「一勝九敗(柳井正)」の名言をまとめていきます。
一勝九敗
Ⅱ
経営者と商売人はどう違うのか。
商売人は、売ったり買ったりすること自体が好きな人。
経営者とは、しっかりした目標を持ち、計画を立て、
その企業を成長させ、収益を上げる人のことだ。
良い立地に無理して出店しても賃料が高いと、売れているときはいいのだが、
売れなくなったとたんに、もたなくなる。
われわれの力に見合った立地、それが良い立地ということなのだろう。
ユニクロの品質向上には、現場で学んだ失敗の数々が大きく寄与している。
つねに「現場を知る」ことこそ、経営の原点だと今も考えている。
新しい事業は、そもそも失敗することが多いのである。
やってみないと分からないことが多いからだ。
問題は、失敗と判断したときに「すぐに撤退」できるかどうかだ。
儲からないと判断したら、その事業を継続すべきでないのは誰にでも理解できるはず。
撤退もスピードが大事である。
事業を始めるときには、ぼくはいつも最終形を考えるようにしている。
こうあるべきという目標を定め、それに向かって行動することが大事。
自分の会社には人材がいないとぼやく経営者が結構多いようだが、それはおかしい。
本気で集める努力を怠っていると思うし、人材以前の問題がその会社にはあるはずだ。
一番いい会社というのは、
「社長の言っていることがそのとおり行われない会社」ではないかとぼくは思う。
社長の言っていることを「すべて」真に受けて実行していたら、会社は間違いなくつぶれる。
Ⅲ
広告宣伝というのは0点か100点しかない。
そのほどよい中間はないと思う。
「段取り重視」は効率的な側面もあるが、形式的になりすぎることがあり、
クリエイティブな世界には向かない方法だ。
70点は取れるが、100点は取れない。
会社を経営するうえで一番重要なのは「どういう会社にしたいのか」と、
「どういう人たちと一緒に仕事をしたいのか」を明確に示すこと。
今までと同じものであれば誰も評価してはくれない。
世の中に役立つような商売をやらないと、収益はあがらない。
Ⅳ
店長が最終目標なのである。
そういう意識がないために、店長という職種に対して誇りを持てないのだ。
ぼく、実力主義以外で人を評価するということはできないと思っている。
経営もマンネリ化したら終りだ。
一人の人間が全部決めてやるということは、
マンネリ化する時期が早まるということを意味する。
Ⅴ
成功するということは、保守的になるということだ。
今のままでいいと思うようになってしまう。
スタートするのは簡単だ。
資金さえあれば誰にでもできるが、
それを「事業として利益を上げる」、「拡大再生産する」というのはものすごく難しい。
スピードがない限り、商売をやって成功することはない。
だから、ぼくは失敗するのであれば、できるだけ早く失敗するほうがよいと思う。
あらゆる計画は机上の空論だ。
いかに努力して計画しても、現実にブチ当たってみるまでわからないことが多い。
最後まで読んで頂きありがとうございました。