「怪人二十面相(江戸川乱歩)」の名言・台詞まとめ

「怪人二十面相(江戸川乱歩)」の名言・台詞をまとめていきます。

 

怪人二十面相

はしがき

東京中の人が「二十面相」のうわさばかりしているというのも、じつは、こわくてしかたがないからです。

 

人か魔か

「いいえ、賛美じゃありません。でも、あいつは研究すればするほど、おそろしいやつです。あいつの武器は腕力ではありません。知恵です」

 

魔法使い

「二十面相は童話の中の魔法使いです。だれにでもできないことを、実行してみせるのです」(二十面相)

 

少年探偵

「それくらいのことがわからないでは、探偵の仕事はできません」(小林芳雄、少年)

 

「相手が魔法使いなら、こっちも魔法使いになるのです。ひじょうに危険な手段です。でも、危険をおかさないで、手がらをたてることはできませんからね」(小林)

 

「それは大じょうぶです。相手が小さな泥棒ですと、かえって危険ですが、二十面相ともあろうものが、約束をたがえたりはしないでしょう」(小林)

 

「あなたはぼくたちの生活をごぞんじないのですよ。探偵なんて警察官と同じことで、犯罪捜査のためにたおれたら本望なんです」(小林)

 

七つ道具

いかにも子どもらしい思いつきでした。でも、子どものむじゃきな思いつきが、ときには、おとなをびっくりさせるような、効果をあらわすことがあるのです。

 

おそろしき挑戦状

いくらかわいい小林君のためだって、ぼくの一身を犠牲にすることはできない。勝利によっているあの子どもには気のどくだが、少々実世間の教訓をあたえてやったわけだ。(二十面相)

 

悪魔の知恵

「あなたは、二十面相がどんな人物かということを、おわすれになっていたのですね」(二十面相)

 

巨人と怪人

「ぼくこそ、きみに会いたくてしかたがなかったです」
「汽車の中で、ちょうどこんなことを考えていたところでしたよ。ひょっとしたら、きみが駅へ迎えに来ていてくれるんじゃないかとね」(明智小五郎)

 

「明智君、きみは、ぼくが想像していたとおりの方でしたよ。最初ぼくを見たときから気づいていて、気づいていながらぼくの招待に応じるなんて、シャーロック=ホームズにだってできない芸当です」

「ぼくはじつにゆかいですよ。なんて生きがいのある人生でしょう。ああ、この興奮の一時のために、ぼくは生きていてよかったと思うくらいですよ」(二十面相)

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トランクとエレベーター

「なんてすばらしい冒険だ。この気持、きみにわかりますか。命がけですよ。ぼくは今、何十メートルとも知れぬ絶壁の、とっぱなに立っているのですよ」(二十面相)

 

「きみ、なにもそうビクビクすることはありゃしない。きみの正体を知りながら、ノコノコここまでやってきたぼくだもの、今、きみをとらえる気なんかすこしもないのだよ」(明智)

 

「今やすやすととらえるのは、少しおしいよう気がするのさ」
「いずれ、きみをとらえるときには、大ぜいの部下も、ぬすみためた美術品の数々も、すっかり一網に手に入れてしまうつもりだよ」(明智)

 

二十面相の新弟子

なぜだかわかるかい。さっきホテルで、ぼくはあいつを、じゅうぶんはずかしめてやった。
あれだけの凶賊を、探偵がとらえようともしないで逃してやるのが、どんなひどい侮辱だか、きみには想像もできないくらいだよ。(明智)

 

「ぼくは、けっして二十面相なんかに、出しぬかれやしないからね。たとえぼくの身があぶないようなことがあっても、それも一つの策略なのだから、けっして心配するんじゃないよ」(明智)

 

「まあ、ぼくを信じていたまえ。きみも知っているだろう。ぼくが一度だって失敗したことがあったかい」(明智)

 

怪盗の巣くつ

「だが、きみが今まで見たのは、この家の機械じかけの半分にもたりないのだよ」
「その中には、ぼくのほかにはだれも知らないしかけもある。なにしろ、これがぼくのほんとうの根城だからね」(二十面相)

 

少年探偵団

なまじっか、おとななんかより、子どものほうがすばしっこいし、相手がゆだんするから、きっとうまくいくと思いますよ。(小林)

 

種明し

「みなさん、これが二十面相のやり口ですよ。人間わざではできそうもないことを、ちょっとした頭のはたらきで、やすやすとやってのけるのです」(明智)

 

怪盗捕縛

「まあ、かんべんしたまえ、ぼくは少しきみをいじめすぎたかもしれないね」(明智)

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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