「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(ブレイディみかこ)」の名言・台詞をまとめていきます。
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
はじめに
「老人はすべてを信じる。中年はすべてを疑う。若者はすべてを知っている」と言ったのはオスカー・ワイルドだが、これに付け加えるなら、「子どもはすべてにぶち当たる」になるだろうか。(著者・母、以降無記入)
きっと息子の人生にわたしの出番がやってきたのではなく、わたしの人生に息子の出番がやってきたのだろう。
2
「無知なんだよ。誰かがそう言っているのを聞いて、大人はそういうことを言うんだと思って真似しているだけ」
「頭が悪いってことと無知ってことは違うから。知らないことは、知るときが来れば、その人は無知ではなくなる」
「そうやってな、他人にしたことは、ぜんぶ自分に返ってくるんだよ」(配偶者・父)
3
問題の根本にあるのは、リアルな貧しさだからである。
「自分たちが正しいと集団で思い込むと、人間はクレイジーになるからね」
4
「多様性ってやつは物事をややこしくするし、喧嘩や衝突が絶えないし、そりゃないほうが楽よ」
「楽ばっかりしてると、無知になるから」
「無理やりどれか一つを選べという風潮が、ここ数年、なんだか強くなっていますが、それは物事を悪くしているとしか僕には思えません」(校長)
分断とは、そのどれか一つを他者の身にまとわせ、自分のほうが上にいるのだと思えるアイデンティティを選んで身にまとうときに起こるものなのかもしれない。
「法は正しいってのがそもそも違うと思うよ。法は世の中をうまく回していくためのものだから、必ずしも正しいわけじゃない」
「差別はいけないと教えることが大事なのはもちろんなんだけど、あの先生はちょっと違っていた」
「どの差別がいけない、っていう前に、人を傷つけることはどんなことでもよくないっていつも言っていた。だから2人を平等に叱ったんだと思う」
5
「善意は頼りにならないかもしれないけど、でも、あるよね」(息子)
6
いまや親に資本がなければ、子どもが何かに秀でることは難しい。
7
「もう授業やクラブ活動のためだけに学校予算を使える時代じゃない。貧困地区にある学校は、子どもたちの生活というか基本的な衣食住から面倒を見なければいけない」(先生、ミセス・パープル)
9
英国には両方の考え方の人たちが生きているのだというファクトを醒めた目で冷静に受け入れ、その現実とともに暮らしているのは実は子どもたちかもしれない。
10
なんで日本に行くといつも誰かに叱られているのだろう。
11
未来は彼らの手の中にある。世の中が退行しているとか、世界はひどい方向にむかっているとか言うのは、たぶん彼らを見くびりすぎている。
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「いじめられてもいじめられても、絶対に学校を休まないって、ちょっとすごいと思う」(息子)
「僕は、人間は人をいじめるのが好きなんじゃないと思う。……罰するのが好きなんだ」(息子)
「もしそうだとしても、反撃したら、するだけ傷つく。反撃して傷ついて、またそれで相手を憎んで反撃して傷ついて、また憎んで反撃して、で、それで終わりはどこにあるの?」(息子)
「これって、そういう勝ち負けの問題なの? いじめって、闘いなの?」(息子)
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「日本に行けば『ガイジン』って言われるし、こっちでは『◯◯ク』とか言われるから、僕はどっちにも属さない。だから、僕のほうでもどこかに属している気持ちになれない」(息子)
明けない夜がないように、引かない知恵熱だってない、と信じたい。
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イエローでホワイトな子どもがブルーである必要なんかない。
最後まで読んで頂きありがとうございました。