「バスカヴィル家の犬(コナン・ドイル)」の名言・台詞まとめ

「バスカヴィル家の犬(コナン・ドイル)」の名言・台詞をまとめていきます。

 

バスカヴィル家の犬

「きみは日ごろぼくのささやかな仕事の成果をああして好意的に世間に発表してくれてる、そのなかで、とかくきみ自身の能力を軽く見すぎるきらいがある、ぼくはそう思うんだ」

「いってみれば、自ら光り輝く発光体ではないものの、その光をじゅうぶんよそに伝えられる良導体、それがきみなのさ」(シャーロック・ホームズ)

 

「あいにくだけど、ワトスン、さっききみの出した結論、あれはほとんどまちがってる」

「いま、きみは僕を刺激してくれると言ったけど、あれはざっくばらんに言えば、きみの思いちがいに注目することで、ぼくが正しい結論に導かれることがままあると、そういう意味なのさ」(ホームズ)

 

「科学を少々かじっただけのことですよ、ホームズさん──未知の大洋の岸辺にころがる貝殻を拾っているだけの人間です」(ジェームズ・モーティマー、博士)

 

「ぼくが現場にいさえしたらなあ! まったく、これほど興味ぶかい事件はまたとないし、科学的捜査の専門家としても、無尽蔵の機会が得られたはずなんだが」(ホームズ)

 

「まあぼくとしては、これまでは調査の範囲を現実世界に限定してきた。自分なりに悪と取り組んできたことは事実だが、それでも相手が<悪魔>そのものとなると、ちと荷が勝ちすぎる」

「それにしても、足跡が現実世界のものだってことは、きみも認めないわけにはいかないでしょう?」(ホームズ)

 

「いやはや、ワトスン、きみはあいかわらずナイーブだねえ──だからこそこっちとしても、きみをだしにして、ちょっとした推理力をひけらかしてみせたくなるというものだ」(ホームズ)

 

「世のなかってのはね、わかりきってることだらけなのさ──だれひとりそれについて、多少なりとまともに考えてみたことがないというだけのことでね」(ホームズ)

 

「そうだね──舞台設定としては申し分がない。もしも悪魔が人間界の問題にちょっかいを出そうとすれば──」
「いや、悪魔の手先がそうすると言ってるのさ」(ホームズ)

 

「要するにそれがわたしの趣味、得意の分野だからですよ。見るものが見れば、ふたつのちがいは歴然としている」(ホームズ)

 

「いや、さにあらず──それよりはむしろ、さまざまな可能性を比較検討して、そのうちからもっとも理にかなったものを選びだそうとする段階、そう言ってほしいですね」(ホームズ)

 

「ホームズさん、相手がたとえ地獄の悪魔であろうと、あるいはおなじ現世の人間であろうと、ぼくが父祖代々の土地へおもむこうとするのを、だれにも妨げさせるつもりはありません」(ヘンリー・バスカヴィル)

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「結果的にまちがった手がかりを追って、いくらか時間を無駄にするかもしれませんが、遅かれ早かれ、正しい答えに行きあたるはずです」(ホームズ)

 

「この友人がひきうけてくれさえすれば、あなたが窮地に陥った場合、そばにいてもらってこれほど頼もしい人物はいません」
「長年いっしょに暮らしているこのぼくだからこそ、自信をもってそう言いきれるのですが」(ホームズ)

 

「あてにしていた糸筋のうち、これで二本が切れちまったよ、ワトスン」
「もっともぼくとしては、打つ手打つ手がすべて空振りに終わったとき、かえってやる気が出てくるんだけどね」(ホームズ)

 

「これは邪悪な事件だよ。邪悪で、かつ危険きわまりない。検討すればするほど、気に食わなくなってくる。そうなんだよ、きみ──」

「きみは笑うかもしれないが、ぼくとしては正直なところ、きみが無事つつがなくベイカー街にもどってきてくれたら、どんなにうれしいか、とまで思ってるんだ」(ホームズ)

 

「ぼくとしてきみに望みたいのはね、ワトスン、たんに事実をできるだけ克明に記録して、ぼくに報告してくれること。それらを分析し、解釈を加えるほうは、ぼくにまかせてくれ」(ホームズ)

 

「すばらしいところですよ、このムーアというのは。ムーアにいるかぎり、退屈することはありません」
「とにかく、おそろしく広大で、おそろしく不毛で、おそろしく神秘的です」(ジャック・ステープルトン)

