「ドグラ・マグラ(夢野久作)」の名言まとめました

「ドグラ・マグラ(夢野久作)」の名言をまとめていきます。

ドグラ・マグラ

……キチガイだろうか。
……本気だろうか。

 

……何にも聞えない処へ逃げて行きたい……。

 

名前なんてどうでもいいじゃないか。忘れたってチットモ不自由はしない。俺は俺に間違いないじゃないか。

 

……見た事もない天女のような少女を、だしぬけに、お前のものだといって指さされたその気味の悪さ……疑わしさ……そうして、その何とも知れない馬鹿らしさ……。

 

(巻頭歌)
胎児よ胎児よ何故踊る 母親の心がわかっておそろしいのか

 

このドグラ・マグラという言葉は、維新前後までは切支丹伴天連の使う幻魔術のことをいった長崎地方の方言だそうで、只今では単に手品とか、トリックとかいう意味にしか使われていない一種の廃語同様の言葉だそうです。

このドグラ・マグラ物語の中に記述されております問題というものは皆、一つ残らず、常識で否定出来ない、わかり易い、興味の深い事柄でありますと同時に、常識以上の常識、科学以上の科学ともいうべき深遠な真理の現われを基礎とした事実ばかりで御座います。

 

「あんまりではありませぬ。儼然たる事実に相違ないのです」

 

「そもそも学生、学者たるものの第一番の罪悪は、酒色に耽る事でもなければ、花札を弄ぶことでもない。学士になるか博士になるかすると、それっきり忘れたように学術の研究をやめてしまう事である。これは日本の学界の一大弊害と思う」

 

「そうです。貴方の過去の御記憶の中には、そのような疑問の数々を解くのに必要な、大切な鍵までも含まれているのです」

 

然らばその精神病者を侮蔑し、冷笑している所謂、普通の人間様たちの精神は、果して、何もかも満足に備わっているであろうか。

 

実際のところをいうとこの地球表面上に生きとし生ける人間は、一人残らず精神的の片輪者ばかりと断言して差支えないのである。

 

「脳髄が、脳髄ソレ自身の機能を、脳髄ソレ自身に解からせないように解からせないように努力している」

 

「物を考える脳髄」はにんげんの最大の敵である。

 

事実は何よりも雄弁である。

 

人類は物を考える脳髄によって神を否定した。大自然に反逆して唯物文化を創造した。自然の心理から生まれた人情、道徳を排斥して個人主義の唯物宗を迷信した。
そうしてその唯物文化を日に日に虚無化し、無中心化し、動物化し、自瀆化し、神経衰弱化し、発狂化し、自殺化した。

夢というものは、その夢の主人公になっている細胞自身にだけわかる気分や感じを象徴する形象、物体の記憶、幻覚、聯想の群れを、理屈も筋もなしに組み合せて、そうした気分の移り変りを、極度にハッキリと描きあらわすところの、細胞独特の芸術という事が出来るであろう。

 

真実の時間というものは、普通に考えられている人工の時間とは全く別物である。

 

「そうですねえ。科学ぐらい人類を侮辱しているものはないという事を、大抵の人間は知らずにいるのですからね」

 

ナニ。別に理由は無い。つまらないからサ。

 

多少の精神異状的傾向を持たない者はない。心理遺伝に支配されていない者はないから大変なのだ。

 

「精神病者から見ると自分以外の存在は、人間でも、動物でも、風景でも、天地万象の一切合財がみんな影法師か、又は動く絵ぐらいにしか見えない場合がある」

 

こんな深刻不可思議な事件を、一寸した証拠や、概念的な推理で判断するのは絶対危険の大禁物である。

 

夢に夢見る心地とは、こんな場合をいうのであろう。

 

「異性の美しさを感ずる心と、恋と、愛と、情慾とはみんな別物です」

 

「仮りに或る人間が一つの、罪を犯したとすると、その罪は、如何に完全に他人の眼から回避し得たものとしても、自分自身の『記憶の鏡』の中に残っている。罪人としての浅ましい自分の姿は、永久に拭い消す事が出来ないものである」

 

「……僕は精神病者かも知れません。……痴呆かも知れません。けれども自尊心だけは持っています。良心だけは持っているつもりです」

 

「……この研究を……シ……神聖にして下さい」

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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ドグラ・マグラ

 

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