「悲しみよ こんにちは(サガン)」の名言まとめました

「悲しみよ こんにちは(サガン)」の名言をまとめていきます。
(本作での説明や解釈は無意味・蛇足と感じましたので、書かない方針にしています)

悲しみよ こんにちは

第一部 第一章

ものうさと甘さが胸から離れないこの見知らぬ感情に、悲しみという重々しくも美しい名前をつけるのを、わたしはためらう。

悲しみ──それを、わたしは身にしみて感じたことがなかった。

なんといっても夏だった。

気に入られること以外、わたしたちはなにを求めているというのだろう?
わたしには、まだわからない。

そもそも恋愛について、わたしはほとんどなにも知りはしなかった。
何回かの待ち合わせ、キス、そして倦怠感のほかには。

第一部 第二章

観念の世界で、わたしは、恥知らずの低劣な人生を考えていた。

第一部 第四章

わたしは自分を軽蔑した。それはおそろしく苦痛だった。

誰かを想ってさびしくなったことなど、わたしにあっただろうか?

「今ふうの考え方ね。でもくだらない」

第一部 第六章

この人は、直立不動で話ができるタイプなのだ。わたしなら、いすがいる。

自分を守るために議論などしてはいけない。

第二部 第二章

わたしは飲み込んでいた自己嫌悪の波に、プライドに似た感情と、内々の共犯意識と、孤独感が、加わった。
けれど、すべて崩れ去るのだ。海で泳ぐひとときには。

第二部 第三章

わたしは目を閉じた。心臓が止まった気がした。

第二部 第四章

もっとも、衝動のままに動き、あとから後悔するのでは、あまりに安易だ……

愛なんて簡単と聞いていた。わたし自身、年齢からくる無知のために、平気でそう言っていた。
だがもう二度とそんなふうに言えない気がした。

第二部 第七章

愛はこの世でいちばんやさしく、いちばんいきいきとして、いちばん道理にかなったものだから。
代価なんて、問題ではないから。

第二部 第八章

シリルとの愛のおかげで、わたしは多くの恐れから解放された。
それでも退屈と平穏が、なにより怖かった。

第二部 第九章

アンヌがどうしても正しくありたいなら、わたしたちのほうはまちがうがままにさせてくれなくてはならない。

わたしは自分の行為によってのみ、自分を裁くのだ。

第二部 第十章

運命とは奇妙なものだ。
その姿を現すときに、おのれにふさわしくない顔、月並みな顔を、好んで選ぶ。

そう望んだのは自分自身だったということを、わたしは忘れていた。

彼のそばにいると、すべてが簡単になった。

第二部 第十二章

パパにはもうわたししかいない。わたしにももうパパしかいない。
わたしたちはふたりきりで、不幸なんだ。

闇のなかで、わたしは彼女の名前を、低い声で、長いあいだくり返す。
するとなにかが胸にこみあげてきて、わたしはそれをその名のままに、目を閉じて、迎えいれる。
悲しみよ、こんにちは。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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