 

「なぜなら、危険とわかっている土地だから、ですよ」(ジョン・H・ワトスン)

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過去48時間以内に、事態はある意味ではずっと明快になってきたとも言えるし、またある意味では、いよいよ混迷の度を深めてきたとも言えるだろう。

ともあれこれは、きみにいっさいを伝えて、判断はきみに仰ぐことにする。(ワトスン)

 

ぼくの書く内容には、むろん見当ちがいな部分、関連性のない部分もずいぶん含まれているだろうが、それでもぼく自身は、あくまで事実を伝えることに徹して、そこからきみにとって大事なもの、事件の解決にもっとも役だちそうなものを選びだすのは、そっちにまかせるのが最善だと思う。(ワトスン)

 

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私の場合、なにかひとつ取り柄があるとすれば、それはあくまでも常識人であるということであって、どう説きたてられようと、そんな迷妄を信じるわけにはいかない。(ワトスン)

 

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「だれかに遭遇して、これほどうれしかったのは、生まれてはじめてだよ」(ワトスン)

 

「すると、ぼくを利用しておきながら、信頼はしていないというわけか!」
「もうちょっとましな扱いをしてもらうぐらいの資格はあると、いままでずっと思ってきたんだがね、ホームズ」(ワトスン)

 

「きみはこれまでの事件のときと同様、この事件においてもかけがえのない存在だよ。それはまちがいない」(ホームズ)

 

「大事をとりすぎたのがあだになったんだ。きみだって同罪だぞ、ワトスン──持ち場を放棄するからこういうことになる!」

「しかしだ、かりに最悪の事態がすでに起こってしまっているとすれば、なんとしてでもわれわれの手でその報復を果たさなけりゃならん!」(ホームズ)

 

「たとえ相手がどれだけ奸智に長けていようと、そいつはこのぼくがきっと捕らえてみせる。遅くとも、あすの日が暮れないうちには必ず!」(ホームズ)

 

「肝心なのは、なにがあったかを知ることじゃなく、それを証明することなんだ」(ホームズ)

 

「人間だれしも、つねに願ったとおりに事が成就するとはかぎりません。探偵仕事に必要なのは事実であって、伝説やうわさ話のたぐいではないのです」(ホームズ)

 

「相手にとって不足のない敵とは、まさにあいつのことだ、あれほど”好敵手”の名にふさわしい相手はいない」(ホームズ)

 

「聖書をもじって言えば、”あすの悪はあす一日にて足れり”ということになるだろうが、できることなら、あすという一日が暮れないうちに、究極の勝利を手中におさめてしまいたいものだよ」(ホームズ)

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「ぼくの目は、描かれた顔だけを見て、ほかの飾りは見ないように訓練されているからね。変装を見破るのは、犯罪捜査にかかわるものの第一の資質なんだよ」(ホームズ)

 

「相手はとてつもない狡知の主だから、いまもって完全に尻尾をつかんだとは言いきれないところがあるんだ」

「それでも、今夜ベッドにはいるまでには、いっさい合財が明らかになっているだろう──いや、そうなっていなければ、むしろ不思議なくらいだよ」(ホームズ)

 

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わが友シャーロック・ホームズの欠点のひとつは──まあこれを欠点と呼べるとすれば、だが──何事においても、いよいよ事が成就するというそのまぎわになるまで、他人に自分の目論見を明かすことを極端に嫌うという点にある。(ワトスン)

 

「重大だとも、もちろん──いまこの地球上で、ぼくの目論見をわやにするものがあるとすれば、それはたったひとつ、あの霧だ」(ホームズ)

 

傷つくということは、すなわち、生あるもののあかし、そして傷つけることができるのなら、殺すこともできるはずだ。(ワトスン)

 

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「ある出来事が、一見とっぴで、グロテスクであればあるだけ、それはより慎重に検討するだけの値打ちがあるし、事件を複雑怪奇なものに思わせる、まさにその点こそ、正しく、かつ科学的に検証されたときには、すべてを解明するいちばんの近道になってくれるものなのだ」(ホームズ)

 

「過去と現在は、ぼくの探偵仕事の範疇だが、未来はちがう。未来にある男がなにをするかなんて、そんな疑問にだれが答えられるものか」(ホームズ)

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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