「三国志(吉川英治)」より曹操孟徳の名言まとめました

「三国志(吉川英治)」より、曹操孟徳の名言をまとめていきます。

1巻

「...失敗するにきまっている。さあ、その先は、どんなふうに風雲が旋るか」

宦官の横暴に対して、四方の英雄に激を飛ばすことを話す何進と袁紹。
それを隠れて聞いていた曹操は大乱と失敗を予想し、その先に思いを馳せる。

「乱世の姦雄だと。結構だ」

許子将より「治世の能臣、乱世の姦雄」と言われる曹操。
決して褒め言葉とは言えないが、曹操は満足する。

「如かず国のため、賊を刺し殺して、祖先の恩を報ずるべしと董卓の命を狙ったが」
「天運いまだ我に非ず。こうして捕われの身となってしまった」
「なんぞ今さら、悔いることがあろうか」

曹操は董卓暗殺に失敗し、逃亡途中に捕らえられてしまう。
しかしそこに現れた陳宮に気持ちを伝え、脱出することに成功する。

「我をして、天下の人に反かしむるとも、天下の人をして、我に反かしむるを休めよ、だ」

逃亡する曹操たちは助けてくれた人を、勘違いから殺害してしまう。
悔やむ陳宮に対して、曹操は自分を中心とした考え方を語っていく。

「大きな仕事を手軽にやってのけるのが、大事を成す秘訣ですよ」

挙兵するため故郷に戻った曹操は、父親に対して軍費調達を話す。
父親は簡単に考え過ぎていることを指摘するが、曹操はわざとしていることを話していく。

「アア我誤てり。かりそめにも、将たる者は、死を軽んずべきではない」
「もしゆうべから暁の間に、自害していたら、この部下たちをどんなに悲しませたろう」
「戦にも、負けてみるがいい。敗れて初めて覚り得るものがある」

董卓を追撃したが待ち伏せに合い、命からがらに逃げてきた曹操。
途中で自害すら考えたが、助かって部下たちを見た後に気持ちを語っていく。

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2巻

「貴様は我が張子房である」
「ウーム、古の悪来にも劣らない男だ」
「これだこれだ。そちはまさに当世の樊噲だ。樊噲の化身を見るようだ」

荀彧、典韋、許褚を臣下に得た時、それぞれ曹操が語ったこと。
過去の名軍師や豪傑を例えに出している。

3巻

「今、不覚にも自分は、みずから法令を出して、その法を犯してしまった」
「すでに、統率者自身、統率をやぶったのだ」
「何をもって、人を律し、人を正し、人を服させよう」

