「チーム・バチスタの栄光(海堂尊)」の名言・台詞をまとめていきます。
チーム・バチスタの栄光
第一部 2章
それくらいのことには、みんなうすうす気づいている。誰もあえて口にしないが。(田口公平)
「的外れな評価です。やりたいことはやる、やりたくないことはサボる。わがままなナマケモノなだけです」(田口)
「手術ミスでないと確信しているからこそお願いしたのです」(桐生恭一)
「術死の原因はチーム内のシステム・エラーかも知れません。すると、同じ過ちが繰り返されてしまいます」
「外部の人間が入り込むことにより生じるノイズのリスクと、その人が行ってくれるチェック機構によるセイフティ・エリアの増大とを天秤にかけて、メリットが大きいと判断しました」(桐生)
3章
大学病院には、神さまや仏さまが滞在できるゆとりは、とうに失われている。(田口)
4章
「私はパーフェクトではありませんが、パーフェクトを目指しています」(桐生)
5章
「世の中には絶対ということはない。内部からは見えないこともある」(桐生)
6章
「手術現場には、理屈では割り切れないことがたくさんある。それは実際に経験してみないとわかってもらえないことさ」(垣谷雄次)
人の話に本気で耳を傾ければ問題は解決する。そして本気で聞くためには黙ることが必要だ。(田口)
7章
「他人が抱える悩みになんか、誰も注意を払いません。そうした歪みはもの言わぬ弱い所につけ回されるんです」(氷室貢一郎)
8章
「素人が専門家より役立つとしたら、先入観のない視点からの再確認ができる点だけです。ですから手術以外の部分を、できるだけ事前に把握しておきたかったんです」(田口)
「手術には、表には出ない部分を引き受けてもらうことで、術者が精神的に安定する部分があるのです」
「手術を指先の反射神経勝負だと思っているうちは、一人前の外科医とは呼べません」(桐生)
「いつだって、手術前には絶対の自信なんてありませんよ。逃げ出すわけにはいかない、と思って踏みとどまっているだけです」(桐生)
「移植で助けられる命を、なぜむざむざ見殺しにするんでしょうか、この国は」
「医師の仕事は、口頭試験で適性が測れるほど底の浅いものではありません。知識なんて些細な枝葉、臨床の海に飛び込めばイヤでもついてくるものです」(高階権太)
「ルールは破られるためにあるのです。そしてルールを破ることが許されるのは、未来に対して、よりよい状態をお返しできるという確信を、個人の責任で引き受ける時なのです」
11章
何かがおかしい。それが何か、わからない。だが何かが狂っている。(田口)
第二部 13章
「大切なのは事実かどうかを証明することではなくて、事実と仮定して物事を動かしていった時に、最後まで矛盾なく成立するかどうか確かめるというやり方をすること」
「すべての可能性を検討して同時にすべてを疑うこと」(白鳥圭輔)
15章
「疑ってるんじゃなくて、可能性を追求するという純粋な好奇心です。そういうことできるのかな、と思いまして」(白鳥)
「成功、失敗ってのは、問題が解決した時にはっきりすることで、まだ確定していません」(白鳥)
17章
「それが何だと言うんですか。自分のメスが眼前の少年に大いなる自由を与えることができる、と確信している時に、医師は躊躇すべきではない」(桐生)
「歪んだ世界の住人には、自分の歪みが見えないんです」(白鳥)
18章
「信じて下さい。私は患者を救うためだけにメスを握ってきた。これまでも、そしてこれからもずっと。それだけは、誰が何と言おうと変わらない」(桐生)
第三部 21章
「これじゃあ、医者も壊れるぜ」(ある人物)
終章
「数字で人は救えません。失われた命を前にしたら、数字なんて何の意味も持たないのです」(桐生)
「おっしゃる通りです。でも数字にも意味はあります。それは一人の外科医の航跡。未来の外科医が目指す、輝ける銀嶺への道標なんです」(田口)
最後まで読んで頂きありがとうございました。