「うまくはやく書ける文章術(山口拓朗)」の名言をまとめていきます。
うまくはやく書ける文章術
第1章
「うまい文章」と、「うまい書き方」とは違います。
本書では、「うまい文章」とは、「目的を達成できる文章」だと定義します。
読む人に貢献すること。
文章作成は、「サービス業」なのです。
能動的に張るアンテナは、気づきをもたらす「問い」ともいえます。
「問い」をもつことで、人の情報収集感度は高まるのです。
頭で考えたことは「もや」にすぎない。
アンテナを張るときは、ノートに「問い」を書き出すなどして、
頭の「もや」を視覚化する必要があります。
書き手は、読む人の代わりに疑問をもち、なおかつ、その答えを見つけていく。
情報とは「ある」ものではなく「生み出す」ものです。
視覚化した複数のメモ(情報)を見比べることで、
大小さまざまなアイデアが生まれやすくなります。
第2章
どんな二次情報も、書き手が「現場」で拾ったフレッシュな一次情報にはかないません。
興味をもって話を聞く。
これ以上のコミュニケーションスキルはありません。
「攻めの質問」で求められるのも「仮説」です。
情報というのは、それ単体ではなく、
大小さまざまな「その他の情報」とつながることで価値が変化する。
第3章
事実を書くだけでは共感されにくい。
読む人の気持ちを引くためには、
書き手自身の”ココロのうち”を赤裸々に語ることが重要なのです。
自分に向けて「問い」を立てなければ、永遠にその答えを得ることはできません。
第4章
文章を書くときには、
「この文章の読者は誰か?」ということを、必ず考えなければいけません。
文章を読む人の反応を具体的に決めることで、目的の達成率が飛躍的に高まります。
メッセージはひとつにしぼることが大切です。
第5章
型を使って文章を書けるようになると、
「どういう流れで書こうかな?」とムダに頭を悩ます必要がなくなります。
SNS上では「売り込みたい」「説明をしたい」という色気が出たときこそ、
その気持ちをグッと抑えて体験談を書きましょう。
説明調の紹介文や宣伝文は、SNSにはなじみません。
第6章
数ある貢献のなかでも、強く意識しておきたいのが「知的好奇心を満たす」です。
読む人が「知らない情報」を盛り込むのです。
世の中には「借り物の言葉」が氾濫しています。
一方で、私たちの心が動くのは、
書き手自身のなかから湧き上がってきた「自分の言葉」で書かれた文章に出逢ったときです。
書き手自身の体験を絡めることによって、おのずと「自分の言葉」は作られていくのです。
読む人に貢献する文章とは、「一般論や大衆に迎合すること」ではありません。
全員に好かれようとしない。
全員に好かれようと思ったら、「当り障りのない文章」を書くよりほかなくなります。
断言した言葉には、読者の心を揺さぶる強さと鋭さがあるのです。
第7章
書くときは情熱的に一気に書き上げて、書き上げたあとで冷静になって読み返す。
手当たり次第に接続詞を使うと、ゴツゴツした堅苦しい文章になりがち。
なくても意味が通じる場合や、なくすことでリズムが滑らかになる場合は、
思い切って削りましょう。
文章のダイエット時の「もったいないから残す」はタブーと心得ておきましょう。
同じ語尾が続くと、文章が一本調子になりがちです。
語尾の連続は2回までに押さえたほうが賢明です。
「黒っぽい文章」は嫌われる。
最後まで読んで頂きありがとうございました。