「ローマ人の物語」よりユリウス・カエサルの名言・台詞まとめ

「ローマ人の物語(塩野七生)」より、ユリウス・カエサルの名言・台詞をまとめていきます。
ジュリアス・シーザーとも呼ばれている。

 

ローマ人の物語Ⅳ ルビコン以前

第四章 青年後期

「アレクサンドロスが世界を制覇した齢になったのに、自分は何ひとつやっていないではないか」

 

「理性に重きを置けば、頭脳が主人になる。だが、感情が支配するようになれば、決定を下すのは感性で、理性のたち入るすきはなくなる」

 

「普通の人にとっての怒りっぽさは権力者にとっては傲慢になり残虐になるのである」

 

「元老院議員諸君、われわれの祖先は、勇敢でありつつも分別を忘れなかった。拒絶するよりも、模倣するほうを選んだのだった」

 

「カエサルの妻たる者は、疑われることさえもあってはならない」

 

第五章 壮年前期 ガリア戦役一年目

「ガリアは、そのすべてをふくめて、三つに分かれる」

第一は、ベルギー人の住む地方、第二は、アキテーヌ人の住む地方。第三は、彼らの呼び方ならばケルト、われわれの呼び名ならば、ガリア人が住む地方である」
(「ガリア戦記」の書き出し)

 

「もしも彼が狂気に駆られてわれわれに戦いを挑んできたとしても、お前たちはなぜ怖れねばならないのか。なぜ、お前たちの勇敢さとわたしの思慮に、疑いをいだかねばならないのか」

「戦いに勝つには、不屈の意志こそが最上の武器であることは明らかだろう」

「今ここで言う。明日の夜、第四歩哨時に入るや、わたしは宿営地を引き払う。お前たちの心の中で、恥入る想いと義務感が勝つか、それとも恐怖が勝つかを知るためでもある」

 

ガリア戦役二年目

「わたしが敵を許すのは、その敵に許される資格があるからではなく、それがわたしのやり方であるからだ」

 

「わたしの許で幸運をつかめると思うなら、送ってくるのを遠慮しないでくれたまえ」

 

ガリア戦役三年目

「ローマ人の使用人になるよりも、祖先から受け継いだ自由をもちつづけるほうを選んだからである」

 

ガリア戦役七年目

「だが、わたしが、お前たちの命よりも自分の栄光を重く見たとしたら、指揮官としては失格なのだ」

 

「今日こそ、長くつらかった日々の実を収穫する日になる」

 

「わたしはお前たちに、勇気と誇り高い精神を望むと同じくらいに、謙虚さと規律正しい振舞いを望む」

 

ルビコン以前

「ここを超えれば、人間世界の悲惨。超えなければ、わが破滅。進もう、神々の待つところへ、われわれを侮辱した敵の待つところへ」

「賽は投げられた!」

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ローマ人の物語Ⅴ ルビコン以後

第六章 壮年後期

「自分はスッラではない」

 

「もしもあなた方がこのわたしの要請をしりぞけるならば、この重荷を投げ出すようなことはわたしはしない。国政は、わたし一人でもやっていく」

 

「武器の時代は、法の時代とはちがう。わたしの行為がきみの意に沿わないとしても、今は黙っていたまえ。戦時は、自由に何でも発言することを許さない」

 

「お若いの、きみにもわかっているとおり、わたしにとってはそのようなことは、やらせるほうが言うよりもよほど労が少なくてすむのだ」

 

「もはや、行軍速度の競争であった」

 

「とはいえわたしは、この期におよんでも勝者の権利は行使しない」

「わたしの側からの条件は、軍勢はスペイン属州から出て解散する、の一事しかない。これが実現するならば、誰であろうとその者の命にはふれない」

 

「わたしが自由にした人々が再びわたしに剣を向けることになるとしても、そのようなことには心をわずらわせたくない。何ものにもましてわたしが自分自身に課しているのは、自らの考えに忠実に生きることである」

「だから、他の人々も、そうあって当然と思っている」

 

「刑の執行は延期する。諸君の顔を次の集結地のブリンディシで見出すかどうかは、諸君しだいである」

 

「彼の若さ、彼の勇気、それまでの戦闘での勝利、そして、任務をより忠実に果そうとした責任感とカエサルから軍をまかされたことへの強い自覚が、彼をして早まった判断をくださせたのであった」

 

「彼のくだした決断は、非難されるべきものではないとわたしは思う。なぜなら、軍団長の任務は、最高司令官のそれとはちがうからである」

前者の任務は指示された戦術を実行することにあるが、後者の責務は、戦術を考え、それを実施するに必要な諸事全般を整え、その後で実行者に指令を与えることにあるからである」

 

「運命がすべてわれわれの望むとおりになってくれなかったとしても、われわれのほうが運命に、そうなるよう助けの手をのばしてやらねばならない」

 

「とはいえ、今日の不運の責任は、他のあらゆることに帰すことはできても、わたしに帰すことだけはできない」

 

「勝利か敗北かは、おまえたちの勇気一つにかかっている」

 

「今こそ、移動ではなく、戦闘だけを考えるときである」

 

「わたしの推測では、ポンペイウスは、戦場に出されたときに兵士たちの胸にわきあがってくる戦闘意欲や感情的な衝動のような自然な気分の高まりを考えに容れないで、この戦法をとったのではないかと思われる」

 

「指揮官のいない軍勢を攻めに行く」
軍勢をもたない指揮官を攻めに行く」
(前者はポンペイウスのいないスペインに、後者はポンペイウスがいるギリシアに向かう時)

 

「アレクサンドリアで、ポンペイウスの死を知った」

 

「来た、見た、勝った」

 

「諸君は死罪に値することをくり返すのでも有名だが、そのたびに、輝かしい業績を遺した祖先に免じて許されるのでも有名だ」

 

「文章は、用いる言葉の選択で決まる」

 

「わたしは王ではない。カエサルである」

 

第六章 三月十五日

「あの青年が求めているものが何であるかはわからなかったが、何であれ強烈に求めているということだけはわかった」

 

「ブルータス、お前もか」

 

「人間ならば誰にでも、すべてが見えるわけではない。多くの人は、自分が見たいと欲することしか見ていない」

 

「どれほど悪い結果に終わったことでも、それがはじめられたそもそもの動機は善意によるものであった」

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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ローマ人の物語Ⅳ ユリウス・カエサル-ルビコン以前
ローマ人の物語Ⅴ ユリウス・カエサル-ルビコン以後

 

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