「運命を拓く(中村天風)」の名言をまとめていきます。
運命を拓く
序章
人間の心で行う思考は、人生の一切を創る。
神経過敏な人間は、現在の苦しさから逃れたい、死ぬのが恐ろしいという。
それじゃ、生まれる前が恐ろしかったか。死ぬことは、生まれる前と同じ境遇に入るだけのことじゃないですか。
一切の希望、一切の目的は、厳粛に正しいものをもって標準として定めよう。
第一章
およそ人間として完全な活き方をするには、本当に心を積極的にしなければいけない。いかなる場合にも、心を清く、尊く、強く、正しく持たねばならない。
第二章
およそ人間として、このたびこの世に生をうけたからには誰でも人生というものを活きなければならない。
この大事な人生を活きるのに、人生がいかなる法則により支配されているかを知らずに活きている人がいかに多いことか。
何事においても、そのときの心の態度が、成功を生み、また失敗にも追いやる。ちょっとしたことでも例外ではない。
悟れば、一瞬にして幸来たる。
天風哲学の根本的な考え方は、「この世の中は、苦しいものでも悩ましいものでもない。この世は、本質的に楽しい、嬉しい、そして調和した美しい世界なのである」ということである。
(人生とは)蒔いた種のとおり花が咲く。
人生を、あまり難しく考えない方が良い。難しく考えるとわからなくなる。真理は足もとにある。高遠な学理の中にあるのではない。
第三章
潜在意識はそのうえに映された印象のままに作用するものである。
第四章
人生というものは、言葉で哲学化され、科学化されている。
すなわち言葉は人生を左右する力がある。
第五章
よく考えてみよう。自分を貧弱な哀れな人間と思う考え方ほど、およそ値打ちがなく意味のない人生はないのだということを。
第七章
運命のよくないとき、運命にこだわれば、運命に負けてしまうではないか。
第八章
否、信ずることに努力しよう。
もしも疑うているような心持ちが少しでもあるならば、それは私の人生を汚そうとする悪魔が、魔の手を延ばして、私の人生の土台石を盗もうとしているのだと、気をつけよう。
第九章
本当の幸福とは、自分の心が感じている、平安の状態をいうのだ。いくら心身統一法を何十年やっても、幸福は向こうから飛び込んで来るのではない。
自分の心が、幸福を呼ばなければ、幸福は来やしない。
およそ、世の中で、約束を破ることは、罪悪であるけれども、他人との約束を破ることよりも、自分自身への約束を破るくらい、大きな罪悪はない。
最後まで読んで頂きありがとうございました。