「ボクはやっと認知症のことがわかった 自らも認知症になった専門医が日本人に伝えたい遺言(長谷川和夫)」の名言をまとめていきます。
ボクはやっと認知症のことがわかった
はじめに
自分が認知症になってみて実感したことは、認知症は、
いったんなったら固定したもののように思われがちですが、そうではないということです。
第1章
自分の体験の「確かさ」が、はっきりしなくなってきたのです。
自分がやったことと、やらなかったことに対して確信がもてない。
認知症でいちばん多いアルツハイマー型認知症の場合、
一般的に、まず時間の見当がつかなくなり、
次に場所の見当がつかなくなり、最後に人の顔がわからなくなるといわれます。
だから絶対に人ごとではない。
わがことだと思って認知症のことを知っておくのが大切だと思います。
少なくとも、認知症であることをさげすんだり、
恥ずかしいと思わせてしまったりする社会であってほしくはありません。
第2章
認知症の本質は「いままでの暮らしができなくなること」だといえます。
最も重要なのは、周囲が、認知症の人をそのままの状態で受け入れてくれることです。
いちばん大きな危険因子は加齢ですが、人間誰しも、年をとるのを避けることはできません。
そうだとすると、認知症の予防は、「一生ならない」ことよりも、
いかに「なる時期を遅らせられるか」が重要になります。
第3章
何かを決めるときに、ボクたち抜きに物事を決めないでほしい。
ボクたちを置いてきぼりにしないでほしいと思います。
第4章
検査を行うにあたって、ぜひ注意していただきたいことがあります。
「お願いする」という姿勢を忘れないでほしいということです。
第5章
高齢化はどの国でも進んでいるので、認知症は世界的な課題といえます。
高齢化と長寿化が進んでいる日本が役に立てることは、たくさんあると思うのです。
第6章
認知症になると、無視されたり軽んじられたり、
途端に人格が失われたように扱われるのは、ひどく傷つきますし、不当なことです。
第7章
認知症が進んでも、嬉しい、悲しいといった喜怒哀楽の感情は最後まで残るといわれます。
実際に認知症になってみて、そのとおりだと思いました。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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