「R帝国(中村文則)」の名言・台詞をまとめていきます。
R帝国
第一部
朝、目が覚めると戦争が始まっていた。(矢崎)
何かと常に接続していなければ、人々は落ち着かなかった。(矢崎)
「世界の出来事に偶然はない」(片岡)
こいつはこんなことをする人間なのだ。
こんなことをする人間がどうなったってどうでもいい。(矢崎)
「今にみているがいい」
「俺はこのまま死ぬが、私達の仲間はまた次々と生まれてくる」(難民の男性)
「次々と生まれてくる我々をまたお前達は次々と殺すだろうが」
「私達はまた次々と生まれてくる」(難民の男性)
「ついにお前達を殺すまで私達は次々と生まれてくる」(難民の男性)
だが私達に選択肢はなかった。
このまま死ぬか挑戦して死ぬかの違い。(アルファ)
「人生というのは、楽しむためにあるの」
「あなたは生きて、人生を楽しまなければならない」
「あなただけでも生きるの」(アルファの叔母)
本当だろうか?
でももっともらしい言葉に、子供の私は黙った。(アルファ)
もっともらしい言葉。
以後、私達はこういったもっともらしい言葉の渦の中で生きることになる。(アルファ)
「賃金は異常に低かったが少なくとも労働内容は正常だ」
「でも働いている時はいいが、働けなくなった者に対しこの国は冷たい」(アルファ)
「世界の歴史が、全て自然発生的に起こると思うほど君は甘ちゃんじゃないだろう?」(加賀)
「周りがどう思うかより、自分の問題じゃないかな」
「自分が本当はどうだったかが問題というか」(栗原)
彼らはいつも、相手の弱点を探して狙い、利用する。
大昔から現在まで使われる手だが、つまりそれだけ有効ということだった。
「これが人間というものだ!」(加賀)
「どうだい!」
「この偽善に満ちた言葉を!(加賀)
「誰もが自分達の身が可愛いから賛同してるとは思っていない!」
「そう思いたくないから、別の言葉を吐き続けている!」(加賀)
「戦争は、各国の最新兵器のアピール合戦の場になる」
「他国から、その兵器が有効と思われれば、大量に輸出できるからね」
「ビッグ・ビジネスだ」(矢崎)
「そうやって生きて、楽しいか」
「こんな事態を招いてまで、この世界は存続する価値があるのか?」(アルファ)
「世界は間違い続けているのに、お前達は生きている」
「いつまで私達を犠牲にするつもりだ」(アルファ)
「私は認めない」
「お前達を認めない」(アルファ)
第二部
事実? そんなものに何の意味がある?(ある男性)
私達の幸福はどれも脆くてあやふやで、いつ崩れるかわからない。(ある女性)
だから他の人に承認してもらうことで、羨ましがってもらうことで、
自分達の幸福を補強したくなる。(ある女性)
「萎縮は伝播する。だからお父さんは、萎縮するわけにはいかないんだ」
「…誰か他の人の小さな勇気を、くじかないためにもね」(サキの父)
「彼女は正しいことをした。だがこのような姿になった」
「つまり、幸福に生きることと、正しく生きることは違う」(加賀)
「君に今から、情報という名の絶望の種子をあげよう」(加賀)
「僕は自分のままで…自分の信念のままで、大切な記憶を抱えながら生涯を終えます」
「それが僕の…プライドです」
「お前は人間というものがわかっていない」
「人々が欲しいのは、真実ではなく半径5メートルの幸福なのだ」(加賀)
「お前は我々”党”に敗北したのではない」
「人々に敗北したのだ」(加賀)
「もう善悪じゃない。私は自分がそうなりたくないと思う人間になりたくないだけ」
「こうありたいという人間になろうと努力するだけ」(サキ)
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