「ねじまき鳥クロニクル(村上春樹)」の名言まとめました

「ねじまき鳥クロニクル(村上春樹)」の名言をまとめていきます。

ねじまき鳥クロニクル 第1部 泥棒かささぎ編

「十分だけでいいから時間を欲しいの。そうすればお互いよくわかりあうことができるわ」
「気持ちがよ」

 

猫は決して馬鹿な生き物ではない。猫がいなくなったら、それは猫がどこかに行きたくなったということだ。

 

「十分というのはあなたが考えているよりも長いかもしれないわよ」

 

「人が死ぬのって、素敵よね」

「最近いつもそのこと考えるの。きっと毎日暇なせいね。何もすることがないと考えがどんどんどんどん遠くまで行っちゃうのよ。考えが遠くまで行きすぎて、うまくあとが辿れなくなるの」

 

十分間だけでいいのよ、と電話の女が言った。いや違う、と僕は思った。ときには十分間は十分間ではないんだ。それは伸びたり縮んだりするんだ。僕にはそれがわかる。

我々は我々がよく知っていると思い込んでいる相手について、本当に何か大事なことを知っているのだろうか。

 

「あなたは私と一緒に暮らしていても、本当は私のことなんかほとんど気にとめてもいなかったんじゃないの? あなたは自分のことだけを考えて生きていたのよ、きっと」

 

結婚する前には、月の満ち欠けのことなんてほとんど気にもとめなかった。
でも結婚したあとでは、僕はだいたいいつも月のかたちを頭にとめているようになった。

 

「疲れてる時は誰かにあたった方がいいんだ。誰かにあたればすっきりする」

 

「ものごとの本質というものは、一般論でしか語れない場合がきわめて多いのです」

 

「流れというのが出てくるのを待つのは辛いもんだ。しかし待たねばならんときには、待たねばならん。そのあいだは死んだつもりでおればいいんだ」

 

「ねえ知ってる? 世の中の人ってみんなだいたいすごおく真面目なのよね」

 

飛べない鳥、水のない井戸、と僕は思った。出口のない路地、そして……。

 

「もしこれがわからないのなら、それはわからない方が悪いのだ」

 

真剣に書こうとすればするほど、それらはますます滑稽さを増していくようにさえ見えました。それで結局、何も書かないことにしました。

これは単純なことなのだ、と私は思いました。私はただ単に自分の人生に失望したのです。

 

でもそこにはいつも苦痛がありました。苦痛は私の影のようなものでした。私がそのことをちょっとでも忘れかけると、すぐに苦痛がやってきて、私のからだのどこかを痛打しました。

 

私には興味があったのです。痛みのない人生というのがどういうものか、私は少しでもいいから味わってみたかったのです。死ぬことはいつでもできます。

 

これまで私は世界というものをずっと激しく憎んでいました。その不公平さと不公正さとを私は憎みつづけてきました。しかし少なくとも、そこにあっては、私は私であり、世界は世界でした。

しかし今では世界は世界でさえありませんでした。私は私でさえありませんでした。

 

「そんな風に言っちゃうのは簡単よ。みんなそうなんだ、みんな同じだって、言うのは」

 

「今が問題なのよ」
「明日とか、来週とか、来月とかそういうことじゃないのよ。今足りないの」

 

「人生ってそもそもそういうものじゃないかしら。みんなどこかしら暗いところに閉じ込められて、食べるものや飲むものを取り上げられて、だんだんゆっくり死んでいくものじゃないかしら。少しずつ、少しずつ」

 

10

「やれと言われれば大抵のことはできそうな気もする。でもこれをやりたいっていうイメージがないんだよ。それが今の僕にとっての問題なんだ」

 

11

「むずかしいことを考えるのはやめて、からっぽになればいいのよ。温かい春の昼下がりに柔らかな泥の中にごろんと寝ころんでいるみたいに」

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第2部 予言する鳥編

何が理由かはわからない、でもそれはとにかく起こりうることなのだ。

 

「僕が欲しいのはどんな小さなつまらないことでもいいから、具体的な事実なんです。わかりますか? 目で見ることができて、手でたしかめることのできる事実です」

 

自分自身がまずく書かれた小説の中の一部になったような気がした。お前はぜんぜんリアルじゃない、と誰かに糾弾されているみたいだ。あるいは実際にそのとおりなのかもしれない。

