「話を聞かない男、地図が読めない女(アラン&バーバラ・ピーズ)」より名言をまとめていきます。
話を聞かない男、地図が読めない女
この問題の根本的な原因は、男と女はちがうという単純な事実に尽きる。どちらが良い悪いではなく、ただ違うのである。
第1章
能力を発揮するチャンスは平等に与えられるべきだが、男と女では、本来持っている能力が完全に同じではないのだ。男女平等は政治や道徳の問題だが、同質かどうかは科学の話である。
男女がちがうことは、不平等という意味ではない。
文明化された現代社会に生きる男女は、古来からのルールをどこかに置いてきてしまった。あとには混沌、とまどい、そして不満だけが残されたのである。
第2章
女どうしでは、おたがいの言葉や声、ボディランゲージを解釈して、相手の要求を理解することができるから、当然男にも同じことを期待する。
だが残念なことに、それは無理な話である。
第3章
男女のちがいは最小限しかないとか、ちがいを強調するのはおかしいと主張するのが、昨今のはやりだ。だが事実はその主張を支えてくれない。
男の脳は専門分野ごとにはっきり区分けされている。一度にひとつの仕事しか集中できないように、脳ができているわけで、この事実を裏切る研究結果はない。
第4章
(どちらにするか)彼女の心はもう決まっていて、いまさら他人の意見など聞きいれるつもりはない。ただ、それでいいという最終確認がほしいだけなのだ。
男は女にくらべて、会話がへただ。これは何千年も前からわかっている事実である。
女がやっかいごとを振りはらうには、それについてしゃべって問題点を認知するしかない。
だから今日起こったことを女が話すのは、結論や解決策を見つけるためではなく、憂さを晴らしてすっきりするのが目的なのだ。
女にとって、おしゃべりの意義ははっきりしている。人間関係を作りあげ、友人を増やすことだ。だが男には、話すことはたんなる事実の伝達でしかない。
「俺が欲しいのは、ひとときの静けさなんだ!」。これは洋の東西を問わず、男の切なる叫びにちがいない。
女がしゃべる目的は、しゃべるためにほかならない。
男は入りくんだ裏路地でも、A地点からB地点まで的確に移動できる。だが同時にいろんな話題でしゃべっている女たちのなかに放りこむと、男は完全に道に迷う。
遠まわしな話しかたは女性どうしを親密にする。ただし、そのルールを知らない男には通用しない。
第5章
脳の特性から来る生まれつきの向き不向きを考えず、持てる能力とは無関係な仕事や目標にむだな労力を費やす女は、たくさんいる。
「男女に関係なく門戸は開かれています。ただし、採用するときは能力重視ですから」
(ある専門職の担当者コメント)
第6章
女の子は関係と協力を、男の子は力と地位を欲しがる。
人間関係に悩みがある女は仕事に集中できないし、仕事に行きづまっている男は人間関係にまで気がまわらない。
向こうから求められないかぎり、男にアドバイスしないこと。あなたならきっと解決できるはずよ、と信頼感を表すだけにとどめよう。
女は「答え」が欲しいわけではない。ただ話を聞いてくれる相手が欲しいだけだ。
第11章
男の伝統が根強い職場で働く女には、二つにひとつの道しかない。転職するか、男になるかだ。
大企業や政界ではいまだに女性は少数派だが、それは男が排除しているからではない。女がそういうことに関心を持たないだけだ。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。