「ゼロ秒思考(赤羽雄二)」の名言をまとめていきます。
ゼロ秒思考
はじめに
大半の人は、どうすれば「深く考える」ことができるのかがよくわかっていない。
第1章
頭で考えているだけだとふわふわしたままで明確にならないので、紙に書き出す。
あれこれよからぬことが浮かんでも、かまわず書く。
そうすると、全部はき出した後、不思議と少しだけ前向きになれる。
きれいに書こうとするから書けないだけで、順番も表現も気にしなければいくらでも書ける。
人目を気にしなければなんでも書ける。
特に嫌な気分の時は際限なく書ける。
往々にして問題が悪化するのは、過度の遠慮や躊躇によって対策が遅れ、
早期に解決できる問題・すれ違いが放置されるからだ。
すべての言葉にはその地域、時代、コミュニティの大半の人が通常理解している
中心的な意味と、個人やサブコミュニティ間の振れ幅がある。
考えをどんどん深めていくこと、選択肢をあげ尽くし、
それを評価して優先順位をつけることなどは、
実はウェイトトレーニングと同じで、鍛えれば鍛えるほど力がつく。
第2章
考える時間の長さとアウトプットの量・成果はほとんど比例しない。
速い人はびっくりするほど速く、遅い人は許し難いほど遅い。
問題は、大半の人が調べすぎてしまうことにある。
時間がかかるばかりで判断・決断を延ばしがちだ。
仮説を立て、それを情報収集の結果で検証し、
さらに仮説の精度を上げるようなことはあまりされない。
人間の頭は心と切り離せないため、心が乱れると頭がうまく動かないのだ。
堂々巡りをしたり、あと一歩のところで戻ったり、決めかねたりする。
それがストレスでさらに頭が働かなくなっていく。
メモを書くと、頭の整理ができるようになる。
頭の整理ができるというのは、今何が大切か、大切でないか、
今何をすべきか、しなくてもよいのか、常に明確にわかっているということだ。
第3章
「何かをしないといけない、何かのルールに従わないといけない、格好つけないといけない」
と思うと、途端に働かなくなってしまう。
賢く振る舞おうとするからブレーキがかかる。
普段いろいろなことを考えているとは言え、堂々巡りや繰り返し、逡巡が大半なのだ。
何か頭に浮かんだら、すぐメモを書くとよい。
頭がもやもやしている時もうまく書こうとせず、ただはき出してほしい。
第4章
「考えずに」というのは、むずかしく考えず、
頭に浮かぶことをそのまますぐ書き留める、ということだ。
人は考えよう、考えようとするあまり、素早く、深く考えることができにくくなっている。
企画書をいったん仕上げたら、少なくとも1日はそのまま放置する。
この熟成期間をおくことで、企画書の質が驚くほどレベルアップする。
最後まで読んで頂きありがとうございました。