行軍途中に自分で出した法令を違反をしてしまう曹操。
率先して罰を受けようとするが、臣下により止められる。

「もうすこしだ! この山を越えると、梅の林がある」
「疾く参って梅林の木陰に憩い、思うさま梅の実をとれ。梅の実をたたき落して喰え」

張繡討伐に向かう曹操軍だが、水不足が発生する。
何とか持ちこたえさせたい曹操は、梅の実をイメージさせ喉の渇きを忘れさせる。
曹操の有名なエピソードの一つ。

「もうよせ。そうこの身の美点ばかり聞かせると、予も袁紹になるおそれがある」

臣下の郭嘉は曹操と袁紹を比較し、曹操の方が10個の美点があることを話していく。
しかし途中で止めさせた曹操は、自分が袁紹のようになってしまうことを指摘する。

「君と、予とだ」
「今、天下の英雄たり得るものは大言ではないが、予と足下の二人しかあるまい」

曹操は劉備に現代の英雄を問いかける。
複数の名前を挙げていく劉備だが曹操はことごとく否定し、最後に自分たち2人だと話す。

「今のは一場の戯れだよ。月日は呼べどかえらず、過失は追うも旧に戻らず」
「もう君臣の仲で愚痴はやめにしよう」

劉備の策略により、忠臣・郭嘉を問い詰める曹操。
郭嘉に逆に諭され、自分の不備を認めていく。

「予は戦うであろう!」
「議事は終わりとする。はや出陣の準備につけ!」

袁紹と戦うことについて、孔融と荀彧の意見を聞いた曹操。
速やかに断を下し、出陣の指示を出す。

「関羽がもし約束を詐るような人物ならば、なんで予がこれほど寛大な条件を容れよう」
「またそんな人間ならば、逃げ去ってもおしくはない」

関羽の出した条件に対して、臣下から策の可能性を指摘される曹操。
しかしその点は疑っていなかった。

「政治こそ、人間の仕事のうちで、最高な理想を行いうる大事業だ」

軍事だけではなく、政治に対しても積極的に動く曹操。
良し悪しは別にして、熱意は持っていた。

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4巻

「いや待て。われこそ無情いが、やはり関羽は真の大丈夫である」
「来ること明白、去ることも明白。まことに天下の義士らしい進退だ」
「其方どもも、良い手本にせよ」

条件付きで曹操に降伏した関羽は、劉備の所在が分かったので飛び出していく。
怒り出す臣下たちに、曹操はむしろ褒めるように話していく。

「案じるな。許攸が味方へとびこんできたのは、実に天が曹操に大事を成さしめ給うものだ」
「もし狐疑逡巡して、この妙機をとり逃がしたりなどしたら」
「天は曹操の暗愚を見捨てるであろう」

袁紹軍を裏切り曹操に兵糧の情報を流した許攸だが、臣下たちは敵の策を心配する。
しかし曹操は自身で攻撃することを伝え、絶好のチャンスを語っていく。

「袁紹の勢いが隆々としていたひと頃には」
「この曹操でさえ、如何にせんかと、惑ったものだ」
「いわんや他人をや」

袁紹の本陣を襲った曹操は、数々の書簡を見つける。
裏切り者を見つけることも出来たが、曹操は書簡を焼き不問とする。

「郭嘉の計にたがわず、故人の遺書の通りになった。彼も地下で満足したろう」

北伐中に亡くなった郭嘉だが、曹操にある計画を残していた。
計画を実行する曹操は臣下たちに反対されるが、後に郭嘉の案だったことを語っていく。

5巻

「予は、荊州を得たことを、さして喜ばんが、いま足下を得たことを衷心からよろこぶ」

荊州に入った曹操は、劉琮の臣下・蒯越を呼び出す。
蒯越の能力を高く評価する曹操は、国よりも人を得たことに喜びを表現する。

「ああ楽しいかな、男児の業。眸は四遠の地景をほしいままにし、胸には天空の月影を汲む」
「俯して杯をとれば、滾々と湧くところの吟醸あり」
「起って剣を放てば、すなわち呉の死命を制す」

呉との戦いに向けて、万全として宴を催す曹操。
勝利を確信し意気揚々とした言葉を語っていくが、残念ながら結果は着いて来なかった。

「あわれ、矢石の中で、死ぬものならば、まだ死にがいがあるものを」
「死生自ら命ありだ。なんの怨むことやある。ふたたび哭く者は立ちどころに斬るぞ」

赤壁で大敗する曹操は敗走するが、追撃により被害が大きくなっていく。
さらに難路により飢餓と寒さで倒れる兵を見て、曹操は叱咤激励を飛ばす。

「大丈夫は信義をもって重しとなす」
「この人生にもし信なく義もなく美というものもなかったら」
「実に人間とは浅ましいものではあるまいか」

疲労困憊の曹操たちの前に関羽が立ちふさがる。
最後を覚悟する曹操だが、関羽に以前の関係を語り逃れることに成功する。

「夢に故人を見たのだ」
「遼東の遠征に陣没した郭嘉が、もし今日生きていたらと思い出したのだ」
「予も愚痴をいう年齢になったかと思うと、それも悲しい。諸将よ、笑ってくれ」

何とか逃げ切れた曹操は、休息の後に涙を流して哭く。
不思議に思う臣下に対し、亡くなっている郭嘉を思い出していたことを話す。

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