「上級国民/下級国民(橘玲)」の名言をまとめていきます。
上級国民/下級国民
まえがき
いったん「下級国民」に落ちてしまえば「下級国民」として老い、死んでいくしかない。
幸福な人生を手に入れられるのは「上級国民」だけだ──。
これが、現代日本社会を生きる多くのひとたちの本音だというのです。
どこにも希望はないのでしょうか。そんなことはありません。
社会的に解決できない問題も、個人的に解決することは可能です。
PART1
日本のサラリーマンは世界(主要先進国)でいちばん仕事が嫌いで会社を憎んでいるが、
世界でいちばん長時間労働しており、
それにもかかわらず世界でいちばん労働生産性が低いということになります。
これがかつての経済大国・日本の「真の姿」です。
平成の日本の労働市場では、
若者(とりわけ男性)の雇用を破壊することで中高年(団塊の世代)の雇用が守られたのです。
日本経済の問題はITへの投資が少ないことではなく、投資の成果が出ないことです。
日本的雇用の本質は「重層的な差別」であると考えています。
なぜなら、日本という社会が、先進国のふりをした身分制社会だからです。
そのためこの国では、あらゆるところに「身分」が顔を出します。
これから始まる令和の姿が確実に予想できます。
平成が「団塊の世代の雇用(正社員の既得権)を守る」ための30年だったとするならば、
令和の前半は「団塊の世代の年金を守る」ための20年になる以外にありません。
どれほどきれいごとをいっても、誰だって目の前の利益に飛びつくし、
他人(まだこの世に存在しない未来の世代)の不幸より自分の幸福が大事だというだけのことです。
自分の出世や家族の生活を考えれば、
失敗することがわかりきっていることをやろうとする奇特な人間などいるはずはありません。
PART2
教育の本質は「上級/下級」に社会を分断する「格差拡大装置」である。
PART3
誰もが自己実現できるリベラルの理想世界は、究極の自己責任の世界なのです。
世界が「全体として」ゆたかになった代償として、先進国の中間層が崩壊したのです。
男性においては、中卒・高卒の低学歴層と、大学・大学院卒の高学歴層が、
自由主義の価値観を共有している。
「自分の好きなように生きる」という人生観において、
ヤンキーとエリートはよく似ているのです。
知識社会では、ひとびとは「知能」によって分断されるのです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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