 

「心配することなんて何もありません。大丈夫、みんなちゃんとうまくいきますから」

 

「とくに嫌いなわけでもないけど、なくても不自由はないからね」

 

「でもその話は、今のところあまりしたくないの。なんというかさ、言っちゃうとウソになることってあるでしょう?」

 

「はっきり言ってしまえば、君の頭の中にあるのは、ほとんどゴミや石ころみたいなものなんだよ」

 

「結果がどうであれ誰かを全面的に信じることができるというのは、人間の正しい資質のひとつです」

 

彼の手紙の中でいちばん強く心を引かれたのは、その手紙の文章の中に含まれていたもどかしさだった。

 

「あなたが今どんなひどい目にあっているにせよ、それはたぶんあなた自身が招いたものだという気がするな」

 

「でもね、さっきじっとクラゲを見ているうちに、私はふとこう思ったの。私たちがこうして目にしている光景というのは、世界のほんの一部にすぎないんだってね」

 

「すべてのものごとは複雑であると同時にとても簡単なのです。それがこの世界を支配する基本的なルールです」

 

「複雑に見えるものごとも、その動機においてはきわめて単純なのです。それが何を求めているか、それだけのことです」

 

10

「もし人間というのが永遠に死なない存在だとしたら」
「人間はそれでもやはり、私たちが今こうやっているみたいに、一生懸命あれこれものを考えたりするのかしら?」

 

そんなことは私にだってわかるのよ。どうしてあなたにわからないのよ?

 

11

「私はずっと自分のことを正直な人間だと思ってきました」
「でも私は何ヶ月にもわたってあなたに対して致命的な嘘をついて、そのことでこれっぽっちも悩まなかったのです。その事実が私を苦しませました」

 

僕はクミコについてのいったい何を知っていたのだろうと思った。

 

12

「どうかお気をつけてください。自らの状態を知るというのは、それほど簡単なことではありません。たとえば、人は自分の顔を自分の目で直接見ることはできません」

「鏡に映して、その反映を見るしかないのです。そして我々はその鏡の映し出す像が正しいと経験的に信じているだけなのです」

 

13

「論理的には正しいかもしれないけれど、僕らはまだどこにも到達していない」

 

14

「それは本当に危険なのです。一度心に根づいた憎しみを振り落とすのは至難の業です」

 

15

世の中にはわからない方がいいこともあるのです。

 

16

「この十年ほどのあいだに私の家に起こった唯一の悪いことは、とことん退屈であるっていうことよ」

 

「みんなは私の言うことなんてロクに聞いてないのよ。聞いているふりはしているけれど、本当は何も聞いてない」

 

17

「時間をかけることを恐れてはいけないよ。たっぷりと何かに時間をかけることは、ある意味ではいちばん洗練されたかたちでの復讐なんだ」

 

僕は逃げられないし、逃げるべきではないのだ。それが僕の得た結論だった。たとえどこに行ったところで、それは必ず僕を追いかけてくるだろう。どこまでも。

 

18

「良いニュースというのは、多くの場合小さな声で語られるのです」

 

「退屈じゃないっていうのはね、つまり、余計なことを考えないですむっていうことでしょう」

 

そこでは誰かが誰かを呼んでいる。誰かが誰かを求めている。声にならない声で。言葉にならない言葉で。

第3部 鳥刺し男編

すべてはずっと前からあらかじめ決められていたことみたいに僕には思えた。現実があとからそれを丁寧になぞっているだけなのだ。

 

もし僕に何か強みがあるとしたら、それは失うべきものがないという点だった。たぶん。

 

とにかく僕は誰かと話というものをしたかった。でも残念ながら話のできる相手はただの一人も思いつけなかった。猫さえいない。

 

何はともあれものごとは動きだしたのだ。
今はとにかく振り落とされないようにしがみついているしかない。そうすれば僕はたぶんどこかに辿り着くことができるだろう。少なくとも今とは違う場所に。

 

手を伸ばせば何かに触れられること、何かの温かみを感じられること、それは素晴らしいことだった。

 

10

「それをあなたが手にいれることができればね」
「でも、ものにはすべて値段というものがあるのよ」

 

36

「それが真実であるにせよないにせよ、何かを訴えようとしていた。それが僕にとっての真実だ」

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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