「ノルウェイの森(村上春樹)」の名言まとめました

「ノルウェイの森(村上春樹)」より名言をまとめていきます。

ノルウェイの森 上巻

肩の力

「どうしてそんなこと言うの?」
「肩の力を抜けば体が軽くなることくらい私にもわかっているわよ」
「そんなこと言ってもらったって何の役にも立たないのよ」

ワタナベが肩の力を抜くように話した時、直子が返したこと。
軽い感じで言っただけなのに、直子が切れたように返しているのは2種類の捉え方がある。
一つ目は、なぜこんなことで怒ってるんだという、ワタナベよりの捉え方。
もう一つは、分かりきったことを言うなという、直子よりの捉え方。
私は後者だが、前者の方が生きやすいのだろう。

記憶

僕はときどきひどく不安な気持になってしまう。
ひょっとして自分はいちばん肝心な部分の記憶を失ってしまっているんじゃないかとふと思うからだ。

37歳のワタナベが過去を思い出そうとした時に感じたこと。
記憶は覚えているからこその記憶である。
記憶を失っていれば、記憶を失っているということにすら気づけない。

共同生活

「ここで暮らすしかないんだと思えば、それなりに暮らせる。そういうことだよ」

寮で共同生活を始めたワタナベに、自分はしたことが無いので問いかける直子。
ワタナベは煩わしく感じる所もあるが、慣れれば問題ないことを話していく。
人は必要に迫られればどこでも暮してゆける。

言葉

「ちゃんとした言葉っていうのはいつももう一人の私が抱えていて」
「こっちの私は絶対にそれに追いつけないの」

最近うまく話すことが出来ないと話す直子。
精神的なことから、自分が話していることが分からなくなる時がある。
話をしている時、自分を見ている自分を感じる時がある。
協調してればいいが、相反してしまうと言葉が出なくなってしまう。

死と生

死は生の対極としてではなく、その一部として存在している。

高校生の時、親友を自殺で失うワタナベが考える死生観。
分るようで、よく分かりません。ただ死と生の順番を入れ替えても成り立つように感じる。

時の洗礼

「現代文学を信用しないというわけじゃないよ」
「ただ俺は時の洗礼を受けてないものを読んで貴重な時間を無駄に費したくないんだ」
「人生は短い」

死後30年を経ていない作家の本は読まないと話す永沢。
ワタナベに話した理由がこれ。
時の洗礼を受けて名作と呼ばれる作品は、確かに名作である。
ただ駄作を読むからこそ名作の良さが分かり、また駄作を駄作として読むのも楽しい。

孤独

「孤独が好きな人間なんていないさ。無理に友だちを作らないだけだよ」
「そんなことしたってがっかりするだけだもの」

一人旅をしていたと話すワタナベに、孤独が好きなのかと問いかける緑。
その時にワタナベが返したこと。
一人でいるのが好きなのと、嫌いな人と一緒にいたくないのとは全然違う。
そして一緒にいたいと心から思う人なんて、めったに出会わない。

二人の未来

「私たち二人は離れることができない関係だったのよ」
「だからもしキズキ君が生きていたら、私たちたぶん一緒にいて、愛しあっていて」
「そして少しずつ不幸になっていったと思うわ」

高校生の時、幼馴染で恋人のキズキを自殺で失う直子。
もし生きていたら分かれなかったとしても、不幸になることは予想していた。
正直な所、意味は分るが理解は出来ない。

理解

「ねえ、君はわかってない。どうなるかといった問題ではないんだよ」

療養所で治療を受けている直子は、自分を理解したがるワタナベが理解できない。
そのことを問いかけた時、ワタナベが返したこと。
人はどうしても損得で考えてしまう。
しかし人の感情はそれだけでは無いが、受け手としては素直に考えられないかもしれない。

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ノルウェイの森 下巻

世界

「たぶん世界にまだうまく馴染めてないんだよ」

直子の療養所から東京に戻ってきて、緑に会うワタナベ。
ぼんやりしてることを聞かれた時、ワタナベが話したこと。
冗談ならともかく、本気で言っているのがちょっと...

努力と労働

「あれは努力じゃなくてただの労働だ」

外務省に内定した永沢は、世の中の人は努力していないことを話す。
ワタナベは身を粉にして働いてると反論した時、永沢が語ったこと。
個人的にも頑張ってると努力してるが、一緒になっている人がいるとは感じている。
ただこれを言うと猛反発を食らうため、人には言わないようにしている。

交際相手

「そういうのってたぶんどうしようもないことなのよ」
「自分ではどうしようもないことなのよ」

女性関係にいい加減な永沢と付き合っている、魅力的だが一般的な感覚を持つハツミ。
ワタナベがなぜ付き合っているかを問いかけて時、ハツミが話したこと。
理性の問題で無いことは分る。
しかし人はなぜ、ダメと分かりながら魅力を感じるのですかね?

同情

「自分に同情するな。自分に同情するのは下劣な人間のやることだ」

同じ寮に住んでいた永沢が、出ていく時にワタナベに話したこと。
自分に同情するのは、自分を弱者だと認めていること。
そして多くの場合、同情という弱者アピールにより、相手を振り向かそうとしている。
ただ本人に自覚があることは稀のため、指摘すると激怒される。

救い

「そう思いたいね。そう思わないと救いがない」

恋人の存在を聞かれ、直子をイメージして遠距離と話すワタナベ。
気持ちが通じ合っていることを更に聞かれ、そう合って欲しいことを話していく。
こういう質問を平気でする人が嫌いです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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ノルウェイの森 文庫 全2巻

→職業としての小説家
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