「博士の愛した数式(小川洋子)」の名言まとめました

「博士の愛した数式(小川洋子)」の名言をまとめていきます。

博士の愛した数式

いつどんな場合でも、博士が私たちに求めるのは正解だけではなかった。

家政婦とその息子が正解をした時はもちろん、博士は間違いも求めていた。
間違えること、間違えることが出来る環境を大切にするべきである。

彼はこの世に背広以外の洋服があるのを知らなかったのかもしれない。
他人がどんな装いをしているかなど興味はなく、まして自分の見かけにこだわって無駄な時間を消費するなど考えられなかったのだろう。

人によっては服を楽しむことを知らなくて、かわいそうと思うかもしれない。
しかし本人は、服を選ばないといけないなんてかわいそうと思ってるかもしれない。

「僕は今考えているんだ。考えているのを邪魔されるのは、首を絞められるより苦しいんだ」

考え事をしてる博士に話しかけた家政婦が言われたこと。
言ってることは理解できるが、こういう人は後で聞かれなかったと怒るのでやっかいだ。

「本当に正しい証明は、一分の隙もない完全な強固さとしなやかさが、矛盾せず調和しているものなのだ」

証明では速さよりも美しさを重視する博士が考えていること。
言いたいことは分るが、何を意味してるかは分からない。

「直感は大事だ。カワセミが一瞬光る背びれに反応して、川面へ急降下するように、直感で数字をつかむんだ」

後に膨大な計算が必要でも、最初の直感がなければ始めることすら出来ない。
また数学者がこんな文学的は表現をするかには興味がある。

「数の誕生の過程を目にした者は一人もいない。気が付いた時には、もう既にそこにあったんだ」

もっともらしい言葉だが、矛盾があるように感じるのは自分だけだろうか?
数字を発明したのが人であるのは間違いなく、誰かは確実に存在するはず。
記録が残っていないからといって、「いない」と表現するのはどうだろうか?

「必ず答えがあると保証された問題を解くのは、そこに見えている頂上へ向かって、ガイド付きの登山道をハイキングするようなものだよ」

数学の難問を問いている博士を褒めた家政婦が言われたこと。
答えが分からないから解くのであって、答えがあるものは確認に過ぎないのかもしれない。

「そう、まさに発見だ。発明じゃない」

数の関係性を解き明かすことを「発見」と表現する家政婦。
それを聞いた博士は、まさにその通りとばかりに喜びを表す。

「実生活の役に立たないからこそ、数学の秩序は美しいのだ」

数学を発展させるには無駄を許容し、また数学すら芸術と捉える感性が必要になる。
皮肉なことだが古代ギリシアで芸術が発展したのは、奴隷制度があったおかげでもある。

「それは数学の目的ではない。真実を見出すことのみが目的なのだ」

数学の理論が暗号などの分野で戦争に利用されたことを話す博士。
純粋な発明でさえ悪用するのだから、戦争がいかに愚かしいことかが分る。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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