「一夢庵風流記(隆慶一郎)」より、前田慶次郎利益の名言・台詞をまとめていきます。
一夢庵風流記
松風
こんな町で、こんな生きざまで、生を終えたくない。
「どうせ死ぬなら、俺と一緒に死んでみないか」
「虎や狼が日々錬磨などするかね」
敦賀城
「手前は所詮一匹の傾奇者にすぎぬようです」
聚楽第
「強いて申さば、意地とでも申しましょうか。人としての意地でござる」
決闘ばやり
「合戦の作法をしかと見て置け。冥土のみやげにな」
女体
楽しいな、この世は。
佐渡攻め
「罠があれば噛み破る。それだけのことだ」
「俺は一度信じた男は斬らぬ」
子供狩り
「当たり前だ、そんなことは。それでも非道は非道だ」
唐入り
「俺はそうは思わんな。そもそも友とは何かを喋るものかね」
伽倻琴
「出来るし、俺はやる」
伽姫
「何が決闘だ。只の喧嘩だよ。俺は売られた喧嘩は必ず買うことにしている。それが傾奇者の心意気だ」
漢陽
「滅びたものは美しいが、滅びるものは無残でしょう」
帰還
「伊達や酔狂でこの姿をして来たわけではない。わしなりの理由あってのことだ。それがならぬと申されるなら、帰るしかない」
「殿下。誰でも殴られれば殴り返しますよ。官兵にいくさ人はいなくても、野にはおります。しかも彼の国は義の国です。恐らく官兵の破れたところから、合戦は始まるでしょう」
「やくたいもない。いい目も悪い目もわしは知らん。ただぶつかるだけのことだ」
唐入り御陣
「悲しい奴は肩を寄せ合ってはいけないんだよ。みじめになるばかりだ。それにそんなことが出来ないのが悲しさじゃないか。みんな独り。それがいいのさ」
難波の夢
「その通りだ。俺とお主の間に、喧嘩以外の何がある」
「手だてがなければ天に委せろ。じたばたして醜をさらすより遥かにましだ」
天下取り
「合戦に汚いも綺麗もないんだよ。勝つか負けるか、生きるか死ぬか。それだけのことさ」
会津陣
「直江山城は莫逆の友。死んでやらねばなりますまい」
「そこがいい。わしは負けいくさが好きだ」
最上の戦い
「言語道断。左程の心弱くて、大将のなす事とてなし。心せはしき人かな。少し待、我手に御任せ候へ」
(「上杉将士書上」よりの引用)
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