「竜馬がゆく」より坂本竜馬の名言まとめました

「竜馬がゆく(司馬遼太郎)」より、坂本竜馬の名言をまとめていきます。
(「竜馬」と「龍馬」がありますが、ここでは作品通り「竜馬」で統一しています)

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1巻

窮屈

「相宿は、ごめんこうむります。わたしは、窮屈なのが大きらいなのだ」
こうして天地の間にねているのがいちばんいい」

相宿の女性は土佐では身分が上になるお田鶴のため、外に出て砂の上で眠る竜馬。
お田鶴が話しかけてきた時、窮屈を嫌うことを話す。
事実でもあるが、もちろん照れも入っている。

学問

「学問のほうで、そっぽをむいている」
「縁がない、ということさ」

操船についてすぐ要領を得た竜馬は、教えていた舵取に学問ができそうと言われた。
しかし学問自体には興味が無いことを話す竜馬だった。
竜馬は学問的な細かいことに興味を示さず、大枠を把握することを重視している。

取り柄

「事情をきこう。ことわっておくが、わしが人にほめられているたった一つの取り柄は、口がかたいということだ」

道で斬りかかられた竜馬は相手を取り押さえたが、その相手は知っている岡田以蔵。
そのため事情を聞こうとした時、まず他言しないことを示す竜馬だった。
口がかたいことを話す人物で、口がかたい人は少数の気がする。

お金の使い方

(金とは、むずかしいものだ)

お金に苦労していた以蔵に対して、お金に困っていない竜馬は自分の分を分け与えた。
しかし強引気味に渡したため心が引っかかる。お金は渡す側も難しいことを知るのだった。
お金は借りるのも難しいが、貸す場合でも問題が起こることは多い。
といって貸さないのも問題が起こることがあるので、お金の貸し借りは本当に難しい。

商才

「こうとわかっておれば古道具屋でもやっておくのだったなあ」

黒船が来襲し、甲冑や刀槍の値段が急騰した。
それを見ていた竜馬は儲けそこなったと感じ、商才の一端を見せるのだった。

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黒船

「その前に、黒船というやつに乗って動かしてみたい」
「ペリーというアメリカの豪傑がうらやましいよ」
「たった四隻の軍艦をひきいて、日本中をふるえあがらせているんだからなあ」

黒船が来襲し、誰もが倒す方法を考えるか、それとも右往左往するだけ。
その中で竜馬は、黒船を動かすことに興味を持つのだった。
敵で合っても、相手の良い所を吸収するのは必要なこと。

命がけ

「あたりまえです。わしは船がすきだから好きなものを見にゆくのに命を賭けてもよい」

黒船に乗り込み実際に見たいと考えた竜馬だが、見つかれば切腹もの。
それでも「好き」という理由だけで、実行したいと考えるのだった。
好ましい考え方だが、最悪の結果もあり得るので判断は難しい。

よき友

「なるほど外夷が来るような時代になると、長州も土州もない。いまにそういう時代がくる」
「きっと天下に風雲がまきおこるだろう」
「そのとき頼むべきは、よき友だけだ。男子、よき友は拝跪してでも求めねばならない」

ある偶然により桂小五郎と出会った竜馬。
これからの時代を見越して、桂との友誼を求めるのだった。
「藩」の壁がある時代に、「人」を見ることは簡単なようで難しい。

眠り

「眠っちょりませぬ。この坂本竜馬だけは、たったいま眼をさまされた」
「もっとも眼をさましてもなにも見えちょりませぬ。しかしわしの眼もいずれ見えるじゃろ」

桂小五郎に土佐が眠ってると言われた竜馬。
しかし自分は「今」眼を覚ましたことを話すのだった。
実質的なことは別にして、このようなことをさらっと言えるのが竜馬の魅力になる。

泥棒

「泥棒ですよ」
「驚くことはありませんよ。盗賊とはいえ、あそこまで長い年期が入ると、人間に妙な底光りがしてきて、四書五経をなまっかじりしている駈けだしの儒者などより、ずっと人間も話もおもしろい」

来ていた人物について竜馬に尋ねると、「泥棒」と言われて驚くさな子。
しかしその人物の良さを話し、身分や職業にこだわらない竜馬だった。

太平の世

「おれは無事太平の世ならきっとそうしている男だろう」
「しかし今の世にうまれておれは猫になりたくない」
「やはり名のとおり千里を征く竜馬になりたい」
「おれが千里の竜馬にならなければ日本はどうなる」

猫のように気ままに生きる自由さを持っていると言われた竜馬。
その点に自覚はあるが危機感も感じていて、自分のすべきことを考えるのだった。
逆の見方をすれば、現代においても埋もれている才能は多いだろう。

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噂話

「わしなどは不用心で、瓜田に履(くつ)を入れっぱなしのような男じゃ」
「それでうわさが立つならやむをえん」
「行動はわしにまかせ、うわさは人の口にまかせる。その式でゆきます」

人々に誤解を招くような噂が立っていることを、お田鶴に指摘された竜馬。
しかし噂などは一向に気にもならないのだった。
噂をする暇があるなら、自分の行動をする方がいい?

野望

「野望というものだ」
「剣だけではつまらん」

結婚について千葉重太郎に聞かれたが、乗り気にはなれない竜馬。
剣による安定した生活は求めておらず、その先にある何かを求めるのだった。

田舎者

「しかしこわいぞ」
「江戸っ子が田舎者にしてやられるときがくるかもしれん」

重太郎と話をしている時、江戸っ子と田舎者の違いの話になる。
洗練されていないが危機感を持つ田舎者に、江戸っ子が負けると予言する竜馬だった。
中心地からは改革は起こっても革命は起こらない。
しかし現代において、地方から生まれるエネルギーはあるだろうか?

