「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門(森岡毅)」の名言をまとめていきます。
USJを劇的に変えた、たった1つの考え方
プロローグ
(復活の)秘密は、たった1つのことに集約されます。
USJは、「マーケティング」を重視する企業になって、劇的に変わったのです。
第1章
マーケティングは会社の「頭脳」でもありますが、
それと同時に多くの部署を動かす会社の「心臓」の役割も担うのです。
最初にすべき最重要な役割は「どう戦うか」の前に「どこで戦うか」を正しく見極めること。
値段を最終的に決めているのは市場であり、消費者である。
「ゲストが本当に喜ぶもの」と「ゲストが喜ぶだろうと作る側が思っているもの」は
必ずしも一致しない。
私達マーケターの仕事は、
彼ら(クリエイター)天才が努力すべき焦点を明確にすることであり、
彼らの才能と努力がビジネスの結果によって報われるように導くことです。
会社という組織には、個人や部門の利害が必ずしも一致しないという現実があります。
自然状態でそれらは一致するはずがないと考える方が正しいのです。
部門間や個人間の利害やしがらみをぶった切ってでも、
消費者価値としてのベストを押し通す強力な意思決定の仕組みが必要になります。
(みんなの)「落としどころ」は、ほとんどの場合において消費者最適ではありません。
第2章
広告の唯一無二の目的は、その企業のブランド価値を向上させて売上を伸ばすこと。
にもかかわらず、現実はビジネスを伸ばさないTVCMがあまりに多すぎます。
どれだけ技術力に優れようとも、
それだけで常に競争優位や市場創出を実現できるほどの技術革新は
頻繁には起こらない時代になっている。
第3章
「商品を売る」のは営業の仕事、「商品を売れるようにする」のがマーケティングの仕事。
マーケティングの最大の仕事は、消費者の頭の中に「選ばれる必然」を作ること。
第4章
会社という組織においては、1人だけで達成できることなんてほとんどありません。
しかし「進むべき正しい方向を見定めること」と「人を動かす」ということは、
1人でもできます。
経営資源とは、使う人が認識できていないと使えない。
逆に言えば、経営資源は認識することによって増やすこともできる。
やることを選ぶということは、同時にやらないことを選ぶということ。
第5章
万人に向けて作った商品が、誰にとっても最高のものになるとは限りません。
むしろ誰にとっても中途半端な商品になる可能性が高いのです。
戦略とは消費者からは見えにくいものなのです。
消費者に聞いても出てくるものではありません。
強いブランドをUSJに導入し、成功させるには、ファン心理の理解が不可欠なのです。
人に任せることと放置することは違う。
部下に任せることは良いのですが、
部下が何をやっているのかは常に視界に入っていなければなりません。
第6章
情緒的に戦えることで戦術は強いのですが、
情緒が入り込むことで逆に戦略が弱いのが日本人の特徴だと思います。
日本の組織の多くは、戦略を間違えるというよりもむしろ「戦略がない」ことが多いのです。
合理的に準備してから、精神的に戦う。
最後まで読んで頂きありがとうございました。