「死神の精度(伊坂幸太郎)」の名言・台詞をまとめていきます。
死神の精度
死神の制度
私は、人間の死についてさほど興味がない。(死神・千葉、以降無記入)
人の死には意味がなく、価値もない。つまり逆に考えれば、誰の死も等価値だということになる。だから私には、どの人間がいつ死のうが関係がなかった。
さっさと終わらせたいものだ。毎度のことながら思う。やるべきことはやるが、余計なことはやらない。仕事だからだ。
「つらい毎日?」
「いいえ。つらすぎる毎日」(藤木一恵)
「寿命はあるさ。ただ、誰もが寿命で死ぬとは限らないんだろうが」
床屋が髪の毛を救わないように、私は彼女を救わない。
死神と藤田
「仕事は本気でやるに決まっている」
吹雪と死神
一日、という単位は、あくまでも人間が作った単位に過ぎない。他の宿泊客にとっては、ひどく長い一日だったかもしれないが、私からすればあっという間の夜だった。
正直なところ、私が必死になり、真相を明らかにする必要はなかった。誰が死のうと、誰が誰を殺したのであろうと、関係もなければ、興味もない。
「いえ、僕は別にどうするつもりもないですよ。警察に行くつもりもないですし、こう言っては何ですが、みなさんのことはどうでもいいんですよ。忘れることにします」
恋愛で死神
無事に死ぬ、とは妙は表現かもしれないが、私たちからすればそういうことになる。
「俺は、思ったことはすぐに口にしてしまうんだ。人生なんていつ終わってしまうか分からないんだから、話は交わせる時に交わしておくべきだ」
「人間が作ったもので一番素晴らしいのはミュージックで、もっとも醜いのは、渋滞だ。それに比べれば、かたおもいなんていうものは大したものではない。そうだろ?」
旅路を死神
運が悪いのは、死神に選ばれたおまえのほうではないか、と教えてやりたかった。
「人が生きているうちの大半は、人生じゃなくて、ただの時間、だ」
人を殺した意識や実感がないのだろう。自分の置かれている状況に、真実味が持てていない。無邪気で、屈託がない、とも言えるが、愚かとも言える。
「想像力が足りないんだ」
「俺は困らないな。おまえが死んでも、困らない」
「人間はよく計算間違いをする」
「悪いな。俺は何を聞いても、驚かない」
「別に俺は、真実を知っているわけでもないし、真実が知りたいわけでもない。思いついたことを口にしただけだ」
死神対老女
「人間というのは、眩しい時と笑う時に、似た表情になるんだな」
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