「神様のカルテ(夏川草介)」の名言まとめました

「神様のカルテ(夏川草介)」の名言をまとめていきます。

神様のカルテ

第一話 満天の星

無茶と思うであろう?
無茶なのである。

膨大な患者に対して対応するのは内科医1人に研修医2人だけ。
内科医・栗原一止は対処できるか自問し不可能と判断するが、患者は待ってくれなかった。

世の中というものは、こうやって回っているのだ。

対処は不可能と判断しながらも、専門外の分野も「救急医」として処理する一止。
決して良いとは言えないが、それが現実として受け止める。
ただこれを誰もが受け止め、しかも問題があったとしても処理してしまう。
良く言えば現実的だが、悪く言えば本質をスルーしてるのかもしれない。

「先生のそういうところは長所ですけど、今の救急部の状況では短所です」
「簡単なことです。ゆとりはないということです」

心筋梗塞の患者が出たため、研修医にも勉強させたいと考える一止。
しかし看護師長から余裕が無いとして却下される。

理念は完璧である。しかし内実はそう単純ではない。

「24時間365日対応」を実施する病院で働く一止。
理念は立派だが慢性的な人員不足のため、現場にばかり負担が掛かっている現実を嘆く。

「今のように多忙な病院で多くの患者を診ていくことが医者の本分と思っている」
「そういう人間に高度医療とやらがどこまで必要なのか、私の中でも結論は出ていない」

大学病院からの誘いを受けている一止だが、残るか行くべきかの選択に迷っている。
それぞれの良さを聞いた後、地方の現場と高度医療の必要性を考えてることを話す。

私は改めて実感する。悲しむのは苦手だ、と。

また患者の最期を看取った一止。
最善を尽くしたと考えるが関係者の思惑を感じ、最終的にはこの感覚に帰結する。

「ついでにイチさんが背負い込んでいる重い荷物も、少し減らしてもらうようお願いするつもりです」

一止の妻で写真家の榛名は外国から帰ってくるが、一止が思い悩んでるのを感じる。
一緒に深志神社に行くことを提案し、断る隙も与えずに決定する。

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第二話 門出の桜

「治療法を考えるのではない。本人にどう話すかを考えるんだ」

急に腫瘍が大きくなり、余命は1ヶ月もないと判断する一止。
治療法は無かっため、どのように患者に伝えればいいか思い悩む。

「まだまだです。なかなか良い月が出ませんので」
「ありますよ。空の向こうには、良いお月様と悪いお月様がいて、どちらが出てくるかは実際に会うまでわからないんです」

松本城と月を合わせて写真を撮っている榛名。
写真の出来を一止が聞いた時、榛名は感傷的なことを話していく。

「世人がなにをぼやこうが、我々はひとつ確かなことを知っている」
「あそこに住まう人々が皆一様に、懸命に生きようとしている人だということだ」
「無論、我々も含めてな」

一止と榛名が住む御嶽荘は、怪しげな人達が住んでる場所として周りから見られていた。
少し憂いのある榛名に対して、一止は関係ないことを話していく。

「人は機械ではないのだ」

ある患者に対して心臓には問題ないことを聞く一止。
しかし実際に診察した先生は、具体的なことだけが問題では無いことを伝える。

「かまわぬ。生きている。そこに意義がある」

結果的に助かったが、途中でいろいろと手間を掛けさせたことをある人物は謝る。
しかし一止は生きていることに意義があるとし、謝罪を必要としなかった。

第三話 月下の雪

どう正論を投げつけられても、我々はとにかくひとりでも病者を救うため”少しでもまし”な選択肢を選ぶだけである。

病院の対応や体制は、理想とは程遠いことを理解する一止。
改善を願うが、未来より今やるべきことだけを考えるのだった。

人生の岐路というものは、いつでも急に目の前に現れて人を動揺させる。

一止の意思と関係なく、大学病院への見学が決まる。
見学後に行くかどうかは自分で決めれるが、見えない力を感じて動揺してしまう。

だが、それが本当に”生きる”ということなのか?

患者の病状が急変し危篤状態になるが、あらゆる手を尽くせば数日は延命できる。
しかし意識も戻らず心臓だけが動いている延命について、一止は生きる意味を考える。

病むということは、とても孤独なことです。

亡くなった患者さんの遺書とも言える、自分への手紙を見つける一止。
そこには病気で孤独だったこと、しかし先生に会えた幸せが書かれていた。

惑い苦悩した時にこそ、立ち止まらねばならぬ。

多くの人が新しいこと、そして前に進むことばかりを考えている。
しかし一止は迷った時こそ立ち止まるのが必要なことを実感する。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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