「新史太閤記(司馬遼太郎)」より豊臣秀吉の名言まとめました

「新史太閤記(司馬遼太郎)」より、豊臣秀吉の名言をまとめていきます。
(作中ではいろいろと名前を変えていくが、ここでは「豊臣秀吉」で統一する)

上巻

律儀

「おれはこの世で立つ何物も持ちあわせておらぬ。金も門地も」
「せめて律儀でなければ人は相手にすまい」

幼いころの秀吉は庶民レベルでも最下級に属していた。
しかしだからこそ、約束などを守る律義者という評判を大切に考える。

奢ること

「人に奢ってやるほどの快事はないような気がする」

自分の夢として、いつでも人に奢れるような人間になりたいことを話す秀吉。
与えることは自分のことであることを知っていた。
しかし奢りながら本当に感謝されるのは、なかなか難しい。

依頼

「死ぬ気できた。死ぬ気でこの話に乗ってくれるか」

美濃墨俣に城を築くため、蜂須賀小六に相談に来る秀吉。
命がけの仕事になるため、自分と相手の覚悟を明確にする。

籠城

「人の気が沈めば、戦さはしまいだ。が、ときには打って出ねばならぬ」

墨俣の城の外周は完成するが、作業は継続的に行っていた。
守るのが主だが、攻めることもなければ守れないことを示唆していく。

知行の意味

「殿様に、御損をかけた。倍の千貫はかせぎとらねばならぬ」

墨俣の城を完成させた褒美として、500貫の知行を得た秀吉。
しかし信長に損をさせたとして、褒美以上に稼ぐことを考えていく。

竹中半兵衛

「これはしたり、貴殿ほどのお人のお言葉とも思えませぬ」
「愛するとは使われることではござらぬか」

信長のことを士を愛すると話す秀吉に、半兵衛は士を使っているだけと反論する。
しかし秀吉は能力に合わせて使うことこそ、本当に愛することだと説得する。

取り柄

「わしは、人を裏切りませぬ。人に酷うはしませぬ」
「この二つだけがこの小男の取り柄でございますよ」

秀吉が自分の取り柄として話したこと。
幼い頃より、基本的な考え方は変わっていない。

稲葉山城攻略

「もともとですからな」
「ばくちよ。あたらねば、死ぬまでだ」

稲葉山城攻略において無謀なルートを選ぶ秀吉は、半兵衛に死ぬ可能性を示唆される。
しかし秀吉は必要なこととして、ばくちを承知で採用する。

危険な仕事

「まあ、五分々々だな。が、仕事はつねにそうしたものだ」

危険な相手に対して、調略に向かおうとする秀吉。
半兵衛に止められるが、危険は付きものとして自分で行くことを選ぶ。

智恵と勇気

「智恵とは、勇気があってはじめてひかるものだ。おれはつねにそうだ」

北陸の戦場で柴田勝家とケンカし、引き上げてきた秀吉。
信長に殺される可能性が高かったが、必要なことと判断していた。

神様

「わしの神は、別にいる」
「なんの、織田信長というお人だ」

黒田官兵衛より天主教への入信を打診される秀吉。
断るが、別に神様がいることを話していく。

戦略と信義

(信をうしなえば、天下がとれぬ)

戦略的に価値が無いとして、上月城を助けないという選択をする信長。
しかし秀吉は戦略的には正しくても、大切なことが欠けていると考えていた。

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下巻

欲望

「みろ、人がうごく」
「世を動かすのは、これだ」

備中高松城を攻略するため、大規模な土木工事による水攻めを実行する秀吉。
利益を示すことにより人が動くのを見て、人は欲を刺激すれば動くことを実感する。

勝ち方

「上様は、つぎの九州征伐を考えておられる」
「九州の諸大名が御当家になびくかどうかは、一にこのたびの中国陣の戦勝にかかっている」

毛利側の提案について、部分的に拒否を示す秀吉。
ただ勝てばいいだけで無く、どのように勝つかを問題にする時機に入っていた。

急変

「それほどの事変である。さればおのおの、生を思うな、死を決せられよ」

信長が明智光秀により殺害されたことを知る秀吉。
大変な事態として周りに理解させ、決意を決めさせる。

敗北した場合

「おれには籠城する気は毛頭ないゆえ、兵糧は無用である」
「もし上方における一戦に秀吉敗れたりと聞かば、いそぎ城に火をかけよ」
「わが母もわが妻も刺し殺せ」

光秀との決戦に向かう秀吉は、姫路城の兵糧を全て開放する。
さらに残された親族のことを指示し、負ければ次は無いという覚悟を示す。

悪事

(人間一生のうち、飛躍を遂げようとおもえば生涯に一度だけ)
(渾身の智恵をしぼった悪事をせねばならぬ)

光秀には勝利する秀吉だが、織田家の柴田勝家などが力を持っていた。
清洲で評定が行われる時、悪事と知りながら秀吉はある選択をする。

陽気

「官兵衛、世の事はすべて陽気にやるのよ」

信長の息子である織田信孝を攻めようとする秀吉。
官兵衛でも難しいと考えるが、秀吉は陽気に行なうことで解決しようとする。

貴種

「古来、貴種というものは舌が一枚ではない。言葉が違うものだ」

不利な状況のため、偽りの降伏を申し出る信孝。
しかし秀吉は自分を特別と考えている、信孝の言葉を信用することは無かった。

徳川家康

「家康ごとき者を相手のいくさは、わが野あそびである」

対決姿勢を示す家康に対して、自分も戦いに望むことを軽い感じで話す秀吉。
これは強がりに過ぎないが、必要なことでもあった。

敗北の後

「それほどの人に、のちのち、この秀吉が長袴をはかせ、上洛せしめんこと」
「ひたひたとこの胸のうちにあり」

局地戦だが家康に完敗する秀吉は、逆に家康の武勇を高く評価する。
驚く臣下たちに対して、そんな家康も自分の臣下になることを強く宣言する。

狂言

「なに、狂言よ。おれの天下も、あの狂言できまったわさ」

宣言どおり、家康に臣下の礼を取らせる秀吉。
妻の寧々がその変化に驚きを示した時、秀吉は狂言だったことを話していく。

辞世の句

露と置き露と消えぬるわが身かな
浪華のことは夢のまた夢

有名な秀吉の辞世の句です。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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