「戦争論」よりクラウゼヴィッツの名言まとめました

「クラウゼヴィッツ兵法(大橋武夫)」より、「戦争論」の名言をまとめていきます。
(正式な本のタイトルは「クラウゼウィッツ」だが、「クラウゼヴィッツ」と表現しています)

第一篇 戦争の本質

戦争とは

戦争とは、敵の意思を屈服させることを目的とする武力行使である。

妥協なく明確に定義付けている。
ただあくまで「意思の屈服」であり、「敵の全滅」という意味では無い。

賭け

戦争は賭である。

勝ちを目指し、確率を上げるのは当たり前だが、それでも不確定要素は残る。
そのため戦争に絶対は無く、賭けの要素が残っていることを指摘している。

戦争と政治

戦争は一つの政治的行為である。
戦争は他の手段をもってする政治の継続にすぎない。

戦争(戦闘)と政治を別物と考えてしまうかもしれない。
しかしここでは、戦争は政治の中の一つと定義付けている。
戦争は独立して行なうのではなく、政治的目的を達成するために行なうものである。

教養

名将や軍事的天才は教養の高い国民の中からでなくては生まれない。

言うまでも無いが、「学力」ではなく、あくまで必要なのは「教養」
高い教養を持ちながら、固定観念を打ち破る人物。しかしそんな人はほとんどいない。

決断と地位

決断は疑惑の存在を前提とする。
地位の進むに従って決断力を失う者が少なくない。

地位が進むと能力が落ちる訳では無く、案件の問題が大きくなるため決断が困難となる。
まして疑惑や不確定要素があるのだから、決断には勇気も必要になる。
昇格は成功したから行なうのではなく、昇格後も決断できるかで判断しないといけない。

最初の意見

すべて疑わしい場合には最初の意見を固守せよ。

間違ってはいけないのが、最初に浮かんだ意見ではなく、最初に決定した意見のこと。
決定した後も、「あ~でもない、こ~でもない」と迷うのは一番よくない結果を招く。

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最初

初めて戦争の危険に当面した者は、その瞬間に判断の能力を失う。

戦争と考えると実感は難しいが、「災害」と置き換えれば分かりやすい。
何事も初めてはパニックになりやすく、日頃からよほど考えていないと動けるものではない。

情報

ほんとうに危険なのは、総ての情報が一致して是または非と云っている場合で、
こんなときには無批判に誤った情報を取り上げやすいからである。

情報が不確実だったり、また意見が分かれている場合、決断するためにいろいろ考える。
そうでなければ、何も考えずに決断することが出来る。
ただ全員一致とは、言い換えれば「普通」のこと。
戦争には相手がいるため、「普通」で勝てることは稀である。

計画と実行

計画と実行との間には大きな隙(違い)がある。

「こうすれば上手くいく」という計画と、「こうして上手くいった」という実行。
この違いは誰もが知るだろう。
なのに多くの人は計画で上手くいくと考えると、実行も上手くいくと考えて失敗する。

単純と困難

戦争におけるすべてのものは非常に単純である。
しかしこの極めて単純なものがかえって困難なのである。

戦争を単純に言えば、敵より強く、また敵より優秀な人材を採用すれば勝利できる。
しかしこんなに簡単な問題では無いことは誰もが知ること。
また投資も単純に言えば、「安く買って高く売る」だけの単純作業。
しかしこの単純作業に挑戦する多くの人が、なぜかマイナスを叩き出す。

第三篇 戦略論

精神的要素

精神的要素は戦争の最も重要な対象であり、全戦闘力を動かし、これに方向を与えるものである。

戦争は不確定要素ばかりのため、全てのことに決断が必要となる。
決断に精神的要素が大きいことは間違いない。

大胆

大胆な者は大胆でない者に対して、つねに勝つ。

大胆な者とは「決断できる人」であり、大胆でない者とは「優柔不断な人」のこと。
戦争においてどちらが勝つかは考えるまでもない。

名参謀と将帥

いかなる名参謀も、将帥の決断力不足だけは輔佐できない。

歴史小説などが好きなら、このような場面を多く見るだろう。
正しい提案を受けながら決断できず、そのまま敗れていく人がなんと多いことか。

兵力

戦略の第一原理は、できるだけ強大な兵力をもって戦場に臨むことである。

大兵力をもって、敵を出来るだけ早く撃破するのは理想的。
しかし限度があるため、「楽に勝利できる兵力」と解釈する。
仕事にしても同じであり、初めからギリギリの人数では苦戦は必死となる。

第四篇 戦闘

複雑な計画

複雑巧妙な計画的攻撃はしばしば時機を失し、
単純で直接的な攻撃のために機先を制せられて敗れている。

複雑な計画がダメで、単純な計画がいい訳では無い。
ただ計画は実行しなければならず、複雑な計画はそれだけ実行が困難となる。
逆に単純な計画は実行も簡単であり、大切なのは実行できるかどうかになる。

追撃

追撃なしには、いかなる戦勝も大きな収穫はない。

戦争で大切なのは勝利ではなく、敵を撃滅し継続の意思を失わせること。
そのため追撃によって、敵に壊滅的なダメージを負わせないといけない。

第六篇 防御

侵略と防御

侵略者は平和主義者である。戦わずして侵略できれば一番よいからである。
戦争は防御によって起きる。

侵略者にとっては「奴隷になれ」「はい、分かりました」となるのが理想的。
しかしそうはならないので戦争になる。
まったく理不尽な話だが、これが現実。

第七篇 攻撃

攻撃の頂点

いかなる攻撃もその頂点に達すれば防御に移らねばならない。

攻撃を永久に続けることは出来ない。
その時点で目的を達成していなければ敵の反撃が待っている。
攻撃を開始する時は、終わりも計画しないといけない。

第八篇 作戦計画

政治

政治が戦争の遂行に有害な影響を与えると言われているのは誤りである。
もしそんな事実があるとすれば、政治のしかたが悪いのである。

直接的な戦闘を遠くから政治で指示すれば、有害な影響が出ると言われている。
しかし大局的な意味で戦闘を行なうかどうかは、政治的判断でなければいけない。
また途中でも書いているが、戦争は政治の一部である。
戦闘に負けるのは指揮官の問題だが、戦争に負けるのは政治の問題となる。

番外編

「目的はパリ、目標はフランス軍」

戦争論には書かれていないが、クラウゼヴィッツの言葉として紹介する。
目的と目標を明確に指示した名言である。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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クラウゼウィッツ兵法

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