を蔵った一つの美徳を行じよ。それが大将の道だ。
遠征
「土佐は僻地でございますが、それも物の考えようで、海ということを考えますると、世に僻地などはございませぬ」
戸次川
「智恵とは、臆病心から湧くものだ」
「無理をせぬというのが名将なのだ」
「いくさは負ければ終いなのだぞ」
「将の戦法に、勇敢も臆病もござらぬ」
「勇敢である、臆病であるというのはそれは槍ばたらきする武者どものことでござる」
「男は、夢のあるうちが花だな」
「その時期だけが、男であるらしい。それ以後は、ただの飯をくう道具さ」
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