坂本竜馬

「坂本竜馬じゃ」

強敵に対して負けると話し、武市半平太に「武士ではないのか」と強く聞かれた竜馬。
その時に竜馬は、自分以外の誰でもないことを話すのだった。

2巻

広言

「かといって、わしたちがさわいでなんになる」
「わしは、広言するようだが、天下がわしを必要とするようになるまで、ひたすらに剣技を練る。わしは、土佐へ帰る」

江戸に出ている竜馬は、滞在期限により土佐に帰ることになる。
しかし武市半平太は世間が大変な時のため、竜馬に延期することを提案する。
その時に竜馬は、自分がすべきは今では無いことを語り、土佐に帰るのだった。
竜馬という人物の本質は、最後にまとめることにあるのかもしれない。

金と命

「なるほど金とは大事なものじゃ」
「うかうかすると、三文餅のかわりに命を渡さねばならぬことになる」

江戸から土佐に帰る時、修行として金を持たずに出発する竜馬。
途中で剣術の稽古をつけることで稼げると考えていた。
しかし早速の休憩で餅一つ食べれなかったが、ある男からごちそうになる。
餅一つで男の用心棒的な立場になる竜馬は、お金の大切さと怖さを改めて感じるのだった。
お金が全てでは無いが、少しのお金が無いばかりに人生が狂う時もある。

自分のこと

「まだ自分が、わかりません」
「しかし、まあ夢中で日をすごしておれば、いつかはわかるときが来るじゃろ、と自分では思うちょります」

旅の途中に、自分が宮本武蔵のように自分だけを極めるタイプか、伊藤一刀斎のように理をたて万人に伝えるタイプかを問われる竜馬。
今は分からないが将来には分かることを、はっきりと伝えるのだった。
分からないことを分かっているのは大切なこと。

武士

「まあ、やります」
「武士はそれだけです。坂本竜馬はいずれ機会をみて、天を駈け、地を奔るときがくるでしょう。まあ、待って賜んせ」

土佐時代から知っているお田鶴さまに、天下のために働くように問われる竜馬。
ここでも覚悟だけで、今では無いことを語る竜馬だった。

人斬り

「武士はそれによって人を斬り、ときにはおのれを斬る」
「盗賊の殺人とおのずからちがう」

一緒に旅をしていた盗賊の藤兵衛が、自分たちを探っている相手を殺害する。
それをとがめたが、盗賊は竜馬も人殺しの技を使う剣客と指摘する。
その時に竜馬は、武士と盗賊の違いを語るのだった。
言ってることは理解できるが、都合のいい武士の理屈のようにも感じる。

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学問の怖さ

「知ってたまるか。知れば、小心翼々たる腐れ儒者ができるじゃろ」

土佐に帰った竜馬は学問として本を読み始めるが、師匠は求めなかった。
武市半平太は、そんな竜馬に学問の怖さを話そうとする。
しかし竜馬にとっての学問とは、学者になることではなかった。
学問のための学問を求めれば、ただの学者になってしまう。

竜馬の頭

「わからん。わしは文字を見ちょると、頭に情景が絵のように動きながら浮かんで来おる」
「それを口で説明しちょるだけじゃ」

竜馬は本を読んでいるが、笑いが起きるほど無茶苦茶な読み方だった。
しかし内容は正確に把握しているので、不思議に感じる仲間たち。
その時に竜馬は細かい読み方ではなく、流れから理解していることを語るのだった。
学問から知恵を得るためには、細かい所はむしろ邪魔かもしれない。

倒幕

「しかし、誓って幕府は倒す」
「地に坂本龍馬があるかぎり、幕府は倒してみせる。が、わしの法でやる」

武市半平太は倒幕の盟約として、竜馬に「金打(きんちょう)」を望んだ。
しかし拒んだため、疑問に感じる半平太。
その時に竜馬は、半平太とは考え方が違うことを語るのだった。

悪人の限界

「悪人ならなお打てぬ」
「半平太、お前が悪謀家じゃということになれば、もはや人がまわりに集まって来るまい」
「人が集まらぬと大事はできぬ」
「されば半平太、悪人というのは、結局、小事ができる程度の男のことだぞ」

暗殺や策謀を目的のために実行しようとする武市半平太。
本人も善人ではなく悪人であることを自覚していたが、それを良しとしている。
小事ではなく大事を行いたいと考えている竜馬。
今の半平太のやり方を、どうしても認めることが出来なかった。

剣術

「剣術なんてものは、しょせん、これだけのものさ」

他流試合を申し込まれ、不公平ながらもギリギリ勝利する竜馬。
相手に対して、剣術の勝ち負けを「これだけのもの」と語るのだった。
剣術を追求したからこそ、限界を感じるのかもしれない。

仕合せ

「礼はいわぬ。いいかげんな礼言葉をならべれば、うそになるだろう」
「人の一生の仕合せというのは、こういうことらしい」

少しの間だが、世話になった女性と分かれる竜馬。
相手の気持ちを知りながらも、あえて言葉を尽くさないのだった。

未来

「えらくはならん。しかし百年後に、竜馬という男はこういう仕事をした、と想いだしてくれる人がいるだろう。そんな男になる」

「えらくなる」と言われた竜馬。
その時に自分の未来を語るのだった。

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