「注文の多い料理店(宮沢賢治)」の名言・台詞をまとめていきます。
注文の多い料理店
「どなたもどうかおはいりください。けっしてごえんりょはありません」(料理店)
「このうちは料理店だけれどもただでごちそうするんだぜ」(紳士)
「どうもそうらしい。けっしてごえんりょはありませんというのはその意味だ」(紳士)
「ことにふとったおかたやわかいおかたは、大かんげいいたします」(料理店)
「きみ、ぼくらは大かんげいにあたっているのだ」(紳士)
「ぼくらは両方かねてるから」(紳士)
「当軒は注文の多い料理店ですからどうかそこはごしょうちください」(料理店)
「なかなかはやってるんだ。こんな山のなかで」(紳士)
「注文はずいぶん多いでしょうがどうかいちいちこらえてください」(料理店)
「これはきっと注文があまり多くてしたくがてまどるけれどもごめんくださいとこういうことだ」(紳士)
「お客さまがた、ここで髪をきちんとして、それからはきもののどろを落としてください」(料理店)
「作法のきびしいうちだ。きっとよほどえらい人たちが、たびたびくるんだ」(紳士)
「鉄砲とたまをここへおいてください」(料理店)
「どうかぼうしと外套とくつをおとりください」(料理店)
「ネクタイピン、カフスボタン、めがね、さいふ、その他金物類、ことにとがったものは、みんなここにおいてください」(料理店)
「なにかの料理に電気をつかうとみえるね。金気のものはあぶない。ことにとがったものはあぶないとこういうんだろう」(紳士)
「つぼのなかのクリームを顔や手足にすっかりぬってください」(料理店)
「これはね、外がひじょうに寒いだろう。へやのなかがあんまりあたたかいとひびがきれるから、その予防なんだ」(紳士)
「クリームをよくぬりましたか、耳にもよくぬりましたか」(料理店)
「そうそう、ぼくは耳にはぬらなかった。あぶなく耳にひびをきらすとこだった。ここの主人はじつに用意周到だね」(紳士)
「料理はもうすぐできます。十五分とお待たせはいたしません。すぐたべられます。はやくあなたの頭にびんのなかの香水をよくふりかけてください」(料理店)
「この香水はへんに酢くさい。どうしたんだろう」(紳士)
「まちがえたんだ。下女がかぜでもひいてまちがえていれたんだ」(紳士)
「いろいろ注文が多くてうるさかったでしょう。お気のどくでした。もうこれだけです。どうかからだじゆうに、つぼのなかの塩をたくさんよくもみこんでください」(料理店)
最後まで読んで頂きありがとうございました。